コソボ・メトヒヤに存在するセルビア文化遺産の保護におけるユネスコの重要な役割
12日セルビア共和国のアナ・ブルナビッチ首相はコソボ・メトヒヤに存在するセルビアの文化、歴史、及び精神的遺産が危機下にあることを示す最も深刻な例の数々は、これら遺産の保護と保全におけるユネスコの役割がいかに重要かを物語るものだと語りました。
パリで開催されたユネスコの第41回総会でブルナビッチ首相は、コソボ・メトヒヤのセルビア中世文化遺産の4つの珠玉、ヴィソキ・デチャニ、ペーチ総主教府、グラチャーニッツァ、リェヴィシュの生神女教会が保護されているのはユネスコの危機遺産リストに記載されているお陰と述べましたが、一方でまだ何百もの遺跡や記念碑が危機に瀕していると付け加えました。
「コソボ・メトヒヤにあるセルビアの遺産は、セルビアの民族的アイデンティティにとってだけでなく、高く評価されるヨーロッパと世界の遺産の一部としても計り知れないほど重要なものだ」と首相は強調しています。
「セルビアはユネスコの基本的原則でもある国連憲章とユネスコ憲法に基づいた対話と合意に取り組んでおり、その意味でも継続してこの組織の非政治化を求めていく」と首相は語っています。
(11月12日付のセルビア共和国外務省の発表から)
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