5月15日、青山学院大学との協力のもと、NPO法人「J-Win」のビジネスウーマン向けメンタープログラムの受講者とコヴァチ大使の参加したディスカッションが当大使館で開催されました。
デロイト・トーマツ・グループの奥谷恭子氏と東京ガスiネットの鴫谷あゆみ氏に加え、政治・経済におけるジェンダー平等の推進に関する今回の議論には、青山学院大学から2年続けて2人の教授と11人の学生が参加しました。ちなみに同学はベオグラード大学と協力協定を締結しています。
ディスカッション冒頭の挨拶で、コヴァチュ大使は学生たちの参加に感謝の意を表し、大使館でのディスカッションはまさに彼らの将来のキャリア構築を支援し、社会における若者の役割を強化するという考えのもとに組織されたものだと述べました。大使はまた「J-Win」メンタープログラムの目指す目標や、SDGsの目標5となっているジェンダー平等の達成に向けてのセルビアの進展ぶりや成果について話しました。
これに続いた活発な議論の中で、プログラムの受講者たちはキャリアの進展中に自らが直面した経験や課題を共有しました。また日本社会における女性のさらなるエンパワーメントの必要性に応えるための現在みられている実践や取り組み、および企業での事例についても言及しました。参加した学生たちは、家庭や社会、教育の現場での観察と経験を発表しました。学生たちはまた、世界および国内でのジェンダー不平等の原因、セルビアの外交界および社会における女性のエンパワーメントをめぐる現状、ならびにジェンダー差別に対する既存の法制的解決策および仕事と家庭のバランスを支援するための対策などについて関心を示していました。