セルビア共和国大使館のスタッフが2月23日、24日、長野県飯田市を訪れ、飯田OIDE長姫高等学校商業科の生徒らと交流を深めました。
セルビア大使館がある東京都品川区は2027年、リニア中央新幹線の開業により飯田市と結ばれます。同市と飯田観光協会は3年前から品川を拠点とした首都圏へのPR・交流事業を展開しており、2015年には飯田OIDE長姫高校商業科の生徒が、地域に貢献できる人材を育てる「地域人教育」の一環として、旧東海道品川宿(北品川商店街)でリヤカーを使って地元の特産品を販売しました。
今回、セルビア大使館のイェレナ・ニコリッチ一等参事官と小柳津千早通訳が、高校と観光協会からご連絡を頂き、商業科1年生の授業、ビジネス基礎「地域人教育における異文化理解」に参加。授業では生徒82名が各班に分かれて事前に調査したセルビアの食文化、アニメ、歴史、環境問題、社会問題を発表した後、大使館スタッフからはセルビア観光の特色と課題を紹介しました。
授業の最後には、大使館スタッフと生徒たちが一緒になってワークショップを実施し、「飯田市に外国人観光客を呼び込むためにはどうすればいいのか」をテーマに、SNSを使って同市の魅力を外国人に発信する方法を考えました。先生からの「地元の観光地や特産をただPRするだけでは相手の心に響かない。外国人の目を引くような写真やキャッチコピーを考えることが大切」との言葉を参考に、生徒たちは「伝統工芸品の水引は相撲の髷(まげ)に使われている」、「ジブリの映画のヒントになった村がある」、「特産のりんごを加工して販売する」などの意見を出し合いました。
授業とは別に、大使館スタッフは2日間の滞在中、同市の観光地をいくつか訪問する機会を頂きました。飯田大火(1947年)復興のシンボル「りんご並木」、自然エネルギーを活用した「エコハウス」、NHK人形劇・三国志で知られる人形美術家・川本喜八郎氏の「人形美術館」を訪れたほか、「水引」の体験、人口当たりの焼肉店数が日本一の「焼肉の街」など、様々な魅力を知ることができました。
この場をお借りして、飯田OIDE長姫高校商業科の先生・生徒の皆様、飯田市、飯田観光協会、すべての関係者の方々に心より感謝申し上げます。
生徒たちは事前にセルビアについて学習。この日、模造紙を使って発表しました。
ワークショップの様子。みんな楽しそうです。
最後に記念写真
飯田市の伝統工芸品、水引。様々な色があります。
高校から水引細工をご寄贈いただきました。大使館に展示しました。
参考リンク)
南信州ナビ(飯田観光協会)
飯田OIDE長姫高校
関島水引店 ※水引細工を製作していただいたお店
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