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コヴァチュ大使は、日本・セルビア友好議員連盟の主催で大使館で行われたイベントにて自民党議員の皆さんに挨拶しました(2023/6/1)

 

6月1日、大使館は日本セルビア友好議員連盟と共同で、黄川田仁志衆議院外務委員長、杉田水脈元総務大臣政務官をはじめとする日本の国会議員の方々をお招きしました。コヴァチュ大使は、このような会を主催した議連に感謝の意を表し、またこれまでの両国関係の強化に向けた継続的な支援にも謝辞を述べました。

コヴァチュ大使は、セルビアと日本の政治対話が140年の友好関係の上に成り立っていることを指摘しながら、議連に所属する議員の数の増加を通じて議会間協力を強化することも重要だと述べました。また、平和的な紛争の解決に向けたセルビアの全面的な取り組みに触れ、プリシュティナとの間では合意された全ての義務の履行をはじめ、対話を継続してゆく立場を強調しました。平和と安定は、セルビアと地域の発展にとって極めて重要であり、このことは「オープンバルカン」などのイニシアチブを通じて認識されていると語りました。また、移民やウクライナ難民の受け入れのほか、セルビアは新興国・途上国との橋渡しの強化に投資しており、第三国、およびその市場への経由地として興味深い存在になっていると語りました。
 
城内実事務局長は挨拶の中で、両国間の二国間関係強化への力強い取り組みに言及し、相互の尊重、大きな敬意といったものに支えられた歴史的な側面が、経済、政治、文化での両国の交流を深めることを可能にしてきたと述べました。
 
また、大使館とマコトインベストメンツ社の長年の協力は今回のイベントでも見られ、同社からは今回もセルビアのワインと料理が提供されました。
 

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横浜でのセルビアのプロモーション(2023/5/27, 28)
 
横浜の企業である東亜ガス株式会社、特に同社の田邉利雄会長からの支援の下、大使館はテレビ神奈川が横浜で開催する2日間のイベント、「かながわMIRAIストリート」(5月27日と28日)に参加しました。
 
この開催中の両日、大使館ブースでは、セルビアの一般情報や、観光名所、文化や食に関する情報を記載したパンフレット、大使館が所蔵するセルビアの民族衣装や民芸品、そしてマコトインベストメンツ社の食品担当部門、Monde Deliciousが輸入したセルビア産ワイン(赤、白、ロゼ)、パプリカペーストの「アイヴァル」、松原食品株式会社が製造・販売するセルビア料理のレトルト(ムチュカリッツァとパプリカシュ)などが展示されました。
 
またセルビアのブースには、大使館関係者やセルビア製品の輸入業者のほか、大使館と長年協力関係にある東洋英和女学院大学講師の町田小織氏とその生徒さん達がボランティアとして参加しました。
 
セルビアブースには多くの来場者が訪れ、セルビアとその文化、製品に大きな関心を示していました。
またイベント初日の5月27日にはコヴァチュ大使がテレビ神奈川の熊谷典和社長、および東亜ガス株式会社の田邉利雄会長と懇談しました。
 

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三重県のいなべ市立北勢中学校の皆さんが大使館を訪問(2023/5/25)
 
2023年5月25日、三重県のいなべ市立北勢中学校の8名の生徒さんが大使館を訪問しました。
 
セルビアの歴史・文化、自然の美しさや、スポーツ、食、そしてセルビアと日本の二国間関係についてのプレゼンテーションが行われ、その後の質疑応答の時間ではセルビア人の習慣や民族衣装の種類、日本とセルビアの文化の違い、セルビアでの日本のポップカルチャーの人気度などについて生徒の皆さんが関心を持って質問をしていました。
 

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日本のビジネスウーマンのためのメンタリングプログラムを通じてのNPO法人J-Winとの協力の継続:青山学院大学の学生を対象としたディスカッションを共催(2023/5/17)
 
2023年5月17日、NPO法人「ジャパン・ウィメンズ・イノベイティブ・ネットワーク」(J-Win)が実施している、Executiveクラスにあるビジネスウーマンのためのメンタリングプログラム「J-Win Executive Network」の第3回ミーティングを兼ねて、大使館ではジェンダー平等をテーマにしたディスカッションが開催されました。
 
このイベントには、本プログラムの参加者である日本電信電話株式会社常務執行役員の岡敦子氏、アフラック生命保険株式会社執行役員の鈴木孝枝氏、三井住友銀行執行役員の松ケ崎穂波様、久保田進彦教授と青山学院大学の学生、公使参事官のイヴァナ・ゴルボヴィッチ・ドゥボカと一等参事官のマリヤ・ペリシッチが出席しました。
 
アレクサンドラ・コヴァチュ大使は、本メンタリングプログラムの重要な目標のひとつが、“Give Back”という形で将来の世代に力を与えることであり、将来ビジネスのキャリアを積もうとする学生たちに、女性外交官や成功したビジネスウーマンの話に耳を傾けながら、ジェンダー平等を実現するための課題や日本や他の国が実施できる解決策について意見を交換して欲しいとの思いからこのイベントを開催したと語りました。また、この分野におけるセルビアの現状について、最新のデータを紹介しました。
 
ディスカッションでは、本プログラムの参加者が、ビジネス環境での女性管理職としての経験や課題について話しました。学生たちは、家庭や社会、学問の場といった環境で男女平等の問題がどのように扱われているかについての意見をそれぞれ述べ、成功したビジネスウーマンや外交官が日本の社会でジェンダー平等を進める上での解決策をどのように考えているかについて関心を示していました。
 

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仙台市立八軒中学校の皆さんの大使館来訪(2023/5/16)

 

2023年5月16日、仙台市立八軒中学校の生徒さん12名が大使館を訪問しました。

生徒たちは、大使館のアシスタントである長門ティヤナから、セルビアの歴史や文化、両国の関係や文化の違いなどについて、日本語で説明を受けました。
 
質疑応答の時間では、大使館の日々の活動や日本との関係、外交のあり方などについて、生徒たちが関心を示していました。
 

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大使館にて「Metroplex 2022 - 2122」展のプレゼンテーション(2023/5/12)
 
2023年5月12日、駐日セルビア共和国大使館では、セルビアと日本両国のデジタルアーティストたちの協力プロジェクトである「Metroplex 2022 - 2122」展のプレゼンテーションを開催しました。同展は5月末までに日本の複数の都市にて開催されます。すでにセルビアで開催された展覧会は、「欧州文化首都ノヴィ・サド」プログラムの一環として、また欧州文化首都の称号を持つ都市と日本の文化交流に30年以上取り組んでいる非営利団体EU・ジャパンフェスト日本委員会の協力を得て実現しました。
 
プレゼンテーションには、本プロジェクトの作者であるマルコ・ヨーズィッチ氏と団体「Novo kulturno naselje」創設者のデヤン・イリッチ氏、アーティストの山田亘氏に加え、EU・ジャパンフェスト日本委員会の代表者、日本セルビア協会の理事会メンバー、ギャラリスト、美術史家、同展に参加したアーティストたちが出席しました。
 
プレゼンではデジタルアートの分野で活躍する両国のアーティストたちを紹介する本展示会の内容や、AR技術を用いた作品のコンセプト、また作品が分散型の文化芸術に貢献する新しいパフォーマンスの可能性を開くという文化・芸術コンテンツへの異なったアプローチといったことなどについて詳しく解説されました。
 

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宮城県名取市の増田中学校の皆さんの大使館来訪(2023/5/11)
 
2023年5月11日、宮城県名取市立増田中学校の生徒9名と教師1名が当大使館を訪問しました。
 
生徒たちは、大使館のアシスタントである長門ティヤナから、セルビアの歴史や文化、自然、スポーツ、料理、そして両国の関係などについて、日本語で説明を受けました。プレゼンの後には、生徒たちから多くの質問が寄せられましたが、セルビアの教育制度や両国の文化の違い、日本のポップカルチャーがセルビアで人気であることなどの話題に、生徒たちは興味を示していました。
 
また同校と大使館との間の協力関係の継続が確認されました。
 

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ベオグラード市のヴラディスラヴ・リブニカル小学校での悲劇に際して表明された哀悼の意への感謝
 
駐日セルビア共和国大使館は、8人の子供を含む9人が命を落としたヴラディスラヴ・リブニカル小学校での悲劇に際して、多くの日本の友人の方々や日本の機関の代表者の皆様、在京外交団から寄せられた数々の哀悼の意に感謝の意を表します。
 
この困難で悲しい時に、セルビアとその国民に寄り添ってくださった皆様に感謝するものです。
 
ありがとうございました!
 

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「国際芸術家センター」の大使館訪問(2023/4/26)
 
2023年4月26日、NPO法人「国際芸術家センター」が、長年協力関係にあるセルビア大使館を訪問しました。大使館では34人の会員の方々を対象に、セルビアの習慣や文化、自然の美しさ、スポーツ、食、そして日本との関係などについて、昨年のセルビアと日本の友好関係140周年に重点を置きながら、日本語でプレゼンテーションが行われました。聴衆の方々は特に両国の経済協力やセルビアの国章・国旗、セルビアの生活スタイルなどに関心を寄せていました。
 
プレゼンの後にはカクテルパーティーが行われ、セルビアワインを日本に輸入しているマコトインベストメンツ社の担当者がセルビアのワイナリーの商品を紹介し、またセルビアのデザートが振舞われました。
 
 

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講演会シリーズ「日本の眼から見たセルビア」を当館にて開催(2023/4/20)
 
駐日セルビア共和国大使館にて、セルビアが日本の個人にどのような方法で、またどのような形でインスピレーションを与えているかを紹介する講演会シリーズ「日本の眼から見たセルビア」の第2回が開催されました。
 
今回は「セルビアにインスパイアされたビジュアルアート」をテーマとして、写真家の古賀亜希子氏と木村肇氏が登壇しました。
 
古賀氏は、セルビアを訪れた際に出会った画家・彫刻家のミラン・トゥツォヴィッチ氏との交流について語り、同氏のアトリエや作品、生活の様子などを撮影した作品を紹介しました。
 
木村氏はFCレッドスターの元フィジオセラピスト、ミーショ・ブクミロヴィッチ氏の人生や彼のキャリア、そして彼自身も関わり、また1990年代の旧ユーゴスラヴィア地域での政治情勢にも絡んだ数々のスポーツ界でのイベントをテーマに講演しました。またセルビアでのブクミロヴィッチ氏に関する調査や氏との出会いの中で撮影した写真も紹介しました。
 
アレクサンドラ・コヴァチュ大使は挨拶の中で、「二人が取り上げた題材は、何者かの才能やその興味深い人生の物語といったものが、いかに他国への興味へとつながり、その歴史を理解したいという欲求を刺激するかを証明する好例と言える」と述べ、この二人のアーティストへの感謝の意をを表しました。
 
成城大学学長や日本セルビア協会幹部、数々の文化団体代表、ジャーナリスト、美術史家、作家、漫画家、写真家、その他セルビアの文化や芸術を愛する人々が集ったこの講演会の後は、カクテルパーティーが開かれました。
 

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ノヴィ・サドのセルビア国立劇場の首席ソプラノ、イェレナ・コンチャルの東京でのコンサート(2023/4/12, 14)
 
駐日セルビア共和国大使館は4月12日、東京都港区の赤坂区民ホールにて、ノヴィサドのセルビア国立劇場の首席ソプラノ、イェレナ・コンチャル氏のコンサートを開催しました。
 
コンサートには、港区民をはじめ、日本に居住するセルビア人や日本セルビア協会の会員、その他の大使館の友人など200人以上が出席しました。また東京外国語大学の民族舞踊団「スィランガン」のメンバーはこのコンサートにてセルビア中央部のシュマディヤ地方の踊りを披露しました。
 
コヴァチュ大使は、イェレナ・コンチャル氏と共演した日本のソプラノ歌手の平岡貴子氏やピアニストの福田里香氏と門田佳子氏、そしてコンサートの開催を支援した諸団体に感謝の意を表しました。
 
イェレナ・コンチャル氏は、4月14日にも東京都目黒区で150人以上の観客を前に3度目の公演を行い、大使館はセルビア日本音楽交流推進の会が主催するこのコンサートを支援しました。
公演では、デヤン・デスピッチ、ステヴァン・フリスティッチ、ミーロイェ・ミロイェヴィッチ、ヴェラ・ミランコヴィッチ、イスィドル・バーイッチ、ヨシフ・マリンコヴィッチの作品やセルビア民謡、日本の人気曲、アレクサンドラ・ヴレバロフの「ミレバ」を含む有名なオペラアリアなどが披露されました。
 
コンサートでイェレナ・コンチャル氏は観客からとても温かい歓迎を受けました。
 

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ノヴィサドのセルビア国立劇場首席メゾソプラノ、イェレナ・コンチャル氏のコンサートを大使館にて開催(2023/4/10)
 
駐日セルビア共和国大使館は日本に駐在する各国女性大使や臨時大使、および様々な分野で大使館と協力している日本の女性たちを対象に、ノヴィサドのセルビア国立劇場首席メゾソプラノ、イェレナ・コンチャル氏のコンサートを開催しました。
 
 アレクサンドラ・コヴァチュ大使は挨拶のスピーチの中で、このコンサートが女性を対象としていることを歓迎するとし、駐日セルビア共和国大使館では男女共同参画というテーマが日本で益々注目されているために、このテーマを重要なアジェンダの一つにしていると指摘しました。
 
また、イェレナ・コンチャルはセルビアを代表するアーティストであると同時に、昨年欧州文化首都の称号を得たノビサドを代表するアーティストであり、30年以上にわたって日本と欧州文化首都の文化交流を支援しているEU・ジャパンフェスト日本委員会から奨学金を受けたと述べました。
 
 また、イェレナ・コンチャル氏と共演する日本人アーティストであるソプラノ歌手の平岡貴子氏にピアニストの福田里香氏と門田佳子氏、そしてこのイベントを支援したEU・ジャパンフェスト日本委員会、国際ピアノ指導者連盟日本支部、セルビア日本音楽交流促進の会に対して感謝の意を表しました。
 
 
 公演では、ステヴァン・フリスティッチ、ミロイェ・ミーロイェヴィッチ、イスィドル・バーイッチ、ヨスィフ・マリンコヴィッチによる作品やセルビアの古い民謡、日本の人気曲、有名なオペラアリアなどが披露されました。
 
 コンサートの後には、セルビア産ワインや料理も供されました。
 
 このイベントには、オーストリア、ブルガリア、ガーナ、ウガンダ、ニカラグアの女性大使、コロンビアの臨時大使、日本セルビア協会理事、NPO法人J-Winのビジネスウーマン向けメンタリングプログラム参加者、音楽界やNPOの関係者、フジテレビ国際部ディレクターを含むメディア関係者、およびその他の大使館の協力者が出席しました。
 
 

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笹川陽平氏にベオグラード大学名誉博士号授与に関する決定を伝達しました(2023/4/3)
 
2023年4月3日、日本財団本部にてアレクサンドラ・コヴァチュ駐日特命全権大使から同財団の笹川陽平会長に、ベオグラード大学の名誉博士号授与に関する決定の写しが手渡されました。
 
コヴァチュ大使は、その功績により2013年にセルビア共和国功労金賞が授与されるなど、日本財団と笹川会長がセルビアと日本の学術・文化交流の促進に果たした役割に感謝の言葉を述べました。
 
 
 
 

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非営利任意団体EU・ジャパンフェスト日本委員会との協力-コヴァチュ大使の同委員会総会への出席とノヴィサドからの代表団訪問(2023/3/28-30)
 
3月28日、在京ハンガリー大使館において、非営利任意団体EU・ジャパンフェスト日本委員会の年次総会が開催され、当大使館からもコヴァチュ大使が出席しました。同総会では欧州文化首都(ECoC)との関係強化についてのEU・ジャパンフェスト日本委員会の活動や、過去や現在、そして未来の欧州文化首都プログラムについてのプレゼンが行われました。
 
総会には、欧州文化首都各国の大使より構成される日本委員会のメンバー、このNGOの活動を支援する日本企業の経営者、および欧州文化首都各都市からの代表団が出席し、ノヴィサドからは、ノヴィサド2021財団のネマニャ・ミレンコビッチ理事、ダリボル・ロージッチ文化担当市議会代表、ティヤナ・デリッチ市長顧問が参加しました。
 
翌日3月29日には、欧州文化首都の活動を紹介するパブリックミーティングが催されました。ノヴィサド市からの代表団ではネマニャ・ミレンコビッチ氏がプレゼンを行い、欧州文化首都という栄えあるタイトルを冠した1年間に実施された主要プロジェクトやそのコンセプト、そして今後の計画について話しました。
 
3月30日にはダリボル・ロージッチ氏とティヤナ・デリッチ氏が大使館を訪れ、コヴァチュ大使とノヴィサドの文化発展戦略や今後の活動、日本との協力を深める機会などについて話し合いました。
 
 

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コヴァチュ大使、フジテレビ主催のイベント "Rakugo and sake at the sphere" を訪問(2023/3/27)
アレクサンドラ・コヴァチュ大使は3月27日、フジテレビが長期的な協力関係にあるパートナーや各国大使館を対象に本社の球体展望台で開催したイベント、"Rakugo and sake at the sphere" を訪れました。
 
コヴァチュ大使は会場で日本各地の銘酒を味わい、また落語家の金原亭世之介師匠とそのお弟子さんによるユーモアあふれる日本の伝統芸能を英語で堪能する機会を得ました。
 

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コヴァチュ大使、長野県を訪問(2023/3/23)
 
コヴァチュ大使は外務省の招きで、日本が議長国を務めるG7の閣僚会議が来月開催される予定の長野県への駐日大使を対象としたツアーに3月23日から24日の日程で参加しました。
ノルウェー、モルドバ、アルメニア、ジャマイカ、タイ、モンゴル、ラオス、カンボジア、マレーシア、ルワンダ、タンザニアの駐日大使とともに、コヴァチュ大使は4月にG7外相会合が開催される軽井沢や信州大学アクア・イノベーション拠点、世界的にも著名な大企業のセイコーエプソンをはじめ複数の都市を訪問しました。
コヴァチュ大使は、長野市長や長野県庁代表者も参加した歓迎レセプションにて、阿部守一知事と対談し、地方レベルも含めて日本との友好・協力関係をさらに促進したいとするセルビアの意思を確認しました。また昨年軽井沢でセルビア産ワインを紹介するなど、長野県内における大使館の活動についても報告しました。
コヴァチュ大使は、地元メディアのSBC信越放送や長野市民新聞に対して訪問の感想を語り、NHKでも視察の様子が紹介されました。
 
 
 

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神戸市外国語大学の学生達が当大使館を訪問(2023/3/22)
 
3月22日、神戸市外国語大学の岡野要准教授の引率する学生16名が駐日セルビア共和国大使館を訪問しました。
 学生達にはセルビアの歴史や文化、美しい自然、習慣や伝統などについて手短な紹介が行われました。
 同学で選択科目としてセルビア語を学ぶ学生達は私達の言葉で自己紹介をし、またそのうちの一人は今年2月に観光でセルビアを訪れた際のことを短くプレゼンしました。
 学生達に挨拶したコヴァチュ大使はセルビアとセルビア語に関心を抱いていることに感謝の言葉を述べました。
 学生達と大使館の代表者達との懇親会では、セルビア料理も振る舞われました。
 

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コヴァチュ大使、「FUJIMI☆クラフトビアフェスタ」を訪問(2023/3/21)
 
3月21日、埼玉県富士見市で「FUJIMI☆クラフトビアフェスタ」が開催され、アレクサンドラ・コヴァチュ大使が来賓として招かれました。
 
セルビアのビール会社DOGMAの商品を輸入する会社も出店したこのイベントのオープニングセレモニーで、コヴァチュ大使は、富士見市民がセルビアのビールを味わう機会を得られることを嬉しく思うと語りました。また姉妹都市である富士見市とシャバッツ市の間の長きにわたる友好関係と関係促進の重要性を指摘しました。
 
オープニングセレモニー、そして星野光弘市長による演奏と歌が披露されたショートコンサートの後、大使と市長と共にスタンドを見て回り、集まった市民たちと交流しました。
 

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コヴァチュ大使、日本セルビア協会の年次レセプションに出席(2023/3/13)
 
アレクサンドラ・コヴァチュ駐日セルビア共和国大使は、理事会メンバーを筆頭に、元セルビア駐箚大使や学界・経済界の代表者、その他日本の著名人が多数参加する日本セルビア協会の年次総会およびレセプションに主賓として出席しました。またレセプションには、日本セルビア友好議員連盟の逢沢一郎会長も出席しました。
 
コヴァチュ大使はレセプションでの挨拶にて、セルビアと日本の二国間関係を多くの分野で深めるために尽力している協会会員の方々に謝辞を述べました。特に、昨年の二国間関係樹立140周年記念事業のもと、対話とパートナーシップによる協力が引き続き強化されたことは、日本の投資額が開発援助額を上回り、絶えず増加していることからも明らかであると指摘しました。また大使は、次の10年の二国間関係において、さらに多くの成果が得られることを願うと同時に、この努力において協会からの支援を得られるものと信じていると語りました。
 

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開智日本橋学園と九段中等教育学校の皆さんが大使館を訪問(2023/3/10)
 
2023年3月10日、東京都中央区にある開智日本橋学園の生徒の皆さん28名と千代田区にある九段中等教育学校の生徒の皆さん19名がそれぞれ大使館を訪問しました。
セルビアの歴史や文化、自然、スポーツ、料理、そしてセルビアと日本の関係についてプレゼンテーションが行われ、またセルビア語の基本的なフレーズやキリル文字についても説明がなされました。
質疑応答では、両国の文化の違い、セルビアでの日本の芸術や武道の人気、セルビアの同世代の人々の生活、環境分野でのセルビアの取り組み、人口政策、絶滅危惧種の動植物の保護などについて、生徒の皆さんから質問がありました。
 

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足立区立新田中学校の生徒の皆さんがセルビア大使館を訪問(2023/3/3)
 
2023年3月3日、東京都足立区にある新田中学校の生徒の皆さん、26名がセルビア大使館を訪れました。
 
生徒たちは、大使館アシスタントの長門ティヤナから、セルビアの歴史や文化、自然、スポーツ、料理、そしてセルビアと日本の関係などについて、日本語で説明を受けました。プレゼンテーションの後の懇談では、生徒たちから数多くの質問が寄せられ、両国の文化の違いやセルビア語の特殊性、セルビアにおける日本のアートや武道の人気度などが最も関心の高い話題となりました。
 

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「みなとスタンプラリー」による港区民の大使館訪問(2023/3/2)
 
東京都港区伝統のイベント、「みなとスタンプラリー」に伴い、同区区民の方々がセルビア大使館を訪問されました。
 
このイベントは港区民が同区内にある各国大使館を訪問し、その国の文化や習慣を学ぶことを目的に開催されているものですが、旅行会社JTBと港区が主催し、毎年3月に実施されています。
 
今回は9人の港区民の方々がセルビア大使館を訪問され、140周年を迎えたセルビアと日本の友好関係をはじめ、セルビアの習慣や文化、食べ物、日本との絆などについて日本語で説明を受けました。
 
特にセルビアの人口政策や農業を取り巻く現状、水資源の供給、スポーツ、芸術などに関心が集まりました。
 
このイベントでは同じく3月に、別の市民グループや子供たちが大使館を訪問する予定です。
 

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日本の外務省大臣官房人物交流室の方々との交流(2023/2/28)
 
2023年2月28日、日本の外務省大臣官房人物交流室から阿部健大氏と松本美樹氏が駐日セルビア共和国大使館を訪問されました。
 
大使館のイヴァナ・ゴルボヴィッチ=ドゥボカ公使参事官、マリヤ・ペリシッチ一等書記官、現地職員の富永正明は、セルビアの誇るスポーツの長い伝統と数多くの選手の活躍を念頭に、スポーツ外交の分野での協力と推進を深めたいとの意向を伝えました。またセルビア大使館側からは、これまで大使館のツイッターでの投稿に外務省大臣官房人物交流室が反応することによって日本の市民の間でのセルビアの知名度や認知度を高めることができたと、感謝の意が表されました。
 

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NPO法人J-Winのメンターシップ・プログラムへの協力の継続(2023/2/20)
 
NPO法人J-Winの実施するExecutiveネットワークのメンターシップ・プログラムでは、日本に駐在する女性大使が各企業で高い管理職の地位にある女性たちのメンターとなっていますが、2023年2月20日、同プログラムに参加するコヴァチュ大使はNTT常務執行役員、岡敦子さん、アフラック執行役員の鈴木孝枝さん、三井住友銀行執行役員の松ヶ崎穂波さんと2度目の会談を行いました。
 
またイヴァナ・ゴルボヴィッチ=ドゥボカ公使参事官とマリヤ・ペリシッチ一等書記官も参加し、外交をはじめとする国家公務員の仕事の分野での男女平等に関してのセルビアの経験について紹介する機会を持ちました。
 
大使からは、男女共同参画の推進に向けた提言がなされ、また日本のビジネス界における男女共同参画の現状について意見を交換しました。
 
 

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セルビア大使館にてレセプション開催(2023/2/15)
 
セルビア共和国大使館では、祝日の「セルビア建国記念日」に際してのレセプションが開催され、大使館がセルビアと日本両国の友好関係樹立140周年を記念して作成した「セルビアと日本 両国関係史概観」の改訂版が紹介されました。
 
アレクサンドラ・コヴァチュ大使は歓迎のスピーチで、セルビアと日本はそれぞれの国内外にて数多くの大きな歴史的な試練と変革とを見てきたものの、連帯と情熱の精神は両国関係の礎に浸透し続け、個々の人々があらゆる領域にて協力を深め、拡大してきた、と語りました。特に、セルビア名誉総領事であり、大日本除虫菊株式会社代表取締役社長の上山直英氏には、長年にわたるセルビアの広報活動への協力と献身、そして「両国関係史概観」改訂版の印刷にあたっての支援に対して感謝の意を表しました。
 
大使はまた、今後日本との政治対話と協力が順調に進むことへの期待を表明し、特にセルビアにおける日本企業や投資家にとっての刺激的なビジネス環境を育成し、、ICTや新技術といった新たな協力分野を見出すことが、両国のパートナーシップ強化の重要な足掛かりになるとも指摘しました。
 
レセプションには、逢沢一郎日本セルビア友好議員連盟会長、城内実同連盟事務局長をはじめとする両院国会議員、山田賢司外務副大臣をはじめとする外務省代表者、上山直英名誉総領事、セルビアのシャバッツ市と姉妹都市関係にある埼玉県・富士見市の星野光弘市長、長井忠会長をはじめとする日本セルビア協会代表者、明石康元国連事務総長特別代表、国際協力機構(JICA)代表者、および学術界、各種財団、メディア、非政府組織の代表者や、その他大使館の友人の方々がご出席されました。
 

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セルビアと日本の二国間関係樹立140周年を記念してのコンサートを開催(2023/2/10)
 
駐日セルビア共和国大使館において、ノヴィサド芸術アカデミーのヴァイオリン科教授の豊嶋めぐみ氏とピアニストの岩井美子氏による、2022年に迎えたセルビアと日本の友好140周年を記念してのコンサートが催されました。
 
クラシック作曲家の作品に加え、アレクサンダル・ヴーイッチ、ミーロイェ・ミーロイェヴィッチ、イスィドル・バーイッチといった著名なセルビア人作曲家による作品もいくつか演奏されました。
 
アレクサンドラ・コヴァチュ大使は、豊嶋教授からの長きにわたる協力や、文化的紐帯を強める上での役割に対して、謝意を表明しました。また今回のコンサートは、両国の文化交流、とりわけセルビアと日本のアーティストたちが、地理的に離れた二つの国とその国民を結びつけ、相互理解を深めるために果たした役割を称賛する更なる機会となった、と語りました。この役割は計り知れない意義を持つものであり、今後も私たちの友好の礎の一つであり続ける、と述べています。
 
コンサートの終了後は、参加者と聴衆のためのレセプションが開催されました。
 

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コヴァチュ大使が日本国外務省の欧州局長と会談しました(2023/2/8)
 
アレクサンドラ・コヴァチュ駐日セルビア共和国大使は、日本国外務省の中込正志欧州局長と会談しました。
 
コヴァチュ大使は会談の中で、両国とその国民のより深い結びつきを目指して、二国間関係全体が上昇傾向にあるとの確信を表明しました。また昨年執り行われた安倍晋三元首相の国葬へのアナ・ブルナビッチ首相の出席と、140周年を迎えた両国の友好関係の記念行事の重要性を確認しながら、コヴァチュ大使は経済協力と投資の分野でも目に見える進展が見られており、更に共同で発展させるべきだと指摘しました。セルビアは欧州統合への道を歩んでおり、地域の平和と安定の維持・向上に強く貢献していることも強調しています。
 
大使は日本が国連安全保障理事会の非常任理事国およびG7の議長国に就任したことに祝意を表し、両国がこの期間、また様々な国際機関の枠組みの中で、成功裏に協力していくことを期待していると述べました。
 

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コヴァチュ大使は、国際協力機構(JICA)のNINJA(Next Innovation with Japan)プロジェクト最後のオンラインイベント「Demoday」の参加者に向けて挨拶しました(2023/2/3)
 
国際協力機構(JICA)バルカン事務所(ベオグラード)は「デジタルセルビア」イニシアティブ(DSI)との連携の下、急速な成長を遂げるスタートアップ企業を対象とした3カ月間のアクセラレータープログラム「NINJA(Next Innovation with Japan)」のプロモーションとして2月3日に最後のオンラインイベント「Demoday」を開催し、セルビアからのSmartWatering Tapni, ZenHire, DATA DO, OmniShop, Digital Spark, Easypassのスタートアップ7社を紹介しました。
 
駐日セルビア共和国大使館、および駐セルビア日本国大使館はJICAの招聘に応え、セルビア日本商工会(JBAS)とともに、Asia Africa Investment&Consulting、楽天ヨーロッパ、三菱UFJリサーチ&コンサルティングからの協力を得たこのイベントに参加しました。冒頭では、勝亦孝彦大使、JICAバルカン半島事務所の永田禎章副所長、DSIのネボイシャ・ビェーロトミッチ所長とともに、アレクサンドラ・コヴァチュ大使も参加者に向けて挨拶しました。
 
コヴァチュ大使は、革新的なビジネスモデルと技術で現代社会の諸問題の解決に参加する機会を提供したJICAの継続的な支援と協力とに感謝し、また今回のNINJAプロジェクトがセルビアと日本の140年にわたる友情と相互関係を祝う記念の年に開始されたことを指摘しました。また、遠く離れたこの両国と国民の間の友好関係がこれほど長く続いていることは、特にこの大きな挑戦の時代において、その関係の持続性を証明する好例であると語り、セルビアと日本の関係を更に強化・進化させるための基盤として、革新的アプローチと熱意の共有が重要であると強調しました。
 
コヴァチュ大使は、学習意欲や既成概念を超える探究心がなければ、皇室関係者がベオグラードを訪ねることも、成城大学の創設者が最善の教育方法を求めてベオグラードに足を運ぶこともなく、また蚊取り線香を発明した人物の子孫がセルビアの名誉総領事になったかどうかもわからない、と語りました。このように、今日のセルビアは、安定的で刺激的な投資・ビジネス環境を作ることにたゆまず取り組んでいると語りました。
 
大使は「セルビアは、国や地域の成長と繁栄にとって新技術が持つ高い価値を認識し、地元起業家の才能を強化し、バイオテクノロジー、医療技術、ITなどの分野における新興企業のハブとしての地位を確立する道に乗り出している」と強調しました。またICT分野はセルビアのGDP成長率とデジタル開発に貢献しているばかりではなく、関連する国際的なイニシアティブへの参画や新しい技術施設の開設、高い国際的評価などを通じてもその貢献が目に見える形で示されている、とも述べています。
 
コヴァチュ大使は、今回の「Demoday」が、南東ヨーロッパとアジアのシリコンバレーという友人同士の協力とパートナーシップの新しい章を開く機会であるとした上で、更なる挑戦の待ち受ける未来への道を共に歩みだす強い動機付けだと語りました。
 
 
 

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コヴァチュ大使の民主音楽協会(民音)訪問(2023/2/3)
 
アレクサンドラ・コヴァチュ駐日セルビア共和国特命全権大使は、日本最大級の民間文化団体である民主音楽協会(民音)を訪問し、伊藤一人代表理事と協力の可能性について意見を交換し、数世紀前の音楽機器や楽器の素晴らしいコレクションを所蔵する、同協会内の新装された音楽博物館を見学しました。
大使は昨年実施されたセルビア・日本友好140周年記念の一連の文化活動を紹介し、また同協会のウェブサイトに掲載されたセルビアの音楽文化と伝統を紹介する共同プロジェクトの実施について謝意を表明しました。また、今後の継続しての協力にも関心を示し、具体的にはセルビアからアーティストを日本に招聘する案を提案しました。
1963年に設立されたこの名高い、影響力ある文化団体は、多様な音楽や舞踊を日本に伝えるプログラムの中で、これまで世界100カ国以上を紹介してきました。
 

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ベオグラード市交通局と日本の国際協力機構(JICA)の代表者が大使館を訪問しました(2023/1/25)
 
ベオグラード市と日本の国際協力機構(JICA)が進める3年間の技術協力プロジェクト「公共交通改善プロジェクト」の一環として、ベオグラード市交通局の代表者7名が横浜のJICAセンターに滞在し、10日間の研修を受けました。彼らは日本での滞在の最後に東京の大使館を訪問し、コヴァチュ大使に日本訪問や横浜での研修についての感想を報告しました。
 
コヴァチュ大使はJICAバルカン事務所の下に実施された数々のプロジェクトでの関係者の継続的なコミットメントや長期にわたる実りある協力について謝意を表明しました。また大使は、セルビアにボランティアを派遣するメカニズムを通じて達成された両国間の絆と交流における質の高い結果の数々に言及しました。
 
コヴァチュ大使は、日本が2002年に無償資金協力したいわゆる“黄色いバス”がベオグラード市民の交通手段として今も使われていることの象徴的な意義について触れました。街が急速に拡大し、人口が増加している現状において、公共交通を実際のニーズに合わせて最適に維持することは一種の挑戦であると述べています。大使は来訪者を歓迎し、「このような研修プログラムと日本訪問が再び可能となったことにより、他国のシステムの利点やセルビア国内での適用の度合いをより現実的に理解することが可能となった」と結びました。
 
 

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コヴァチュ大使は千葉県松戸市にて講演を行いました(2023/1/20)
 
1月20日、コヴァチュ大使は千葉県松戸市の市民を対象にハイブリッド形式の講演会を開催しました。同市が今年開催する一連の講義シリーズ「女性大使・外交官の日本社会への視点」の初回となったこの講義は日本語で行われ、対面とオンラインで100人以上の市民が参加しました。
               
この講義にてコヴァチュ大使は、セルビアの歴史やコソボ・メトヒヤ州の文化遺産をめぐる状況、セルビアでの男女平等に関する政策、そして2022年に140周年を迎えた日本との友好関係を紹介しました。
               
パワーポイントを使った約75分の講演の後、市民は欧州統合やNATOの役割の中でのセルビアの地政学的意義や現在の位置づけ、またセルビア社会における女性の地位と日本での女性の地位向上のための提言、セルビア文化の特殊な点などについて関心を寄せていました。
 
 

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コヴァチュ大使、書き初めのイベントに参加(2023/1/15)
 
1月15日、セルビア大使館は、駐日ボスニア・ヘルツェゴビナ大使館で行われた、年始めの伝統的な書道行事「書き初め」のイベントを共催しました。このイベントには、書道教室「KASEN EDUCATION」の主宰者である著名な書道家、和田華仙氏の指導を受ける都内の小学生や中高生15名とその保護者が参加しました。
 
コヴァチュ大使は挨拶の中で、日本の長い伝統である「書き初め」を通じて、異なる民族や国々をつなぐことの重要性を強調しました。また140年にわたるセルビアと日本の友好関係は、まさに両国の君主の間で交わされた手書きの書簡によって築かれたことを指摘し、このような文化協力の形が今後も続いていくことへの期待を表明しました。
 
その後、地元学童や両大使館の関係者が書道のデモンストレーションに参加し、和田華仙氏も伝統的な新年のメッセージを披露しました。イベントでは20年間日本で活動した後に2016年に亡くなるまでスルプスカ共和国に住んでいたシンガーソングライターのヤドランカ・ストヤコヴィッチさんの詠んだ俳句も紹介されました。
 

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コヴァチュ大使、大東文化大学で講演(2022/12/20)
 
アレクサンドラ・コヴァチュ駐日セルビア共和国大使は大東文化大学にてセルビアと日本の友好関係140周年を記念しての特別講演を行い、セルビアの歴史や文化遺産、日本との関係の確立や二国間関係の発展史などについて語りました。
 
講演の終了後、コヴァチュ大使は大東文化大学の内藤二郎学長と会談し、同学とセルビアの大学との協力や学術交流の可能性について話し合いました。
 
来年創立100周年を迎える大東文化大学は、東洋学を学ぶための大学として設立され、現在では約3000人の学生が学部および大学院にて文学、経済学、法律、外国語、アジア学、経営学などを学んでいます。
 

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コヴァチュ大使、セルビアの伝統行事「スラーヴァ」をテーマにしたマリヤナ・アンジェリッチ氏の展覧会に出席(2022/12/18)
 
アレクサンドラ・コヴァチュ大使は、画家のマリヤナ・アンジェリッチ氏の展覧会「スラーヴァ」を訪れました。また「スラーヴァ」の特別ランチではセルビアのポピュラーな名物料理やセルビア産ワインが振る舞われました。
 
コヴァチュ大使は挨拶の中で、マリヤナ・アンジェリッチ氏の芸術は、セルビアのモチーフと日本の絵画技術を組み合わせたものであり、彼女はこのユニークな方法で両国を結びつけていると述べました。またアンジェリッチ氏の博士号取得作品でもある、セルビアの伝統舞踊「コロ」をモチーフにした二枚の絵が大使館に展示されていることや、セルビア・日本友好年のロゴのコンセプトを考案したことに対しても感謝の意を表しました。アンジェリッチ氏の功績や長年にわたる大使館との実りある協力関係に対しては、今年の6月など二度にわたって大使館から感謝状が贈られていることも紹介しました。
 
アンジェリッチ氏によるプレゼンテーションでは、「スラーヴァ」の習慣や伝統についての説明がなされ、「スラーヴァ」の日の食事をモチーフにした氏の作品も紹介されました。
 
この展覧会は、駐日セルビア共和国大使館と「セルビア日本音楽交流推進の会」(角崎悦子会長)の協力の下に開催されたものです。
 

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明石康氏へのセルビア旗二等勲章授与式が催されました(2022/12/15)
 
駐日セルビア共和国大使館にて厳粛な雰囲気の中で行われた授与式では、セルビアと日本の間の協力と友好関係の発展・強化に特に貢献したとして、セルビア共和国大統領が明石康氏に贈呈したセルビア旗二等勲章がアレクサンドラ・コヴァチュ大使より授与されました。
 
コヴァチュ大使は、ブトロス・ガリ国連事務総長の旧ユーゴスラビア担当特別代表としての明石康氏の献身的な働きに対してセルビアは心からの感謝と敬意を表したいと語りました。明石氏は国連事務総長の特別代表を2度務めた唯一の日本人として、数十年にわたる不断の人道的・平和的活動により、日本と国際社会にその名を残したと讃えました。
 
大使は数日前に「国際中立の日」があったことに触れ、国連の重要な役割は和平交渉の条件や交渉のプラットフォームを確保すること、そして紛争の予防外交を行うことであると強調しました。その意味で、1994年から1995年までの任期中にボスニア・ヘルツェゴヴィナの各紛争当事者と意思疎通を図るという困難な任務を担った明石康氏の役割の重要さと、その任務を遂行するにあたって氏が国連の使命と任務の文言に忠実であったことが分かると指摘しました。
 
また四半世紀を経た今日、旧ユーゴスラビアの6カ国はそれぞれ主権国家として、激動の過去や未解決の問題、異なる考え方を克服しようと努力し、善隣的で平和的関係を育んでおり、明石氏はこれら諸国の協力と相互理解に多大に貢献していると述べました。
 
最後に大使は、「セルビアと日本の二国間関係140周年を祝う年に、明石康氏は、両国民と両国の友好関係の構築と深化に貢献した偉大な日本人の一人として記憶されることでしょう」と結びました。
 
授与式の後にはレセプションが開かれ、参加者の方々はセルビアのワインや料理に舌鼓を打たれていました。
 
また授与式冒頭の日本とセルビアの国歌吹奏ではフルート奏者の吉川久子さんとコントラバス奏者の三枝俊治さんが演奏され、お二人はレセプションでもセルビアの歌「あの彼方に」とセルビアでも非常に有名な日本の童謡「たなばたさま」、そして吉川さんが作曲された「セルビアの思い出」を演奏されました。
 
授与式には日本・セルビア友好議員連盟の逢沢一郎会長、ボスニア・ヘルツェゴビナのスィニーシャ・ベルヤン特命全権大使、東京都港区の武井雅昭区長、日本セルビア協会の長井忠会長と同協会幹部をはじめ、セルビアやその他の国の元駐箚大使や国際協力機構(JICA)の代表者、学術界およびメディアの代表者、大使館の友人の方々などが出席されました。
 

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大使館にてセルビア・日本友好140周年記念コンサートを開催しました(2022/12/14)
 
駐日セルビア共和国大使館にて、国際ピアノ指導者連盟(WPTA)日本支部とセルビア日本音楽交流促進の会との協力のもと、セルビア・日本友好140周年記念コンサートが催されました。
 
コンサートでは、国際ピアノ指導者連盟日本支部のコンクールで優勝した若いピアニストが、審査員とともに、アレクサンダル・ヴーイッチ、ミーロイェ・ミーロイェヴィッチ、マルコ・タイチェヴィッチといったセルビアの著名な作曲家のものを含む数々の作品を演奏しました。
 
アレクサンドラ・コヴァチュ大使は、共催団体の長きにわたる協力と、両国および両国民の文化的紐帯を強化する上での役割に謝意を表しました。
 
大使は特に、2013年に初めてセルビアを訪れて以来、音楽協力の向上に精力的に取り組んでいる国際ピアノ指導者連盟日本支部代表のピアニスト、福田里香氏について言及しています。
 
コンサートの終了後は、演奏者と聴衆を対象にレセプションが開かれました。
 

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シリーズ講演会「日本から見たセルビア」の第1回、「視覚芸術から見た中世セルビア」を開催しました(2022/12/12)

駐日セルビア共和国大使館において、セルビアがどのような方法や形で日本の個人にインスピレーションを与えているかを紹介する一連の講演会「日本から見たセルビア」の第1回が開催されました。初回のテーマは「視覚芸術から見た中世セルビア」で、メインスピーカーとして美術史家の嶋田紗千氏と漫画家の並木陽氏、辻八雲氏が登壇しました。

アレクサンドラ・コヴァチュ大使は挨拶の中で、この一連の講演会がセルビアと日本の友好関係140周年を記念する年に開始されたことを取り上げ、両国の関係は正に、遠く離れる互いの文化や全く異なるアイデンティティーに魅了された人々によって築かれ、深まっていったと語りました。

また中世セルビアの専門家である嶋田紗千女史が、セルビア南西部にあるユネスコ世界遺産「スターリ・ラスとソポチャニ」を構成するジュルジェヴィ・ストゥポヴィ(聖ゲオルギイの塔)修道院内のドラグティン王の礼拝堂のフレスコ画に描かれたネマニッチ王朝の家系をテーマに講演することに謝意を表しました。また嶋田紗千女史が参加し、昨年と今年、住友財団と上山直英セルビア共和国名誉総領事が社長を務める金鳥の資金援助によって実施された、前述のドラグティン王の礼拝堂のフレスコ画とヴェリキ・クルチュミル村の主の昇天教会のフレスコ画の二つの重要なフレスコ画修復プロジェクトの意義を紹介しました。

コヴァチュ大使はまた、並木陽氏と辻八雲氏がセルビア中世の美学から得た象徴性とインスピレーションをWeb漫画「フローラの白い結婚」に表現したことに対して謝辞を述べました。「セルビアの若者にも愛されている漫画が、互いの文化が出会い、交わる場となり得ることを発見し、嬉しく思います」と語りました。

講演の後には上山名誉総領事、住友財団の代表者をはじめ、文芸編集者や美術史家、作家、イラストレーター、漫画家、写真家、その他セルビアの文化や芸術を愛好する人々が集まり、カクテルパーティーが催されました。


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セルビア・日本友好140周年を記念してのワイナリー「アレクサンドロヴィッチ」の特別ラベルお披露目式を開催(2022/12/9)
 
駐日セルビア共和国大使館は、セルビア産ワインの輸入業者であるマコト・インベストメンツ社の協力の下、セルビアと日本の友好140周年を記念して制作された、著名ワイナリー「アレクサンドロヴィッチ」の特別ワインラベルお披露目式を開催しました。
 
出席者を迎えたアレクサンドラ・コヴァチュ大使は、ラベルを飾る絵画を制作した日本人アーティスト、岡部紫龍氏をはじめ、桜花愛美塾、ワイナリー「アレクサンドロヴィッチ」に対し、その共同の作業によって両国の友好祝賀行事がより思い出深いものになったとして謝辞を述べました。
 
また大使館員の長門ティヤナがセルビアについての短いプレゼンテーションを行い、マコト・インベストメンツの代表者はセルビアのワイン文化と産地について紹介しました。
 
会場ではセルビア産ワインの他にセルビア料理も振る舞われました。
 
本イベントには、日本・セルビア友好議員連盟会長の逢沢一郎衆議院議員と同事務局長の城内実衆議院議員、杉田水脈衆議院議員、日本旅行業協会(JATA)の志村格理事長、多数の企業やNGO関係者、アーティスト、その他の大使館の友人が出席しました。
 

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コヴァチュ大使、国際交流基金による日本語研修プログラム参加者に向けた外務省レセプションにて挨拶(2022/12/8)
 
コヴァチュ大使は外務省の招きで、国際交流基金が実施している外国人外交官・公務員のための日本語学習プログラム(2022/23)の参加者に向けて、特別ゲストとして挨拶しました。
 
大使は、同プログラム受講中の体験やこのプログラムの重要性、国際社会における日本の役割の向上や諸外国との関係発展における国際交流基金の貢献などについて述べました。
 
レセプションでは主催者を代表して外務省国際文化交流審議官の金井正彰氏と、今年創立50周年を迎える国際交流基金理事の鈴木雅之氏がアフリカ、中南米、アジア、オセアニア、ヨーロッパからのプログラム参加者や各国大使にご挨拶されました。
 
 

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城西国際大学にてセルビア・日本二国間関係140周年記念シンポジウムを開催(2022/12/6)
 
駐日セルビア共和国大使館は城西国際大学との共催、日本セルビア友好協会後援下に、セルビアと日本の友好140周年を記念してのシンポジウム(対面/オンライン混合)を開催し、各関係機関や学術界の代表者たちが両国関係の起源や歴史について講演を行いました。
 
アレクサンドラ・コヴァチュ大使はシンポジウム冒頭の講演にて、セルビアと日本のようにその距離が非常に離れている国や国民の間で、それ以前の両者の接触や特別な関係が記録されてきた訳でもないにもかかわらず、長きにわたって友好関係を保ってきたことは、これほどまでに異なるアイデンティティを持つ国同士が互いを認め合い、その関係を維持してきた珍しい例であると評価しました。また両国関係の樹立から140年を経た今日、連帯の精神が両国民の友情を支え、各個人の勇気とビジョンがあらゆる領域での両国間の関係を深めてきたと言える、とも指摘しました。
 
両国間の初期の接触についてコヴァチュ大使は、1894年に日本の親王がセルビアを訪問した際に記録されたセルビアについての印象を紹介しました。そして、第一次大戦時に同盟国であった日本の人々がセルビア国民の苦しみへの共感や、セルビア軍の勇敢さへの尊敬の念を示したことに触れ、その具体的な例として、セルビア西部の街シャバッツとの姉妹都市関係が今年40周年を迎えた埼玉県富士見市の前身である水谷村の村長が、1915年にセルビアへの義援金を募るために住民に向けて書いた感動的な要請文を紹介しました。大使は「将来も両国の関係は友情に支え続けられていくものと信じている」との言葉で講演を締めています。
 
元駐セルビア大使で日本セルビア協会副会長の角崎利夫氏がモデレーターを務めたこのシンポジウムでは、城西国際大学の杉林堅次学長、元駐セルビア大使で日本セルビア協会会長の長井忠氏、城西国際大学教授の柴理子氏が登壇し、またリモートでベオグラード大学言語文学部教授の山崎佳代子氏が参加しました。
 
また在阪セルビア共和国名誉総領事の上山直英氏、翻訳家の山崎ヴケリッチ洋氏、元国際協力機構(JICA)バルカン事務所所長の黒澤啓氏からのビデオメッセージが上映されました。
 
セルビアの科学者、ニコラ・テスラの専門家である新戸雅章氏は、このシンポジウムにあわせて城西国際大学校舎のホールに設置されたテスラに関する展示の紹介を行いました。
 
会場ではテスラに関する展示のほか、1882年にセルビア国王ミラン1世・オブレノヴィッチと日本の明治天皇が交わした書簡のコピーや、大使館が所蔵するセルビアの民族衣装なども展示されました。
 
また日本セルビア協会は、セルビア産の製品や手工芸品、お土産品などの展示ブースを設けました。
 
対面とオンラインの混合で行われたこのシンポジウムの会場には、富士見市長や日本セルビア協会の幹部・会員、日本の外務省代表者、学界代表者、学生、市民たちが訪れ、成功裏に終了しました。
 

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埼玉県・富士見市でセルビアに関するプレゼンテーションとセルビア料理教室を開催(2022/12/4)
 
埼玉県・富士見市の呼びかけにより、セルビアと日本の友好関係140周年と富士見市とセルビア西部の街シャバッツの姉妹都市関係40周年を記念して、駐日セルビア共和国大使館アシスタントの長門ティヤナによるセルビアについてのプレゼンテーション(日本語)とセルビア料理教室が富士見市のピアザ☆ふじみにて開催されました。
 
富士見市の市民たちがセルビアの伝統的な料理の作り方を学びましたが、セルビアに関するプレゼンテーションとセルビア料理教室には富士見市役所の文化・スポーツ振興課課長をはじめ同市の代表者たちも出席しました。
 
 
 
 

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コヴァチュ大使、神戸市外国語大学を訪問(2022/12/2)
 
アレクサンドラ・コヴァチュ駐日セルビア共和国大使が、セルビアと日本の友好関係140周年を記念して神戸市外国語大学にて講演を行いました。
 
コヴァチュ大使は、セルビアの歴史と文化遺産、そしてセルビアと日本が初めて公式に接触してから今日に至るまでの両国関係の変遷について語りました。質疑応答の時間には、学生や市民から両国の国民の違いなどについての質問がありました。
             
講演に先立ち大使は同大学の田中悟学長と会談し、セルビアの諸大学との協力関係の構築や学術交流、セルビアを紹介する上での協力関係の推進などをテーマに話し合いました。また神戸市外国語大学では今年度からロシア学科の岡野要准教授が中心となりセルビア語を選択科目として導入したことから、このプログラムの拡張や学生数の増加の可能性についても話し合われました。
 
また、セルビア語を学習する学生たちとの歓談の場も設けられ、大使はセルビアとセルビア語への関心に感謝し、大使館への訪問を呼びかけました。
 

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大使館でセルビア料理教室を開催(2022/12/1)
 
駐日セルビア共和国大使館は公式ツイッターアカウントにて実施したセルビア・日本友好140周年記念クイズの当選者を対象に、賞品のセルビア料理教室を開催しました。
 
3人の当選者はこのクイズで、1882年にセルビア国王ミラン1世・オブレノヴィッチが当時の明治天皇に書簡を送ったことによって二国間関係が正式に始まったと正しく答えています。
 
当選者たちは大使館員の長門ティヤナからセルビアの有名な料理を習い、その後料理とセルビアのラキヤやワインを堪能しました。
 
アレクサンドラ・コヴァチュ大使は、大使館の活動やセルビアへの関心に対して謝辞を述べました。
 
 
 

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広島の千田パンフルート合唱団が大使館に来訪(2022/11/25)
 
広島の千田パンフルート合唱団の皆さんが、保護者や指揮者の島本裕充さんと共に、東京のセルビア共和国大使館を訪れました。この大使館訪問は、日本と欧州文化首都の協力関係の育成に取り組む非営利任意団体「EU・ジャパンフェスト日本委員会」の支援により、来年セルビアのノビサドにて同合唱団の公演が予定されていることを契機として実現したものです。
 
アレクサンドラ・コヴァチュ大使は、セルビア市民が同合唱団のメンバーたちが見せる才能や、1945年に広島で被爆した樹木から作られた楽器と共に彼らが伝えるメッセージを耳にする機会を得られることをとても嬉しく感じていると述べました。
 
「セルビアもまた、その歴史の中で数多くの困難な時期を乗り越えてきており、そのメッセージには私達の市民も共鳴するでしょう。世界が平和の価値をよりよく理解するためにも、将来のあらゆる世代がこれらの歴史的教訓を学び、記憶することが大切なのです」とコヴァチュ大使は語りました。
 
EU・ジャパンフェスト日本委員会の隅修三実行委員長は同委員会と合唱団を代表して謝意を表し、千田パンフルート合唱団がセルビアを訪問し、両国の関係強化につながることを楽しみにしていると述べました。
 
また大使秘書の長門ティヤナがセルビアの文化、習慣、食文化についてプレゼンテーションを行い、出席者はまたセルビア語の基礎的な単語も学びました。
 
セルビア大使館の訪問中、千田パンフルート合唱団はセルビアでも愛されている日本の民謡「たなばたさま」など、幾つかの曲を披露しています。
 

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コヴァチュ大使の大阪府訪問(2022/11/23&24)
 
アレクサンドラ・コヴァチュ駐日セルビア共和国大使は、国際交流基金の招聘により大阪府を公式訪問しました。
 
大使は田尻町の栗山美政町長と会談し、同町との協力の可能性や2025年に開催される大阪・関西万博に向けた大阪府の準備などについて話し合い、その後同町の伝統的な祭りを見学しました。
 
その後コヴァチュ大使は田尻町にある国際交流基金関西国際センターにて、同センター設立25周年を記念しての特別講演を行いました。大使は、同センターにて日本語の研修を受ける各国外交官や公務員、研究者、大学院生を前に、同センターでの自らの研修の経験について語り、言語を学び、異文化を知ることの重要性や、それが地理的にも遠く離れた国々の間でのより幅広い理解と和解につながる、と述べました。また、国際交流基金の代表者たちによる献身的な働きや、センターにてかつて研修を受けた者たちが今日数多くの各国大使や高位の公務員の職に就いていることを挙げ、感謝の意を表しました。
 
訪問の2日目、大使は大阪で開催される大阪・関西万博の会場予定地を視察し、2025年日本国際博覧会副事務局長の櫟真夏氏と、このイベントの開催計画やセルビア共和国の参加について話し合いました。
 

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NPO法人 J-Winが女性のビジネスリーダー向けに実施するメンタリングプログラムへの協力(2022/11/21)
 
日本に駐在する各国女性大使が企業で管理職にある日本の女性たちのメンターとなる、NPO法人J-Winの「Executiveメンタリングプログラム」の今年の参加者との初会合で、コヴァチュ駐日セルビア共和国大使は、女性のエンパワーメントや政治・ビジネスでの地位向上といった分野でのセルビアの成果を紹介しました。
 
また、アフラック生命保険株式会社執行役員の鈴木孝枝氏、三井住友銀行株式会社執行役員の松ヶ崎穂波氏と、日本のビジネス界における男女共同参画の現状について意見交換し、次回の会合までに、セルビアの経験や良い事例を自社で活用できるようにしたいとの意向が示されました。
 

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コヴァチュ大使は森まさこ女性活躍担当内閣総理大臣補佐官と会談しました(2022/11/21)
 
アレクサンドラ・コヴァチュ駐日セルビア共和国大使は日本に駐在する各国女性大使と共に、女性活躍担当内閣総理大臣補佐官で参議院議員の森まさこ氏との今年2回目の会議に出席しました。
 
この会議は、意見交換や各国での取り組みの紹介を目的としたものですが、今年12月3日に東京で開催される第6回国際女性会議(WAW!)の準備も兼ねています。
 
コヴァチュ大使のほかに、サモア、メキシコ、ブルガリア、ベルギー、ジャマイカ、ガーナ、マリ、ニカラグアの大使が、ジェンダー平等と女性のエンパワーメントに関する各国の成果や課題について発表しました。
 
コヴァチュ大使は、デジタル化がセルビアと日本の両政府の優先事項の一つであることを指摘し、セルビアの男女平等指数に関する第3回報告書の中のテーマ別焦点として、デジタル化のジェンダー的側面が記載されたことを紹介しました。またコヴァチュ大使はデジタルスキルやICT教育、労働市場におけるジェンダーセグメンテーションの可能性に関連する主な調査結果を取り上げました。その中で大使はデジタル形態の労働のポジティブな要素を指摘しつつも、そのジェンダーに関わる視点は複雑であり、従来の労働市場に存在するジェンダー不平等が解消されるよりもむしろ映し出される領域に関心を払うべきだと指摘しました。その意味でも今回の会議での議論がこのテーマへの理解を深め、可能な解決策を見出す上で貢献することを期待していると述べました。
 

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コヴァチュ大使、「女性首長によるびじょんネットワーク」に参加(2022/11/21)
 
アレクサンドラ・コヴァチュ駐日セルビア共和国大使は、東京都の招きにより、社会の様々な分野における女性の地位向上のための情報交換と機会促進を目的とした「第4回女性首長によるびじょんネットワーク」に出席しました。
 
コヴァチュ大使は、ガーナ、ニカラグアの両大使や東京都の杉並区長、那須烏山市長、野木町長、徳島市長とともに、「女性の活躍がこの国のかたちを変える」と題したセッションに参加しています。
 
大使は、セルビアが女性の地位向上を目指して実施している政策について発言し、特に、国の議会選挙や地方選挙において、候補者名簿での数が少ない性に対しての割当を導入した法改正や、その効果として議員や意思決定者の地位に女性が多く含まれるようになったことを紹介されました。また、国内や世界での完全な男女平等を目指してのセルビアの貢献についても言及しました。
 
主催者である小池百合子東京都知事との表敬訪問では、コヴァチュ大使をはじめ、メキシコ、ブルガリア、フィンランド、ガーナ、マリ、ウガンダ、ニカラグアの大使が、日本の地方自治体と連携しながら、男女平等における意識と協力関係を強化する取り組みについて意見を交換しました。
 
会議の最後には、「女性首長によるびじょんネットワーク宣言」が採択されました。
 
 
 

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セルビア共和国綬章を故安倍晋三元首相の昭恵夫人に贈呈(2022/11/18)
 
アレクサンドラ・コヴァチュ駐日セルビア共和国大使は、2022年6月28日に安倍晋三元首相がアレクサンダル・ヴチッチ セルビア共和国大統領より受章されたセルビア共和国綬章を安倍昭恵夫人に贈呈しました。
 
大使館で行われた同章の贈呈式の中でコヴァチュ大使は、日本の日常を変えた安倍元首相を襲った悲劇的な事件から4カ月と10日が経過したが、セルビアは温かい手を差し伸べながら、安倍元首相の人生がセルビアにも深く、忘れがたい痕跡を残したという言葉を贈りたい、と述べました。
 
また今年140年を迎えるセルビアと日本の友好関係は、ビジョンや勇敢さ、決断力とを持った数々の偉人によって築かれ、育まれてきたこと、そして、安倍晋三氏はまさにその一人であったことを指摘しました。
 
大使はセルビアとその地域の繁栄に向けた新たなイニシアティブをもたらした、安倍首相のセルビア訪問の重要性を強調しました。今日、日本がセルビアに向けられた外国からの投資の上位を占めているのも、安倍元首相の功績の一つであると付け加えました。
 
コヴァチュ大使は「セルビアも安倍元首相による二国間関係への多大な貢献を認識し、その成果を感じている」とも語りました。その感謝の意も込めて、安倍晋三氏はセルビア共和国から最高位の叙勲を受けた日本人となられています。
 
コヴァチュ大使は安倍元首相に対してそのような勲章を直接手渡せなかったことは痛恨の極みであるとしながらも、「安倍晋三氏の名は私たちの記憶と心に永遠に宿っている」と語っています。
 
式には日本セルビア友好議員連盟事務局長の城内実衆議院議員と外務省欧州局中・東欧課課長の近藤紀文氏も臨席なされました。
 

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駐日セルビア共和国大使館で「落語と音楽の夕べ」が開かれました(2022/11/16)
 
2022年11月16日、セルビアと日本の友好関係140周年記念行事の一環として、駐日セルビア共和国大使館にて「落語と音楽の夕べ」が開催され、落語家の三遊亭楽麻呂師匠とソプラノ歌手の平岡貴子さん、そしてピアニストの門田佳子さんが出演されました。
 
駐日大使館での公演は、今年9月にこのアーティストたちがセルビアに滞在し、江戸時代の日本文化やユーモアあふれる日本の伝統的な話芸である落語の公演を実施した後に企画されたものです。
 
コヴァチュ大使は歓迎の挨拶の中で、音楽とユーモアは常に文化の違いや言葉の壁を乗り越える術を見つけられるものだと指摘し、アーティストたちがセルビアの諸都市で市民に温かく迎えられたことを嬉しく思うと述べました。また「落語を介して日本文化を広める会」、セルビア日本音楽交流推進の会、そして数多くのスポンサーに向けて、セルビア、そして大使館に集まった聴衆に、特別な機会を提供していただいたことへの謝辞を述べました。
 
元駐セルビア日本国大使で現在日本セルビア友好協会の副会長を務める角崎利夫氏は今回の公演でセルビアを訪問した際の感想を述べ、またセルビア大使館に支援への感謝の意を表しました。
 
平岡貴子さんと門田佳子さんによって日本語とセルビア語での「たなばたさま」やセルビアの恋愛詩「なぜ私の想いはもがくのか」などが歌われたほか、三遊亭楽麻呂師匠からはユーモアあふれる一席とセルビア公演中の逸話が披露されました。
 
大使館での公演終了後には、出席者にセルビアのワインや料理が振舞われました。
 

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コヴァチュ大使は成城大学での「セルビア・ウィーク」の一環として講演を行いました(2022/11/14)
 
アレクサンドラ・コヴァチュ駐日大使はセルビアと日本の友好関係140周年を記念しての東京の成城大学における「セルビア・ウィーク」の一環として同大学で講演を行いました。
 
講演の前には同学の杉本義行学長と会談し、セルビアの大学との協力や学生交換プログラムの可能性をテーマに話し合いました。
 
学生ラウンジには「セルビアコーナー」が設けられ、1882年にミラン1世オブレノヴィッチ国王が明治天皇に宛てた手紙の日本語訳やセルビアの民芸品など、在京セルビア大使館の所蔵品の一部が一週間にわたって展示されています。
 
学術交流でベオグラードに滞在した経験のある岸山睦教授と成城大学の元学生で日本語のポータルサイト「マイセルビア」の創設者の一人であるアーティストの古賀亜希子氏も、セルビアについてのプレゼンテーションを行っています。
 
また対面とオンラインを交えた形式で行われた講演会では、コヴァチュ大使がセルビアの歴史や文化、そして今年140周年を迎えたセルビアと日本の二国間関係について詳しく紹介しました。また、セルビアにおける男女共同参画とそれを規定する法的枠組み、さらにグローバル規模でのこの問題をテーマにした講演も行いました。
 
学生たちは男女平等と女性の権利向上の分野でセルビアが築いた基準や成果の数々、特に官民分野での女性のリーダーシップの遂行や、コロナウイルスの世界的流行が女性の立場に与えた影響に関心を示していました。
               
講演会には、杉本学長をはじめ、成城大学や他の教育機関の教授、そして関心を持つ市民が参加しました。
 
また講演後のキャンパス見学の際にコヴァチュ大使は、近代日本の教育界における重要人物で、成城大学の創設者でもある澤柳政太郎氏が1902年と1903年に、ヨーロッパ東部の唯一の首都としてベオグラードを訪問したという情報を目にしました。澤柳氏は欧州視察の際、各国の教育制度について情報収集を行ったとのことです。
 
 

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現代童画展にて駐日セルビア共和国大使館賞が授与されました(2022/11/13)
 
上野精養軒にて行われた厳粛な式典で、現代童画展にてその作品「心音」が駐日セルビア共和国大使館賞を受賞したアーティスト、香椎貴月氏に賞が手渡されました。
 
アレクサンドラ・コヴァチュ大使は、セルビアと日本の友好関係140周年を祝う年に、これまで長年にわたって育まれてきた伝統が継続、強化されたことを光栄に思うと同時に、大使館は今後もセルビアのナイーヴアーティストと現代童画会の間の協力と交流が成功するよう、支援を惜しまないと語りました。
 
本年の受賞作品は今後一年間、セルビア大使館に展示される予定です。
大使館と現代童画会の協力関係は2009年から続いており、毎年当大使館のほか、芸術分野の他の機関からの賞も授与されています。
 

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アレクサンドラ・コヴァチュ駐日セルビア共和国大使、日本が主催する国際観艦式に出席(2022/11/06)
 
コヴァチュ大使は防衛省の招きで、神奈川県相模湾にて開催された岸田文雄総理大臣主宰の国際観艦式に出席しました。
 
この国際観艦式は海上自衛隊創設70周年を記念して開催されたもので、日本、韓国、オーストラリア、米国、ブルネイ、カナダ、インド、インドネシア、マレーシア、ニュージーランド、パキスタン、シンガポール、タイの13カ国からの約40隻の艦船と、日本、フランス、米国の航空機が参加し、また米国海軍の空母ロナルドレーガンもこのイベントを支援する形で登場しました。
 
海上自衛隊の創設を記念して20年ぶりに開催されたこのイベントは、ヘリコプター搭載護衛艦「いずも」から数多くの各国外交官や軍関係者が観覧していました。
 

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駐日セルビア共和国大使館、大阪・東京の中小企業家同友会日中経済交流研究会に向けセルビアの経済力に関するセミナーを開催(2022/11/04)
 
11月4日、駐日セルビア共和国大使館はワインやアイヴァルなどのセルビア食品輸入業者マコト・インベストメンツの子会社で大阪に拠点を置くマコト・クロスロードと共同で、大阪と東京の中小企業家同友会日中経済交流研究会のメンバーを対象に、セルビアの経済力に関するセミナーを開催しました。
 
イヴァナ・ゴルボヴィッチ=ドゥボカ公使参事官は歓迎の挨拶の中で、セミナーの後には同研究会のメンバーの方々がセルビアにて直に国の関係諸機関や潜在的ビジネスパートナー達と接触され、外国の投資家にとっての利点の数々を確認される機会へと繋がることを期待している、と述べました。
 
セミナーには国際協力機構(JICA)や民間外交推進協会(FEC)からの代表者を含む25人のゲストが参加しました。2部から構成されたセミナーでは大使館アシスタントの長門ティヤナと富永正明が日本語にてプレゼンテーションを行いました。はじめにセルビアの一般情報やその歴史、文化、観光、食文化などが紹介され、また今年140周年を迎えたセルビアと日本の友好関係の意義も紹介されました。それに続くセルビアのビジネス環境と経済情勢に関するパートでは、大使館が両国友好140周年を記念して作成した日本語のパンフレットが参加者にプレゼントされ、セルビアに進出している日本やその他の国々の企業の成功例が紹介されました。
 
 
 

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東洋英和女学院大学生涯学習センターの講座「セルビア歳時記」受講者の大使館来訪(2022/10/28)
 
2022年10月28日、東洋英和女学院大学生涯学習センターの短期講座「セルビア歳時記」(講師:町田小織氏)の受講者たちが駐日セルビア共和国大使館を訪問し、大使館の長門ティヤナからセルビア語の基本的なフレーズや文字について学びました。
 
また大使館ではセルビア観光局のPR動画や、セルビアの伝統舞踊「コロ」の映像などが披露されました。
 
 
 
 

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アーティスト岡部紫龍氏からセルビア大使館に絵画が寄贈されました(2022/10/25)
 
駐日セルビア共和国大使館ではセルビア・日本友好140周年を記念して特別寄贈された、日本の著名アーティスト、岡部紫龍氏の絵画の贈呈式が執り行われました。
 
アレクサンドラ・コヴァチュ大使は岡部氏にこの貴重な絵画の寄贈への感謝の意を表し、「鳥たちの楽園」という作品に込められた岡部氏独特の芸術表現は今後大使館内を彩り、セルビアと日本両国の友好のシンボルとなることを信じている、と述べました。
 
またコヴァチュ大使は今回の寄贈に協力した岡部紫龍氏のマネージメントを手掛ける桜花愛美塾にも謝辞を述べ、マコト・インベストメンツ社が日本での販売代理店を務めているワイナリー、《アレクサンドロヴィッチ》の二国間関係樹立140周年を祝しての限定ボトルに岡部紫龍氏の作品が描かれた特別ラベルが貼られることを楽しみにしている、と述べました。
 
寄贈式には、岡部紫龍氏とそのご家族、桜花愛美塾とマコト・インベストメンツ社の代表者、日本セルビア協会の長井忠会長と角崎利夫副会長、文化分野の財団や企業、NGOの代表者、ギャラリー運営者やアーティストたち、そしてその他の大使館の友人の皆さんが出席しました。
 
絵画の引き渡しの後に来賓者はセルビア産ワインとセルビア料理を堪能しました。
 

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コヴァチュ大使、中村仁威外務省欧州局参事官(西バルカン担当大使)と会談(2022/10/24)
 
アレクサンドラ・コヴァチュ駐日セルビア共和国大使は、中村仁威外務省欧州局参事官(西バルカン担当大使)と会談しました。
 
コヴァチュ大使は中村氏の西バルカン担当大使への就任を祝し、両国および両国民の紐帯を深めることを目的に、今後も二国間関係全般の上昇傾向が続いていくことへの確信を表明しました。特にセルビアと日本の友好140周年を記念して、政治対話や相互訪問、経済協力などを強化していく意思を確認しました。また他の分野でも一連の活動や共同プロジェクトの実現を通じて、日本の政府機関や地方自治体、ビジネス界との協力関係の向上が続いていくことへの期待を表明しました。
 
コヴァチュ大使は、西バルカン協力イニシアティブの枠組みにおける、セルビアの欧州統合プロセスへの日本の支援を心強いものと評価するとともに、セルビアが欧州への道を歩み、地域平和と安定の維持・向上に向けた強い取り組みを継続していくことを強調しました。
 
また大使は、セルビアと日本が共有する普遍的な価値に、セルビアが今後も大きく貢献していくとの考えを示しました。
 

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シャバッツ市代表団が姉妹都市提携40周年を記念して、富士見市を訪問しました(2022/10/23)
 
アレクサンダル・パーイッチ市長率いるシャバッツ市代表団が、富士見市との姉妹都市提携40周年を記念して10月20日から23日の4日間、富士見市を訪問しました。
 
10月22日には富士見市にて「富士見ふるさと祭り」が開催され、シャバッツ市代表団のほか、セルビア共和国大使館も招かれました。
 
コヴァチュ大使は開会式でのスピーチにて、セルビアと日本両国の関係が今年幾つかの重要な記念日を迎えたと指摘し、富士見市とシャバッツ市が両国、そして両国国民の絆を深めるにあたって特別な貢献をしていることに感謝の意を表しました。特に、第一次世界大戦中に富士見市の前身である水谷村でセルビアへの救援物資が募られ、それらが日本赤十字社を通じて送られたという歴史的な記録が最近見つかったことを例に挙げ、シャバッツと富士見が歴史を通じて示した連帯感を光り輝く例として称賛しました。また昨年の東京オリンピックに向けたレスリングチームの合宿地としての富士見市の役割にも触れました。またシャバッツに工場を持つ矢崎総業など、日本からの投資を通じた経済関係や協力の強化に向けた取り組みを歓迎しました。
               
シャバッツと富士見の両市市長は、両市の友好関係の歴史や、今回の訪問中に覚書が締結された学童交換プログラムの実施をはじめとする、更なる協力関係の強化について話しました。
 
開会式の後にはまつりの視察や、富士見市民文化会館キラリ☆ふじみと富士見市立図書館の見学、それに祝賀夕食会が行われました。
 
シャバッツ市代表団は今回の日本滞在中、駐日セルビア共和国大使館も訪れています。
 
 

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神戸市の須磨学園高等学校の皆さんが大使館を訪問しました(2022/10/19)
 
2022年10月19日、兵庫県神戸の須磨学園高等学校の皆さん、約20名が大使館を訪問しました。
 
生徒の皆さんには、セルビアの歴史や文化、自然、スポーツ、料理、そしてセルビアと日本の関係についてのプレゼンテーションが行われました。またプレゼンの後には多くの質問が寄せられましたが、セルビアの教育制度や環境保護、両国の文化の違いについての話題が最も関心を引いていました。
 

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アイオニック株式会社およびボールド・インターナショナル・グループの代表との会談(2022/10/19)

 

アレクサンドラ・コヴァチュ駐日セルビア共和国大使は、アイオニック株式会社の西川満社長、同社国際部の堂浦資寛部長、そして同社のセルビアのパートナーであるヴィス・ヘルス社の親会社、ボールド・インターナショナル・グループの代表と会談しました。

ボールド・インターナショナル・グループのゼネラルマネージャーであるドゥシャン・オブラドヴィッチ氏、同社アドバイザリーボード会長のミラン・ペトロヴィッチ氏、そしてヴィス・ヘルス社社長のアレクサンダル・ディーヴァッツ氏は、アイオニック社との協力関係の成功を大使に伝え、また歯科、医療、ペットケア製品といった分野での共同ビジネスの計画について報告しました。
 
ボールド・インターナショナル・グループの代表者は今回の日本での滞在中に千葉県流山市にあるアイオニック株式会社の生産拠点と、徳島県にある同社親会社の株式会社デンタス本社を訪問しています。
 
コヴァチュ大使は、大使館は今後もアイオニック社が計画している様々なプロジェクトが成功するよう、建設的な支援を提供していくと述べました。
 

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セルビア大使館での詩の夕べ(2022/10/18)
 
駐日セルビア共和国大使館はセルビア・日本友好140周年記念行事の一環として詩の夕べを開催し、ベオグラード大学文学部日本学科教授で詩人の山崎佳代子氏が、最新の詩集「海にいったらいい」、「黙然をりて」から詩を朗読しました。山崎氏は自らの詩的表現を紹介しながら、セルビアとその歴史、文化にまつわる数々のモチーフや思い出などを語りました。
 
アレクサンドラ・コヴァチュ大使は開会の辞の中で、セルビアと日本の関係における山崎教授の長く豊かで、かつ多様な貢献について述べました。また詩は他の芸術にはないメッセージを伝える力を持っており、山崎教授は様々な課題に直面しているこの時代、この世界に、自らの言葉によってヒューマニズムの声を届けていると評しました。
 
この詩の夕べには、日本セルビア友好協会の幹部の方々や、学術界の方々、東京の各著名大学の文学部学生の方々、その他大使館の友人の方々が訪れました。
 

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ミルヤナ・マオドゥシュの展覧会が始まる(2022/10/18)

 

東京・本郷にあるアートギャラリー884ではセルビア共和国大使館後援の下、セルビア人画家ミルヤナ・マオドゥシュの80歳の誕生日を記念しての展覧会が開催されました。

大使館からのメッセージでは、140年にわたる両国関係の歴史の中で、セルビアと日本の人々の交流と相互理解に文化人やアーティストが果たした役割の重要性が強調されました。また数十年にわたってセルビアの芸術表現とモチーフを日本や世界で広めてきたミルヤナ・マオドゥシュ氏への感謝の言葉も述べられています。
 
この展覧会は2022年10月30日まで開催されています。
 
 
 

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国連コソボ暫定行政ミッション(UNMIK)活動報告書に関する国連安保理協議でのニコラ・セラコヴィッチ外相の演説(2022/10/18)
 
敬愛なる安全保障理事会議長と安全保障理事会メンバー、
そして親愛なる特別代表の皆様、
 
この尊敬すべき国連の機関にて再び演説し、本日、私達の国の南部の州であるコソボ・メトヒヤ領内における国連ミッションの活動に関する事務総長の新たな報告書について話し合うことを嬉しく思います。
 
この報告書の提出について、事務総長と事務総長特別代表、国連コソボ暫定行政ミッション(UNMIK)長官に感謝致したいと思います。私達はズィヤデ女史がこの非常に責任ある職務を遂行する為に、特に包括的な概観の必要性と現地の状況の複雑さを念頭に置きながら、努力を払われていることを認識しています。
 
またこの機会に、セルビア共和国が国連安全保障理事会決議第1244号により設立されたコソボ・メトヒヤにおけるUNMIKの活動を高く評価していることを強調したいと思います。特に同ミッションの任務の基本的な目標である、この私達の南部の州に居住する全市民の平和で正常な生活がまだ実現していないことからも、私達はUNMIKの担当範囲と能力が変わることなく、これからも継続的に活動するよう提唱するものです。
 
ご列席の皆様、
 
残念ながら、この数ヶ月間、コソボ・メトヒヤには更なる安定ももたらされることはなく、州での状況は報告書に示された通りではないことを申し上げなければなりません。プリシュティナの指導者は、一方的な動きで、意識的かつ組織的に民族間の差異を深め、非アルバニア系住民に対する差別と蔑視を引き起こし続けています。私達の知る限りでは、今年に入ってから105件の民族的動機による攻撃が記録されています。また更にプリシュティナは、ベオグラードとプリシュティナの間での交渉と問題解決に至るための基本的なメカニズムとして、両者間対話で合意されていない手順や措置をとることによって、積極的に行政的、官僚的障害を築いています。この意味で、彼らの態度や行動には多くの点で問題があるのです。彼ら暫定自治機関はその無責任な行動によって、ベオグラードだけではなく、EUや国際社会のその他の関係機関の努力を意識的に妨害しているのです。そこには2つの目標を実行する明らかな意図があります。1つは、想定されている義務の履行を回避することです。そしてもう1つの、究極で、はるかに憂慮すべき目標は、セルビア人の威嚇、疎外、迫害にあります。
 
その結果としてこれまでと同様に、セルビア人は引き続き様々な方法にて威嚇され、生まれ育った家、村、街から離れるよう促され、一方で避難した人々は自分達が生まれ育った場所、生活を始めた場所に戻ることを思いとどまらされているのです。暫定機関は、まだ残っている文化的・民族的多様性を可能な限り取り除き、消し去るために組織的に動いているのです。また同時に、プリシュティナはあらゆる手段を用いて、意識的に民族間の緊張を煽っています。一例として、「民族の憎悪と不寛容を扇動した」との理由で逮捕されたニコラ・ネデリコヴィッチは、実際には宗教祝日ヴィドブダンの祭典に参加していただけなのですが、物的証拠もなしに8カ月の刑を言い渡されました。一方で、1999年以降だけで1,000人以上もの人々が殺害されたセルビア人については今日に至るまで、法的に有罪判決を受けた加害者が一人としていないことを思い出してください。このような計画的な脅迫の為に、コソボ・メトヒヤのほぼ全ての町や村が民族浄化されてしまいました。プリシュティナの代表者達はその行動によってセルビア人の苦しみを無視し続け、何世紀も続いた故郷を離れなければならなかったセルビア人の傷に塩を塗り続けているのです。私は強調しますが、故郷を捨てたセルビア人の数は20万人以上にも上るのです。このような関係が23年間続いており、変わっていないのです。これはプリシュティナの暫定自治機関がその声明でしばしば断言している民主的価値と原則に完全に反するものです。プリシュティナの代表団はこの尊敬すべき機関に対するこれまでのプレゼンテーションの数々において、過去のことを強調し、一方でコソボ・メトヒヤでの非アルバニア系住民の現在の暮らしぶりを痛々しいまでに省略しているのです。
 
したがって、私は国家レベルでの差別の終焉と州でのまともな生活が始まる為の条件を作り出すには、関係する国際的関与者とプリシュティナの真の政治的意志が求められているのだと強調する必要があると考えています。
 
敬愛なる安全保障理事会メンバーの皆様、これまでの対話でのもう一方の当事者による硬直した、問題点の多い、極めて軽薄な行動に皆様の注意を喚起することをお許しください。上記の目標を達成する為、プリシュティナはいわゆる互恵政策を適用しているのですが、これは残念ながら彼らが独自に考え出されたものではなく、またよく考えられた悪意のある戦略であると言わざるを得ません。プリシュティナは対話の中心的なテーマとして相互承認を主張し続けることに加え、いわゆる互恵主義政策を始めましたが、これはプリシュティナの現在の政治指導者がいかなる妥協的解決策も見出そうとしていないことを本質的に最もよく示しているのです。思い出していただきたいのは、ベオグラードとプリシュティナの間の協議は、プリシュティナの現在の指導部が選ばれた後に始まったのではなく、(2011年3月8日の)技術的対話の開始以来11年間も続いてきたという事実です。したがって、現在の対話の形式を否定し、現在の様々な政治的要因に適応していないという理由だけで合意を取り消そうとする試みは到底受け入れられません。現在の地政学的な状況を利用して、長年にわたって苦心して取り組んできたことを一挙に消し去ることも容認できないものです。ベオグラードは、当初から対話に組織的に参加してきましたが、一方で相手側の関与は、その政権を担う政治的選択肢によって変化を繰り返してきました。
 
プリシュティナの暫定自治機関の現指導部の厳しい政治的パフォーマンスと語り口には、具体的な不安定化への試みが伴っています。今回の報告書の対象期間中、社会への統合の試みと称して、車のナンバープレートに関する措置がとられています。私は何度も繰り返しますが、ベオグラードとプリシュティナの間の対話では、このような措置の導入について何の合意もありませんでした。皆様、私は今日もプリシュティナの暫定自治機関代表から、自分達は全ての義務を果たしたと主張する声が聞こえてくるものと思います。しかしナンバープレートの再登録に関する彼らの決定は、もう何度目になるかわかりませんが、プリシュティナが合意を履行しないだけでなく、対話の結果を無効にして、また新しい危機を作っていることを物語っているのです。このような強引な措置の効果は、決定がなされて以来、セルビアのナンバーの再登録車が一桁台に留まり、そのうちコソボ・メトヒヤ北部に住むセルビア人の車は僅か2台という結果に最もよく表されているものと思います。これもまた、プリシュティナが万人の支持を得ているわけではなく、彼らの指導者の恣意性に耐えられないセルビア人住民の自然な反応を常に誘発していることを示す指標となっているのです。
 
また今日も、コソボ・メトヒヤに住むセルビア人のあらゆる反応を、ベオグラードが不安定化のために組織した活動だとして紹介しようとする、プリシュティナ代表者が既に準備した語り口をこの場で耳にすることがあるかと思います。そのような主張は、単に事実ではないと申し上げておきましょう。セルビアは、コソボ・メトヒヤの非アルバニア系住民の間に見られるプリシュティナへの抗議を、どのような形であれ封じ込めることは出来ません。この市民の抗議が、長年にわたる制度的暴力と非アルバニア系住民の権利剥奪に対する反抗であることは否定できない事実であり、今回は合法的に取得した私有財産を平和的に享受する権利が否定されているのです。したがって、プリシュティナは財産没収の試みを止めていないのです。周知のように、彼らのターゲットの1つはセルビア正教会で、デチャニ修道院への土地返還が問題となっているのですが、ここでプリシュティナは逆説的に彼らのいわゆる憲法裁判所の決定をも履行していません。
 
ご列席の皆様、
 
私は、コソボ・メトヒヤにおける非アルバニア系住民の日常生活の実像をどのように説明したらよいか、長い間考えてきました。事実の幾つかにだけ言及します。私達の記録によると、非アルバニア系住民の権利剥奪の激度はとどまることを知らず、民族的動機による事件の数も残念ながら減っていません。多数の事件、ヘイトスピーチ、脅迫、公正な裁判を受ける権利の侵害、移動の自由と宗教的権利に対する脅威、教会や墓の冒涜も前回の報告対象期間に記録されていました。セルビア正教会の建物への頻繁な攻撃も容認できるものではありません。特に、ユネスコの世界遺産リストに登録されている4つのモニュメントを含む、コソボ・メトヒヤ領内のセルビアの文化・精神的遺産に対する屈辱的な態度は、許しがたいものです。司祭や修道院の共同体には多くの行政的、技術的な障壁があり、教会の敷地内に生存することが難しく、不可能にさえなっているのです。
 
市民権に関して言えば、選挙権という基本的な政治的・市民的権利が剥奪されることを想像してみてください。州に住むセルビア人にそのようなことが行われ、また加えて、犯罪撲滅という口実のもとに、プリシュティナの目標を実現する為の道具である特殊部隊“ロス”による脅迫や暴力を伴った侵入行為も頻繁に繰り返されているのです。昨年12月にはシュトゥルプチェ自治体首長のブラティスラヴ・ニコリッチ氏が組織犯罪と汚職の疑いで拘束されましたが、彼はまだ起訴されておらず、ポドゥイェヴォにて勾留されています。その理由はただ一つで、それはシュトゥルプチェのセルビア人コミュニティに更なる、そして最終的な圧力をかけることにあるのです。
 
特殊部隊“ロス”が実際は村の祭りを襲撃し、学校を捜索し、医療用輸液と薬品を運ぶ救急車の運転手を誘拐する為に用いられるとき、いったいどうやって“犯罪との戦い”を正当化できるのでしょうか?これらの行動の動機と合理的な理由とは何なのでしょうか?ジャコヴィツァに帰還した唯一のセルビア人女性、ドラギッツァ・ガーシッチさんの身になって想像してみてください。そこに住むアルバニア人が誇りを持って非アルバニア系住民の立ち入りを禁止している自治体に住んでいる為に、自分の出自や民族籍を理由にパンを買うことがいまだに禁止されているのです。加えて11ものアルバニア人の市民社会団体があなたの追放を求め、アルバニア人でない者がその街に戻ることの禁止を主張しているのです。セルビア人帰還者が直面する脅迫の度合いがよくお分かりいただけるものと思います。帰還者の割合が2%以下にとどまり、それがいまだに世界でも最低レベルである理由もお分かりいただけると思います。ここで私に質問させてください。これらは、民主主義社会として、また地域の安定要因として、世界に紹介されるべき社会の姿なのでしょうか?
 
私たちは、この対話がより広い次元のものであり、地域全体の情勢に影響を与えるものであることを認識しています。セルビア共和国大統領アレクサンダル・ヴチッチをはじめとするセルビア政府高官の発言はすべて、このことを裏付けています。「1日の戦争より100年の交渉がよい」という大統領の言葉は、バルカン半島に住む人々共通の豊かな未来を築くというビジョンの下に、セルビアの指導者が実施している平和、和解、地域協力の政策を最もよく表しています。
 
私は、未来の世代のために明確な共有のビジョンを作ることが、今日のリーダーの責任であると信じています。そのようなビジョンを、ベオグラードとティラナの両首脳は、この地域発の、この地域の為のイニシアチブである「オープン・バルカン」の創設によって示し、すでに具体的な成果を挙げています。セルビアは、バルカン半島全体の市民の為には経済的な繋がりと発展が大切だとの認識が生まれることを期待して、相手側の理解を待つことなく、幾度にもわたってプリシュティナ側にこのイニシアチブへの参加を呼びかけ、手を差し伸べてきました。
 
ご列席の皆様、
 
私達は、セルビア人自治体連合の結成が違憲であるとするプリシュティナの主張を断固として拒否します。なぜなら、この義務に対するプリシュティナ側の態度は、州内のセルビア人に対する態度を表しており、それはセルビア人が民族共同体として組織化し、集団的権利を享受することに反対しているものであることが明白だからです。彼らの行動とは、理想のモデルとして、プリシュティナ、ジャコヴィッツァ、ペーチといったセルビア人のいない地域、あるいは他の州内の類似した場所を目指すものです。私達にとってプリシュティナが丸3470日間も、その義務を果たすことなく、セルビア人自治体連合の発足について話し合うことを拒否している事実は容認できませんが、それにもかかわらず、セルビアは現在の状況に対する妥協的解決案を見つける努力をあきらめないことを断言したいと思います。
 
プリシュティナの代表は、いわゆる「コソボ」の件は完了したと演説でよく繰り返していますが、この14年間、彼らは国連加盟国の多数から認められてはいないことを忘れないでください。いわゆるコソボの独立が現実のものとなったのなら、ではなぜ対話が必要なのでしょうか?なぜ、ベオグラードに対して相互承認の必要性を訴える圧力が強まっているのでしょうか?プリシュティナの現在の政治指導者が受け入れようとしないのは、最終的な解決策を模索する上でベオグラードを迂回することはできないという事実です。これは、プリシュティナによる国際機関への加盟の試みがますます頻繁になっていることについても当てはまるものです。このような動きは、対話に必要な雰囲気を醸成する上で役立つのでしょうか?プリシュティナの破壊的な行動や対話の拒否に報いることになりはしませんでしょうか?いわゆる「コソボ」の国際機関への加盟の試みは容認できない行為であり、セルビアはプリシュティナのそのような動きに断固として反対するというのが私達の立場です。
 
今年4月、この尊敬すべき機関の前回の協議にて、国連安全保障理事会の一部のメンバーからは、プリシュティナには独自の機能的な機関があるという説明のもとに、UNMIKの縮小、更には閉鎖を求める声が聞かれました。しかし私がご紹介したこれまでの経緯や現場の状況は、このセルビアの南部の州における国際機関の駐留が依然として必要であることを何度も思い起こさせるものです。この点で、私達は国連コソボ暫定行政ミッション(UNMIK)、国際安全保障部隊(KFOR)、コソボにおける欧州連合・法の支配ミッション(EULEX)、そして欧州安全保障協力機構在コソボミッション(OMIK)がそれぞれに与えられた任務の中で行っている努力の数々を支持するものです。コソボ・メトヒヤのセルビア人およびその他の非アルバニア系住民は、駐留している国際機関を最も信頼し、安全を保証する存在と考えています。これは国際機関による現地でのミッションが国連安保理決議第1244号に基づき、範囲と能力を縮小されることなく引き続き存続しなければならないことを更に裏付けるものです。
 
最後になりますが、
 
最近、あらゆる国際的な場で、国連の原則を尊重しようという声が聞かれるようになったことを指摘しておきたいと思います。私達も、すべての国連加盟国の領土の一体性を支持しています。しかし、セルビアについてはどうでしょうか。国連憲章の原則を適用する必要があるのは、一部の加盟国だけなのか、それともすべての加盟国に対してなのか、この尊敬すべき機関のメンバーの皆様にお聞きしたいのです。これまで一貫して国際法を尊重し、またその国際法に反する行為による影響にいまだに苦しめられている国として、私達は、国家の領土保全や主権を謳う国連憲章と国際法は、すべての者によって尊重され、またすべての国連加盟国に平等に適用されるべきだと考えています。20年以上も前に、まさにこの機関がセルビアの領土保全を確認した決議第1244号を可決したことを思い出してください。しかしこの決議も一部の国々がいわゆる「コソボ」の国家承認によって国連の原則や、国際法を自らの利益や目標に適応させて採択した決議に違反することを阻止することは出来ませんでした。まさに「コソボ」の件が頻繁に取り上げられるようになったのは、そのような前例を作ったことがパンドラの箱を開けてしまったことを示しているのでしょう。なぜなら原則一つ一つの強さは、その完全かつ普遍的な適用と無条件の遵守にかかっているからです。
 
これまでの私の演説の中で、多くの質問をしたことにお気づきのことと思いますが、本日、この尊敬すべき国連安全保障理事会のメンバーとプリシュティナの代表の皆様から、少なくとも幾つかの質問に対するご回答をいただけることを願っています。なぜなら、コソボ・メトヒヤの住民は、セルビア人であろうとアルバニア人であろうと、民族籍を問わず、それに値するからです。
 
コソボ・メトヒヤのすべての住民は、正常な生活の前提条件である、環境の改善と民族レベルの緊張の緩和を望む権利があるのです。そのためには、プリシュティナ側に欠けている建設的な姿勢だけではなく、国際的な関与者からの真の全面的なサポートが必要不可欠です。
 
私はセルビアが、平和と安定、そしてコソボ・メトヒヤに住む人々共通の未来の為に、平和的手段による持続可能な解決策を見出すことに常に深く関与しており、今後もそうあることを強調するものです。
 
ありがとうございました。
 
出典/写真:https://www.mfa.gov.rs
 
 

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東洋英和女学院大学にてセルビアに関する講義を実施(2022/10/14)
 
アレクサンドラ・コヴァチュ駐日セルビア共和国大使は東洋英和女学院大学生涯学習センターにて、講師の町田小織さんが担当されるセルビアに関するプログラムの一環として、受講生を対象に講義を行いました。
 
この講演でコヴァチュ大使は、セルビア人のバルカン半島到来から現在に至るまでのセルビアの歴史的変遷と文化について語りました。特に文化・宗教遺産や男女平等、そしてデジタル化や学術・スポーツ分野でのセルビアの功績に重点を置きながら話しました。また日本との友好関係140周年を記念しての両国関係史に関する箇所で大使は二国間の交渉の始まりとその関係の発展の行方を詳しく説明しました。ここでは戦争や自然災害といった両国の困難な時期に見られた両国間の協力と連帯に焦点が当てられました。
 
また大使館員の長門ティヤナは、セルビアの美しい自然や観光地、風習や料理の特徴などを紹介しました。
 
参加者からはセルビアと日本の市民の間の連帯や友好の具体例や、セルビア文学などについての質問がありました。
 
東洋英和女学院大学は1884年にカナダのキリスト教宣教師たちによって設立され、現在では3,000人以上もの女子学生が人文系の学部や大学院に在籍する名門校に成長しています。
 

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セルビア大使館がみなと区民まつりの国際友好広場にブースを出展(2022/10/9)
 
セルビア共和国大使館が所在している港区の国際交流協会が2022年の10月8日と9日に開催したイベント、「国際友好広場」に大使館ブースを出展しました。
 
ブースではセルビア大使館による協力の下、マコトインベストメンツ、松原食品、ドマチャ、プライマルクラフトの各社がセルビア産ワインやアイヴァル、ムチュカリッツァとパプリカシュのレトルト、セルビアのお土産やセルビアのビールメーカー、DOGMAのクラフトビールなどを展示・販売しました。
 
大使館ブースには数多くの市民が訪れたほか、港区の武井雅昭区長も訪問され、今年のフェスティバル参加への謝辞を述べられ、またセルビアのワイン文化の歴史について質問をなされました。
 
スタンドでは大使館員の長門ティヤナと富永正明が来場者に声をかけてセルビアに関する情報を提供したほか、東洋英和女学院大学の学生の方々や同大学講師の町田小織さんにボランティアとしてお手伝いいただきました。
 

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コヴァチュ大使が企業経営層にあるビジネスウーマンのためのメンタリング・プログラムに参加(2022/10/6)
 
先日、「特定非営利活動法人ジャパン・ウィメンズ・イノベイティブ・ネットワーク」が実施する、企業で高い地位にあるビジネスウーマンを対象としたメンタリングプログラムの第3期キックオフが開催されました。
 
このプログラムには、アレクサンドラ・コヴァチュ駐日セルビア共和国大使のほか、ブルガリア、ガーナ、ジャマイカ、ヨルダン、ノルウェーの女性大使が参加しています。
 
各国の女性大使たちは挨拶の中で、このメンタリングプログラムに参加する機会に恵まれたことへの感謝を表明しました。また世界規模ではまだ達成されていない男女平等の現状を指摘しつつ、この目標に向かっての日本での活動を強化するために支援を続けていくと述べました。コヴァチュ大使はセルビアが2022年の世界男女平等指標の上位25カ国に入っていることを強調し、自身がこのメンタリングプログラムに参加することで、参加する女性たちが自分のキャリアに自信を持ち、企業やビジネス界における文化や慣習の変化を促すことに繋がり、ひいては故安倍元首相の言葉でもある、「女性が輝く」社会の創造に貢献したいと語りました。
 
今回のキックオフでコヴァチュ大使は新たなメンティーとなる日本電信電話株式会社(NTT)常務執行役員の岡敦子さん、アフラック生命保険株式会社執行役員の鈴木孝枝さん、三井住友銀行株式会社執行役員・人事部研修所長の松ヶ崎穂波さん(SMBC)の三人と面会しました。
 
 

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大使館にて文学作品の翻訳に捧げる夕べを開催(2022/10/05)
 
セルビアと日本の友好関係140周年記念行事の一環として、駐日セルビア共和国大使館は、文学作品の翻訳と両国の文化交流を強化する上でのこの分野の重要性をテーマとした夕べを開催しました。
 
この夕べには、セルビアの著名な翻訳者・日本語講師で、今年セルビア共和国功労金章を受賞した山崎ヴーケリッチ洋氏と、ベオグラード大学文学部日本学科教授の山崎佳代子氏が講演を行いました。お二人のセルビア文学者ニェゴシュとイヴォ・アンドリッチの作品の翻訳は幻戯書房から出版されています。
 
アレクサンドラ・コヴァチュ大使は開会の辞の中で、140年前のセルビア国王ミラン・オブレノビッチ1世と明治天皇の間の手紙の交換、正確にはその翻訳の交換から始まった両国の作家コミュニティや国民、文化一般の絆の重要性を強調しました。
 
大使はまたアンドリッチの言葉を引用し、翻訳者は常に分裂している世界において最高の理解者および仲介者であり、今日ある諸国民の間の親密さは、とりわけ翻訳者に感謝すべきものだと指摘しました。
 
コヴァチュ大使は地理的にも文化的にも離れた両国民を結びつけ、相互理解を深める上での山崎ヴーケリッチ洋氏と山崎佳代子氏の数十年にわたる献身的な働きと、その役割に謝辞を述べ、また日本の読者にセルビア文学の二大巨匠の作品を知る機会を提供した幻戯書房に対しても感謝の意を表しました。
 
この夕べには、在阪セルビア共和国名誉総領事の上山直英氏や日本セルビア協会会長で元駐セルビア大使の長井忠氏をはじめ、同協会の運営メンバー、学術関係者、その他大使館の友人など約40名が出席しました。
 

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ヴチッチ大統領、日本貿易振興機構(JETRO)代表者と会談(2022/10/05)

 

セルビア共和国のアレクサンダル・ヴチッチ大統領は、日本貿易振興機構(JETRO)の代表者達と会談し、実施済み、または新規の日本企業からの投資状況や経済協力の強化、更にセルビアと日本の両国関係全般の深化について話し合いました。

その際にヴチッチ大統領は、二国間の経済関係強化に於いて今まで築かれた成果をセルビアは誇りに思っていると指摘し、自身も日本企業によるこれまでの対セルビア投資に満足していると語りました。

「セルビアでの日本企業による投資の多様化は、セルビアが世界に向けて行っている輸出の構造変化に伴うもので、セルビアで製品を生産している日本企業は、特に自動車産業にて、欧州および世界のサプライチェーンにセルビアをより深く浸透させることに大きく貢献しています。現在のセルビアの対世界輸出に於ける主要3品目のうち、実に2品目が日本からの投資企業も関与している自動車部品分野に関連するものなのです。セルビアにとって、日本との協力関係は非常に重要です。今日、私たちは日本からの投資と対日貿易の増加を誇ることが出来ますが、両国の経済協力が更に著しく発展する時代に入ったものと確信しています」とヴチッチ大統領は述べ、日本企業に向けてセルビアでビジネスを開始し、両国の関係強化に寄与するよう呼びかけました。

ヴチッチ大統領は、日本の起業家精神と組織に関する意識をロールモデルとして挙げ、セルビアは今日、自動車や化学産業、鉄道輸送関連部品製造での革新的技術とその応用に於いて地域のリーダーになる道を歩んでいると述べました。

最後にヴチッチ大統領は、両国の経済協力が今後さらに発展することへの期待を表明しました。

「日本ではセルビアはスポーツの国として有名で、ノバク・ジョコヴィッチやドラガン・ストイコヴィッチ、“ピクシー”を輩出した国として認識されていますが、今後より多くの日本人観光客がセルビアを訪れ、その印象や国土の美しさ、人々などについて広く伝えていただけることを望んでいます。これは日本の企業の方々にも期待しているものです。矢崎総業、トーヨータイヤ、伊藤忠商事、日本電産、豊田通商、日本たばこ産業といった企業が、セルビアに新しい日本企業を呼び込む最高のプロモーターになることを確信しています」とヴチッチ大統領は述べました。大統領はまた、セルビアと日本が今年、外交関係樹立140周年という重要な年を迎えたことにも触れ、これは長い歴史を誇る包括的な両国国民の間の絆を物語るものに他ならない、と述べました。

出典・写真:https://www.predsednik.rs

 


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日本との経済的・政治的関係の更なる発展を(2022/09/28)
 
9月28日、アナ・ブルナビッチ セルビア共和国首相は2日間にわたった日本滞在中に同国政府関係者達と重要な会談を重ね、日本側も二国間協力の更なる発展に寄与することを期待する、と記者団に語りました。
 
ブルナビッチ首相は、今回行った数々の会談ではウクライナ問題とそれに対するセルビアの立場も焦点となったと明かし、岸田文雄首相との首脳会談を含むこれらの会談でこのテーマも加わったことが興味深かった、と付け加えました。
 
「日本での会談の数々はセルビアの原則的な立場を改めて説明する良い機会でした」とブルナビッチ首相は述べ、「日本は政府の見解が投資家の動向に影響する国であることからも、自ら説明したことが有益なものとなることを望んでいます」と語りました。
 
この意味でも岸田首相との会談は良好であったとブルナビッチ首相は評価し、今回の会談を機に日本との政治的・経済的関係をさらに構築していきたいと語りました。
 
また日本・セルビア友好議員連盟の代表者達との朝食会にてもウクライナ問題に対するセルビアの原則的で明確な立場を説明する機会があり、結果としてセルビアの立場への理解が更に深まり、また日本からの今後の投資にも影響はないだろう、と首相は報告しました。
 
「“今年、あるいは来年には日本からの投資に関して良い知らせがあるだろう”という非常に楽観的な考えと共にセルビアへ戻ることが出来ます」と付け加えました。
 
「日本の政策は、ヨーロッパや世界の他の地域の政策とは全く異なります。圧力をかけることはありませんが、セルビアの立場はどうなのか、なぜロシアに制裁を加えなかったのか、日本の立場に一致する点はあるか、といったことに大変興味を持っています。そして両国の立場は基本的に同じなのです」と首相は語りました。
 
「私達は、この問題に関しては中立ではありません。セルビアの立場は明確で、国連決議やEUの共同宣言といったものに参加し、侵略を非難しているのです」とブルナビッチ首相は述べ、セルビア外務省が「ウクライナ東部地域での住民投票の結果を認めない」と明言したことも付け加えました。
 
首相によると、唯一の違いはセルビアは対ロ制裁に加わっていないということであり、またそれにも十分な理由があることを説明した、とのことです。
 
首相はまた日本の皇室にセルビア訪問の招待状を出したことに触れ、また岸田首相にもセルビア訪問を要請しました。
 
またブルナビッチ首相は28日の午前中、2019年にセルビアを訪問している、当時の日本の外相で現在はデジタル化担当大臣を務める河野太郎氏とも会談しました。
 
「河野大臣とは日本のデジタル庁とセルビアのIT・電子政府担当局との間で協力に関する協定に署名するのが良いだろうということを話し合い、それが河野大臣が再びセルビアを訪問する機会になるかもしれません」とブルナビッチ首相は明かしました。
 
ブルナビッチ首相は、日本との関係は経済的にも政治的にも非常に重要であるため、セルビアは引き続き関係を育んでいけるように努力していく、と語りました。
 
出典・写真:https://www.srbija.gov.rs 
 

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セルビアと日本、友好関係発展への関与を約束(2022/09/28)
 
アナ・ブルナビッチ セルビア共和国首相は9月28日に行われた岸田文雄首相との会談にて、セルビアの代表として私達の偉大な友人であり、両国のパートナーシップと政治・経済関係の強化に多大な貢献をした安倍晋三元首相の国葬に参列できたことを非常に光栄に思う、と述べました。
 
迎賓館赤坂離宮にて持たれたこの会談でブルナビッチ首相は、東京での滞在中にセルビアに投資している企業の代表者達とも話をしたと述べ、日本電産(Nidec)、矢崎総業、Toyo Tiresといった数多くの企業が進出し、セルビアで4千人を雇用していることを誇りに思うと付け加えました。
 
岸田首相は、安倍晋三元首相の国葬に参列したブルナビッチ首相に感謝の意を表し、2018年に安倍首相によるセルビア訪問があった後に日本企業によるセルビアへの投資が増加したことに言及しました。
 
また岸田首相はセルビアと日本が外交関係樹立140周年を迎えたと付け加え、これに関して両国間の友情や協力関係に触れました。
 
またブルナビッチ首相は同じく28日、セルビア・日本友好議員連盟の代表者達とも面談し、両国関係に関わる様々なテーマについて話し合いました。
 
ブルナビッチ首相はこの朝食会で、9月27日はちょうど140年前にセルビア・日本両国の友好と外交関係が樹立された日にあたる、と指摘しました。
 
ブルナビッチ首相は「日本が現在欧州で発生している出来事をはじめ、私達全てが世界で直面している様々な課題をどのように見ているのか、皆さんからお聞きしたいと思います」と口火を切り、セルビアとの友好関係を築こうとする朝食会参加者達の姿勢に対して「皆さんの活動は政治的にも経済的にも、また人道的にも、あらゆる意味で私達にとって大きな意味があるのです」と評しました。
 
朝食会には長年にわたって日本・セルビア友好議員連盟の会長を務める逢沢一郎氏と同議連の城内実氏と笠浩史氏、そして在阪セルビア名誉総領事で株式会社「金鳥」の上山直英社長、日本セルビア協会会長でベオグラード名誉市民でもある長井忠元駐セルビア大使が出席しました。
 
逢沢会長はブルナビッチ首相を歓迎し、今後もセルビアと日本の関係発展に寄与していきたいと述べました。
 
また同じ28日にブルナビッチ首相は河野太郎デジタル化担当大臣とも会談し、市民と経済にとって重要なデジタル化の意義と電子行政の発展について意見を交換しました。
 
その中でブルナビッチ首相は「“デジタル・セルビア”がJICA(国際協力機構)と共同で実施している集中成長期のスタートアップ企業を対象とした3カ月間のアクセラレータープログラム、”Ninja”(Next INnovation with JApan)の実施開始を心待ちにしています」と述べています。
 
ブルナビッチ首相は河野大臣との会談の中で、デジタル変革の分野におけるセルビアの可能性、特にセルビアの人工知能研究所やBIO4キャンパスとの人工知能分野での両国協力の可能性について触れました。
 
ブルナビッチ首相は、今年祝われている両国関係140周年の記念品と、日本市場にも輸出されているセルビアのワインを贈呈し、河野首相からも28日に誕生日を迎えたブルナビッチ首相にプレゼントが贈呈されました。
 
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セルビアでの日本企業による投資数が増加(2002/9/27)
 
来日中のアナ・ブルナビッチ セルビア共和国首相は、セルビアに進出している日本企業の代表者達を招いて夕食会を開催し、日本からの投資数が増えていることに満足の意を表明しました。
 
ブルナビッチ首相は27日に東京で行われた安倍晋三元首相の国葬に参列した後、日本の企業代表者達を前に、セルビアでのビジネスを更に向上させるために我が国がお手伝いできることを聞きたいと述べました。
 
「セルビアにおける日本からの投資数が特にこの3年間増加していることを嬉しく思います。日本の投資家は最も保守的で、一度その国に来ると、他の投資家もそれに追随すると聞いております」とブルナビッチ首相は述べました。
 
また故安倍晋三元首相はセルビアの偉大な友人であり、2018年にはビジネス代表団を率いて我が国を訪問したと語りました。
 
ブルナビッチ首相はセルビアと日本の友情に乾杯し、セルビアを信頼できるパートナーとして選んだ日本企業の代表者達に感謝しました。
 
夕食会には、TOYO TIRE株式会社の清水隆史社長、矢崎総業株式会社の矢崎陸社長、日本たばこ産業株式会社の岩井睦雄取締役会長、ミンスジャパン株式会社の山田智之社長、ミンスグループのソフィー・チン女史(同社自動車部門CEO、ウィリアム・チン氏名代)、豊田通商株式会社の原田繁氏、同社グローバル部品営業部長の岩瀬力也氏が出席しました。
 
また三菱商事株式会社からは執行役員の菊地清貴氏、日本電産株式会社からは執行役員の中山純一郎氏が出席しました。
 
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ブルナビッチ首相、安倍晋三元首相の葬儀に参列(2002/9/27)
 
セルビア共和国のアナ・ブルナビッチ首相は27 日、東京で行われた安倍晋三元首相の国葬に参列し、安倍昭恵夫人および岸田文雄首相に哀悼の意を表しました。
安倍晋三氏の国葬は東京の日本武道館にて行われ、皇族を含む4,000人以上の参列者と世界各国から集まった700人以上の代表者が参列しました。
27日、ブルナビッチ首相はシンガポールのリー・シェンロン首相と会談し、行政のデジタル化や近代教育、さらに昨今の世界を取り巻く政治情勢などについて話し合いました。
ブルナビッチ首相は翌9月28日も東京に滞在し、岸田文雄首相と二国間会談を行う予定です。
また同じく28日には、河野太郎デジタル化担当大臣とも会談する予定です。
ブルナビッチ首相はその他セルビアに進出している日本企業の代表者達や、日本・セルビア友好議員連盟のメンバー達とも会談する予定です。
 
出典/写真:https://www.srbija.gov.rs /タンユグ通信社
 
 
 
 
 
 
 

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セラコヴィッチ外相: ニューヨークでは集中的な外交活動を繰り広げ、私達の国の政策への認知を広めた(2002/9/24)

 

ニコラ・セラコヴィッチ外相は、セルビア代表団がニューヨークでの第77回国連総会にて非常に集中的な外交活動を行い、同総会の傍らで計100件にも上る会合をこなし、会談を行った各国代表との間で12の協定、議定書、覚書に署名したと述べました。
 
セラコヴィッチ外相によると国連総会はその傍らで各国の外相や米政府及び議会の代表者、また米国ユダヤ人委員会、文明の同盟、世界経済フォーラムの代表者と会談を重ねる絶好の機会となった、とのことです。
 
「私はここに胸を張って、今年の国連総会にて重ねた会合は合わせて100にも上ると申し上げます。そのうちの95は各国外相との会談で、残る5つは米国ユダヤ人委員会、文明の同盟、世界経済フォーラムの代表とのものでした」とセルビア外相は明らかにしました。
 
セラコヴィッチ外相はまた、それらの会談がセルビアの政策に対する認知を広げる上でも素晴らしい機会になったと強調し、また各国の外相からは国連総会でのアレクサンダル・ヴチッチ大統領による素晴らしい演説に感銘を受けたとの感想を耳にしたと語りました。
 
「各国外相はヴチッチ大統領の演説を評価していましたが、それは正にセルビアが国際法や国連の役割、国連安保理の有効な決議といったものを一貫して尊重していることを確認した演説でした。セルビアは面積や人口から見ると大国ではありませんが、国際法の遵守に対する小国や中堅国の関与は、私達の重要な国家的、民族的利益を守っていく闘いにて最強の味方だと固く信じています」とセラコヴィッチ外相は強調しました。
 
外相によると、コソボによる一方的な独立宣言を承認する国と承認しない国双方の代表者達との間で素晴らしい会談を持てたとのことで、特に後者の国々は国際的に承認された国連加盟国諸国の領土保全と主権の不可侵という重要な原則の遵守について改めてその支持と関与を表明したとのことです。
 
「今年は国連にとって非常に厳しい年でした。多国間主義は一種の危機にあり、セルビアにとっては多国間主義と強化された国連の役割が国際社会に戻ってくることが重要になります。コソボ・メトヒヤにおける私達の国家と民族の利益を守るための闘いは、国際法の適用、つまり国連安保理決議第1244号などの国連の諸決定の適用を求めての闘いに合致したものであり、セルビアは今後もそのために活動していきます。国連の役割を再確認することこそが、この闘いの成功を保証するものなのです」とセラコヴィッチ外相は述べました。
 
 セルビア外相はまた、国連総会の傍らで行われた数々の会談が、各国代表との間で一連の合意や議定書、覚書を締結する絶好の機会になったとも語りました。
 
「私達は合計で12の協定や覚書、議定書を締結しましたが、最終日の今日はセネガルとの間で公用・外交旅券の査証廃止に関する協定に署名して、この非常に集中した一連の外交活動を終了しました」とセラコヴィッチ外相は締めくくりました。
 
出典/写真: https://www.mfa.gov.rs

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第77回国連総会におけるアレクサンダル・ヴチッチ セルビア共和国大統領一般討論演説(2002/9/22)

第77回国連総会におけるアレクサンダル・ヴチッチ セルビア共和国大統領一般討論演説
 
 
「敬愛する総会議長、
 
事務総長、
 
各国代表の皆様、
 
そして紳士淑女の皆様、
 
セルビア共和国を代表して、皆様にご挨拶できることを大変光栄に思います。
 
 
時間が限られているために今日は形式的な言葉や丁寧な挨拶、出席者や欠席者への挨拶といったものは省略し、私達が何の為に集まったのかという本質的なことについて直接お話することをお許し下さい。
 
 
私はもう何度もこの場に来ておりますが、今私たちが置かれている状況の重さを見て、私は耳に痛い、しかし真実の言葉を皆さんにお伝えしなければならないとの考えに至りました。今日私達が行っていることすべては、無力で力なきものに見えます。私達の言葉は、直面している現実に対して、空虚に響くものでしかありません。そしてその現実とは、この会場では誰も誰かの言葉に耳を貸すこともなく、誰も真の合意や問題解決に努めることもなく、大半の者が自国の利益を満たすことだけを考え、その過程ではしばしば国際法の基本原則を踏みにじり、この組織の基盤となっている国連憲章やその他の文書を足下に投げ捨てている、といったことです。これを理由に責められるべきなのは、アントニオ・グテーレス事務総長でも、また国連の誰一人でもありません。それは自国の政治的、経済的、そして残念ながら軍事的な目標を満たすこと以外には何の関心も持たないような人々なのです。
 
 
現在私達は世界の地政学的状況が複雑なものとなっていることを目の当たりにしています。私達の一般討論は、第二次世界大戦以来、そして国連の創設以来、かつてないほど世界平和が乱された状況の中で行われています。私達が直面している地球規模の様々な課題は、世界の安全保障の構造を根本的に変え、既存の国際法の秩序を脅かす恐れがあります。これほどまでに複雑な時代には、国際連合という組織の根幹に織り込まれた絶対的に重要な資産である世界平和を守る為、多くの知恵と団結とが求められています。
 
 
 
そこで、私達が今直面している5つの重要な課題について、私の考えを正確かつ明確に皆さんにお伝えしたいと思います。
 
1. 平和への回帰と世界の安定の維持;
 
2. 国際公法および国家間関係の重要な原則となる、国連加盟国である国際的承認を受けた国々の領土保全と主権の維持;
 
3. 世界的な危機の中でのエネルギー安全保障;
 
4. 貧困国および発展途上国の財政的安全保障;
 
5. 戦争により世界の食糧供給ラインが寸断された状況下での食糧供給;
 
 
現在の世界情勢を鑑みれば、紛争の平和的解決という原則にとって代わるものがないことをますます思い知らされます。この原則は今日、かつてないほどに相応しいものとなっておりますが、これは国連憲章の前文にも最もよく表現されています:寛容を実行し、且つ、善良な隣人として互に平和に生活すること、というものです。武力行使の放棄と紛争の平和的解決は、世界の安定を支える支柱となっていますが、それには国連憲章の例外なき尊重や、拘束力のある国連安保理決議と有効な国際公法の基本原則とを適用することが必要になります。
 
 
2. 国際公法および国家間関係の重要な原則となる、国連加盟国である国際的承認を受けた国々の領土保全と主権の維持;
 
 
セルビアはウクライナの領土保全を含む、全ての国連加盟国の領土保全を支持します。私達はこの高貴な場所でそのように責任と真剣さをもって行動してきました。今回は多くの発言者から、ウクライナへの侵略とその領土保全の侵害についての話がありました。多くの方々はそれが欧州の土壌での第二次世界大戦以来初の紛争であると語っていました。しかし他の主権国家を攻撃することもなかったにも関わらず、セルビアがヨーロッパで初めて領土保全が侵害された国となった真実については沈黙が保たれたままです。私は何年にもわたって、これまで会談してきた様々な国の指導者たちにも、ウクライナの領土保全と主権、そして著しく侵害されているセルビアの領土保全と主権の間にはどのような違いがあるのか、また多くの国々はいったい何をもって国際的な承認と正統性とを与えているのか、といった質問を繰り返し、その明確な答えを求めてきましたが、いまだに誰からも理にかなった回答を得ておりません。
 
 
ここで思い出して下さい。セルビアは他人の領土に足を踏み入れたわけでもなく、またいかなる主権国家の領土保全も脅かしたわけでもなかったにも関わらず、1999年にはセルビアに対しての介入や侵略が実行されてしまいました。NATOに加盟する19カ国が国連安保理の決定もなしに、主権国家を攻撃することを防ぐことはできなかったのです。この武力紛争の終結時にNATOとの間に結ばれた協定の条項には、セルビアの部分的な主権と完全な領土保全の保証を確認する国連安保理決議第1244号の採択も盛り込まれていましたが、西側諸国の多くが“コソボ”の一方的独立を承認し、再び私達の国の領土保全と国連憲章、安保理決議第1244号を踏みにじることを許してしまいました。
 
 
セルビアが過去、そして現在も直面しているこのような経験から、私には今日この場で偉大なマーティン・ルーサー・キングの言葉、「どんな場所にある不公正も、あらゆる場所の公正さへの脅威である」を引用する権利があると思います。この言葉は、私たち全てへの備忘録であると共に、警告でもあるのです。
 
 
国際公法の原則的な規定に対する重大な違反を私達はまだ実感しておりますが、私達が国連の基盤となっている原則をあきらめることはありません。私達はこれからも一貫して、国境の不可侵の原則や、他の国連加盟国全ての主権と領土保全の尊重とを主張し続けます。このような私達の立場にもかかわらず、この会場にいる多くの方々は、いまだにセルビアの領土保全の尊重については問題視されているものと思います。しかしそれはなぜでしょう?なぜなら彼らには力があり、私達はそんな彼らの目には小さくて弱い存在に映ってしまうからです。しかし皆さんも耳にされたように、私達はまだこの場で真実を示す力を持っています。
 
 
各国代表の皆様、
 
 
コソボ・メトヒヤ州をはじめとするセルビア共和国の領土保全を支持する国連加盟国が、現在開催されているこの総会の過半数を占めていることに、私は特に感謝の意を表したいと思います。また国境不可侵の原則をはじめとする、国連憲章に組み込まれた基本原則に忠実であり続けることが特に重要であることからも、両会期の間にセルビアの立場を支持する国の数が増えたことは非常に心強く、これは今後も続くべき傾向だと思います。
 
 
セルビア共和国とその大統領である私は、EU仲介の下に行われているベオグラードとプリシュティナ間の対話に参加し、非常に辛抱強く、且つ多くの善意を持って、コソボ・メトヒヤ州に関しての妥協点を求めています。それは実に難しいプロセスで、もう10年以上も続いていますが、他に方法はありません。一日戦争が繰り広げられるよりも、百年交渉する方が良いのです。私は妥協に基づいた、お互いが受け入れ可能な解決策に到達できるものと信じています。なぜならそれこそが私達の目標、つまり私達の地域に居住するセルビア人とアルバニア人が共に豊かな生活を送るための前提条件となる、長期的な平和の確立を達成するための唯一の方法だからです。私達は他のすべての選択肢を既に使い果たしており、少なくともセルビアについては紛争や対立、流血の道への逆戻りといったことは夢想だにしていません。バルカン地域はもう紛争に耐えられないのです。私はこの取り組みに対して世界のパートナーから好意と理解を得られるものと信じています。なぜなら彼らもまた、過去の自国政府による決定の一部が不適切なものであり、私達の地域と世界平和の未来のために機能しなかったことをよく理解しているからです。
 
 
ハイブリッド戦争や国際世論の一部からの様々な分野でのセルビアに対する汚いキャンペーンといったものが存在する非常に複雑な状況の中で、ベオグラードはこのプロセスを主導しています。”セルビアが近隣諸国を攻撃し、地域の安定を脅かす”などという世界的メディアの報道や発言を挙げれば十分かと思います。もちろん、セルビアがそんな挙に出ることはあり得ません。私達セルビア共和国に対する一連の嘘の一つに過ぎないのです。またセルビアが地域不安定化の要素とされるのは、彼らが真実から目をそらそうとしているからであり、国境不可侵の原則はすべての国に平等に適用されなければなりません。セルビアはこれまでも、そしてこれからもこの地域全体の安定要因であり続けます。また数々の虚偽と改ざんをものともせず、セルビアは引き続きデイトン和平協定を支持していきます。これはボスニア・ヘルツェゴビナの領土保全と、ボスニア・ヘルツェゴビナ内のスルプスカ共和国の領土保全とを意味するものです。
 
また私は、バルカン半島に居住する人々が統一された欧州への参画というビジョンを共有する友人やパートナーとして、将来も共存の道を続ける能力を持っているものと確信しています。長年にわたって様々な民族の間に立ちはだかり、何千人もの命を犠牲にし、その未来を無駄なものとしてきた数々の障壁を克服した私達は十分に理解しているつもりです。例えば今日のセルビアとアルバニアは、バルカン半島で何世紀にもわたって共有してきた歴史の中で、最も緊密で友好的な関係を築いています。
 
 
過去ではなく未来について冷静に、そして現実的に語り、それぞれの国の国民、企業、労働者、学生、起業家たちを悩ませている問題の解決方法を話し合うことだけが必要だったのです。私達は議論を重ねて数々の解決策を導き出し、私達の間に存在していた合理的理由のない障壁を取り除きました。まず経済、貿易、人と資本の流通に於ける障壁です。セルビア、アルバニア、北マケドニアの三国は3年前から「オープン・バルカン」というプロジェクトを実施しています。このプロジェクトには明確な理念があり、それはこの地域を人々、モノ、サービス、資本、企業のために開放し、この地域を緊張や緊迫、紛争といったものを二度と生むことのない場所に作り変えることです。この「オープン・バルカン」というイニシアティブは経済的な利益をもたらすだけでなく、異なる文化を持つ人々を結びつけ多様性を促進することで、ヨーロッパのこの地域の社会全般の発展に貢献するというより広い側面も持っています。セルビアはこのようにして地域の平和、安定、和平のプロセスに貢献し続けており、世界規模の安全保障に大きく寄与しているのです。
 
 
 私達は歴史上最も偉大な外交官の一人であり、偉大な国連事務総長だったダグ・ハマーショルド氏の、"国連は私たちを天国に導くためではなく、私たちを地獄から救うために創設されたのだ”という言葉にインスピレーションを受けたのです。
 
 
 
紳士淑女の皆様、
 
 
地球規模で流行したパンデミックを抑えたばかりの私達は再び、今世紀に予想だにしなかった新しい課題の数々に直面しています。人類として一歩一歩、技術的に急速に進歩している一方で、エネルギーの安全保障、途上国の金融安全保障、基本的な食料のサプライチェーンの途絶といった、人類の生存に関わる問題が私達の前に出現したのです。パンデミックとの戦いにおいて必要とされた連帯感は、食料とエネルギーという人々の根本的なニーズが脅かされている今日、より一層必要とされています。
 
 
セルビア共和国にとってエネルギー安全保障は国家安全保障の不可分の一部であり、国の継続的な経済発展と進歩の上で重要な前提条件であると考えています。私達はエネルギー供給の継続性確保のために努力していますが、世界と欧州のエネルギー供給の安定を脅かす、昨今の地政学的な課題についての懸念を共有しています。私達は地域および欧州のエネルギー安全保障を達成するための努力にて、変革的な力となり得る解決策を見出す為に引き続き関与していきます。また今回の危機においてセルビア共和国はエネルギー供給の継続性を維持することができたことをここに強調したいと思います。しかし私達は引き続き、エネルギー供給源の多様化やエネルギー関連インフラへの更なる投資、再生可能エネルギーによる供給能力の迅速かつ効率的な開発に大きな関心を持っています。
 
 
私達は現在、国連の「より持続可能で強靭な未来、行動、変革のための10年」の下にあります。引き続きその目標は掲げられるべきですが、しかしそのペースはもう少し速いものであるべきだと思います。不均等な発展や発展途上国の財政的脆弱性は、社会に更なる階層を生み出し、必然的に新たな対立を引き起こしてしまいます。バランスのとれた開発は、地理的、政治的に制限されたり、条件付けられたりしてはならず、民族、人種、文化、宗教に関係なく、全ての人々にとって可能なものとなるようにしなければなりません。
 
 
 
共同の努力で乗り越えなければならない、非常に重要な課題がもう一つ存在します。それは現在の国際的な危機が世界の食料供給の安全保障に及ぼす影響を回避する為に最も効果的な方法を見出すことです。事態の展開は極めて憂慮すべきもので、実際に私達は誰一人の例外もなく全員が影響を受けてしまうのです。私達の住むヨーロッパでも食糧供給の安全が脅かされる可能性があり、またアフリカ大陸などでは壊滅的な状況に至る恐れがあります。また食料の価格高騰とその確保が、更なる問題となっています。私たち全員に与えられた課題は、誰も置き去りにすることのない、実施可能で効率的な解決策を見出すことです。国際社会で最も重要な主体である私達国家は、最もかけがえのないものである人間の生命とその尊厳とを守るために、個別に対策の話し合いに参加するなどして、国家レベルでこの崇高な使命に貢献することが求められているのです。
 
 
 
今年の一般討論のテーマは、時の貴重さと、国際社会で発生している課題の数々の間にある関連性を想起させるものです。私たちが直面している危機は、開かれたコミュニケーションの重要性を改めて認識させるものです。課題を克服するためには、その原因を正しく把握することが必要であることは言うまでもないでしょう。問題を無視し、国家間のコミュニケーションを欠くことは、状況を悪化させ、複雑化させるだけだということを、私たちは目の当たりにしています。セルビアは現在の課題がいかなる形であれ、世界の分裂を深めてはならず、地球規模で既に明白で傾向的な二極化が、多国間主義の原則に道を譲ることが必要だと考えています。
 
 
セルビア共和国も持続可能な開発目標を達成する為の2030アジェンダに関する集団的な努力に参画しています。セルビアは『私たちの共通の課題』にて決定された国際協力の将来に関する事務総長のビジョンを共有し、人類の最も差し迫った課題に対応する最善の手段として、包括的でネットワーク化された、効果的な多国間主義を強く支持しています。
 
 
 
紳士淑女の皆様、
 
 
多国間主義、集団行動、責任の共有といったものはこれまでの議論に不可欠な要素でしたが、そうした建設的な動きの原点は連帯にあるのです。
 
 
最後にセルビア共和国が今後も、国連で定められた共通の目標を達成する為に信頼できるパートナーであり続けることを確認したいと思います。それこそが私達と将来の世代のためにより良い世界を築く最善の方法であると固く信じているからです。しかし国連というものは、国々が共に合意した決定や行為を尊重することで初めて力を発揮するのだということを忘れてはなりません。
 
 
これまで23回も聞いたことをここに引用したいと思います。それは、私達が従うべき唯一の基準とは国連憲章である、というものです。私達セルビア共和国にすれば、国連憲章や国連決議について発言した23人のうちの17人が国際公法に違反し、国連が定めたルールを尊重しなかったという事実を指摘出来ますが。とにかく私達があらゆる困難を乗り越え、同じルール、同じ手順が世界の全ての国に適応されるようになることを願っています。そうでなければ、このトンネルの先に出口はあり得ないと思うのです。ご清聴ありがとうございました。セルビア万歳!」
 
出典/写真:https://www.predsednik.rs 
 
 

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「オープン・バルカン」イニシアチブのサミットにてヴチッチ大統領が議長を務めました(2002/9/2)
 
アレクサンダル・ヴチッチ セルビア共和国大統領は、エディ・ラマ アルバニア共和国首相、ディミタル・コヴァチェフスキ 北マケドニア共和国首相とともに、「オープン・バルカン」イニシアチブのサミットにて議長を務めました。このサミットにはモンテネグロのドリタン・アバゾヴィッチ首相、ボスニア・ヘルツェゴビナのゾラン・テゲルティヤ閣僚評議会議長、ハンガリーのペーテル・シーヤールトー外務貿易大臣、トルコのメヴリュット・チャヴショウル外務大臣も出席しました。
 
ヴチッチ大統領は「オープン・バルカン」イニシアチブ首脳会議の冒頭にて、このプロジェクトの成功にこれほど深い関心とエネルギーが注がれたことはなかったと語り、オープンバルカンの成功は加盟する国々がいかに自国経済の明るい未来を確保し、地域の平和と安定を定着させられるかにかかっていると述べました。
 
またヴチッチ大統領は「オープンバルカン構想が経済の強化や連携にて更なる貢献を果たすことを期待するだけでなく、私たちにとって非常に重要な、つまり私たちの国々すべてや地域全体の利害にかかわる重要な問題について、私達が声を揃えて発言する場となることも期待しています。これまでの進展も決して小さなものではありませんでしたが、そのペースに常に満足していたと言えば嘘になるでしょう。もっと迅速に、力強く、より良い形での仕事ができたはずです。食品の輸送のためにオープン・バルカンの緑の回廊を設立したことで、この分野での貿易が17%増加しています。また国境通過の際の専用レーンの開設により待ち時間が数時間から10~15分に短縮され、セルビア、アルバニア、北マケドニアの企業間のビジネスが計り知れないほど容易になりました」とヴチッチ大統領は強調し、サミット初日に予定されている合意文書への署名は、オープン・バルカン加盟諸国による関与と共同作業の成果であり、また将来さらに高いレベルでの協力を目指すという加盟諸国の決意の表明であると語りました。
 
 
ヴチッチ大統領によると、今回署名される文書の中にはオープン・バルカン地域内での支障のない主要食料品の供給確保を目指すメカニズムに関する協定があるとのことで、この協定は一加盟国が主要食料品の禁輸を決定した場合でもイニシアチブ内での同食品の支障のない取引を可能とする内容となっているとのことです。
 
大統領は「市民保護分野の運用計画は、2021年7月の市民保護・緊急事態における協力に関する協定を継続するものになります」と述べ、また映画や視聴覚メディアの分野で、アルバニアのエディ・ラマ首相からの素晴らしいアイデアにより映画関係者のための共同制作基金「オープンバルカン」を設立する覚書が締結されたと指摘しました。
 
またヴチッチ大統領は本イニシアチブの最初の労働許可証と登録番号の付与は、3カ国の今後の経済発展を方向付ける転換点になると評価し、また来る厳しい冬を前に、危機を回避するためのワーキンググループを設立することが特に重要だと付け加えました。
 
また大統領はオープンバルカンの一環として開催された国際ワインフェア「ワインビジョン」に言及し、加盟3カ国がこの重要かつ極めて困難なイベントを自国のワイナリーや世界の有名ワイナリーの大半を集めつつ、世界的に見ても遜色のないレベルで開催し、ワインだけでなくそれぞれの首都や自国のPRもできたと強調しました。
 
 
ヴチッチ大統領は、モンテネグロ首相、ボスニア・ヘルツェゴビナ閣僚評議会議長、ハンガリーとトルコ両国外相が、サミットのためにベオグラードを訪れたことに謝辞を表明しました。
 
「あなた方はただの客人ではありません。私たちはとても強固に繋がっていて、お互いを必要としているのです。これは私たちの会議の頻度にも表れています。オープン・バルカンの正式なメンバーでない国も、また今後加盟を予定していない国もあるでしょう。しかし私たちは協力関係を更に発展させることができるものと信じています」とヴチッチ大統領は付け加え、イニシアチブに加盟する国々の関係は歴史的にも高い水準にあると付け加えました。
 
ヴチッチ大統領はサミット加盟国首脳と来賓による挨拶の後、「オープン・バルカン」イニシアチブに参加する国々がすべての政治的出来事や問題についてまったく同じ意見を持っているわけではないものの、共通して平和と安定が重要であると強調しました。また大統領は今回のサミットに参加する国々すべてが欧州統合の道を歩み、また関与していることを指摘しました。「だからこそバルカン地域に対して敬意とさらなる理解を示すよう、欧州のパートナーたちに要請した」とヴチッチ大統領は語り、セルビア、アルバニア、北マケドニアが「オープン・バルカン」のようなプロジェクトを立ち上げる決定を下したことを尊重したEUの代表者たちに謝意を表明しました。
 
 
 
 
ソース/写真:https://www.predsednik.rs

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大使館施設の改修工事に伴う入札公募

セルビア共和国

駐日セルビア共和国大使館

〒108-0074 東京都港区高輪4-16-12

番号: 119 -24/2022

日付: 2022年8月29日  

セルビア共和国大使館及び領事館に於ける物品・役務・工事の調達案件に関する指令(番号:2712-2/16、2021年8月2日付)第15条に基づき、駐日セルビア共和国大使館は以下の通り公募する;

高額調達プロセスに於ける

入札公募

1)  調達対象の名称と内容:   大使館施設の改修(フェーズ2)

2) 調達対象が複数に区分される場合の区分数と各名称:   なし

3) 選定基準:   最も経済的な価格

4) 入札書類の入手方法:   メールによる請求又は大使館内にて(秘密保持契約の上で)

5) 提出方法:   郵便にて

6)  入札審査の日時と場所、方法:   2022年9月06日11時駐日セルビア共和国大使館にて、委員会審議

7) 入札者による審議傍聴の為の条件   委員会が傍聴を認めた場合、入札者に通知するものとする

8) 連絡先:   三鸞グルイッチ   電話/メール 03-3447-3571 /srb.emb.japan@mfa.rs



セルビアと日本の友好関係140周年記念コンサートとセルビア産ワインの試飲会(2022/8/22)
 
駐日セルビア共和国大使館は、セルビアと日本の友好関係140周年記念事業の一環として、スタインウェイ&サンズ社日本代表事務所の協力のもと、世界的ピアニスト、井尻愛紗氏による特別演奏会を同社の東京メインショールームにて開催しました。
 
 井尻氏は、セルビアの著名な作曲家アレクサンダル・ヴーイッチ、若手作曲家でピアニストのドゥシャン・ダーキッチ、日本の作曲家深澤舞の作品や、フランツ・リストの作品を演奏しました。
 
 アレクサンドラ・コヴァチュ大使はスピーチにて、セルビアと日本のアーティストが二国間関係を強化し、地理的に離れた二つの国、および市民の相互理解をより緊密にするために果たした役割を讃えました。また井尻愛紗氏が長年セルビアの友人であることを紹介し、スタインウェイ&サンズ社が今回のイベントに会場を提供したことに感謝の意を表しました。 また同社がベオグラードに駐在員事務所を開設し、今後協力関係を深めることができることを誇りに思うとも述べています。
 
 コンサートの後には大使館にて日本のワイン輸入業者であるマコトインベストメント社の協力の下、セルビア産ワインの試飲会が開催されました。
 
 コヴァチュ大使は、セルビアのワインが豊かな伝統と文化を持ち、現在この産業がルネッサンスを迎えていること、そしてセルビアの数々の生産者とワインラベルが内外で多くの賞を受賞している事実などを誇りにしていると語りました。また二国間関係が樹立された記念日をこのような形で祝うことができたことを喜ばしく思うとも語っています。
 
 来賓者はマコト・インベストメンツ社から、セルビアのワイン産地やブドウ品種、試飲したセルビアの各ワインについての詳しい説明を受け、またセルビア料理の名物料理を味わいました。
 
 またワインテイスティングの最中には著名音楽家の井上良平氏と公平氏が、日本の伝統的な楽器で曲を披露しました。
 
 今回のイベントには、国際協力銀行の前田匡史代表取締役総裁をはじめ、トーヨータイヤ、日本通運、ミンスジャパン、豊田通商など日本の各企業の代表者たち、自由民主党の内田明子国際局代表、セルビア日本音楽交流推進の会の角崎悦子代表、作曲家の深澤舞氏など大使館の友人、関係者約40名が出席し、セルビアの音楽文化を堪能しました。
 
 

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イヴァナ・ゴルボヴィッチ=ドゥボカ公使、広島での第77回平和祈念式典に出席(2022/8/6)
 
イヴァナ・ゴルボヴィッチ=ドゥボカ公使は広島で開催された第77回平和祈念式典に出席し、1945年8月6日に投下された原子爆弾による犠牲者の方々に哀悼の意を捧げました。ゴルボヴィッチ=ドゥボカ公使は原爆慰霊碑への献花のほか、平和記念資料館では被爆時にまだ8歳の少女だった八幡照子さんによる痛切な証言を拝聴しました。また地元中学生の斉藤希愛來さんからは、世界に向けた平和メッセージを受け取りました。
 
イヴァナ・ゴルボヴィッチ=ドゥボカ公使が出席した平和祈念式典は公式には「広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式」と呼ばれ、犠牲者を追悼し、平和の大切さを訴えるために広島市が毎年8月6日に開催しているものです。
 
今年はアントニオ・グテーレス国連事務総長や岸田文雄首相をはじめ、日本に駐在する外国大使館および各国際機関の代表者たち100名以上が出席しました。
 

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イヴァナ・ゴルボヴィッチ=ドゥボカ公使がセルビアへの投資機会に関するセミナーに参加(2022/7/30)
 
セルビアと日本の友好関係140周年記念の一環として、イヴァナ・ゴルボヴィッチ=ドゥボカ公使は東京都中小企業診断士協会が主催するセルビアへの投資機会に関するオンラインセミナーに参加しました。
 
このセミナーは日本の中小企業や直接投資のコンサルタントに対し、セルビアが事業拡大のための有望な投資先であることをPRするために催されました。
 
セミナーではゴルボヴィッチ=ドゥボカ公使がセルビアと日本の関係史について紹介したほか、セルビア側からセルビア開発庁(RAS)上級顧問のアナ・ジェガラッツ氏とベオグラード大学准教授のディーヴナ・トゥリチコヴィッチ氏が参加し、セルビアの歴史や文化、投資の可能性などについて紹介しました。
 

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防府市市議会代表団が駐日セルビア共和国大使館を表敬訪問し、両国の協力関係を確認(2022/7/25)

 

東京オリンピックの準備期間中にセルビア女子バレーボール代表を受け入れた山口県・防府市の市議会議員代表団が、日本セルビア協会の長井忠会長と共に当大使館を訪問しました。

イヴァナ・ゴルボヴィッチ=ドゥボカ公使は防府市からの市議会議員代表団に対し、素晴らしく組織された受け入れ態勢や選手達への歓待、またセルビアとの紐帯の深化を目的とした諸活動について感謝の意を表しました。また防府市が行っているような活動が、今年140周年を迎える両国の友好関係の更なる発展に寄与していると称えました。

 

 

 


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アイオニック株式会社の西川満社長がイヴァナ・ゴルボヴィッチ=ドゥボカ公使と会談しました(2022/7/25)
 
7月25日アイオニック株式会社の西川満社長が大使館を訪問し、イヴァナ・ゴルボヴィッチ=ドゥボカ公使と会談しました。ゴルボヴィッチ=ドゥボカ公使は、アイオニック社がセルビアのパートナーであるVisHealth社と合弁会社を立ち上げたことを歓迎し、ペット用の口腔衛生製品の製造・販売という両社の新プロジェクトがイノベ分野を対象としたEUの支援を受けつつ成功することへの期待を表明しました。
 
イヴァナ・ゴルボヴィッチ=ドゥボカ公使はまた、このプロジェクトの成功のために大使館が引き続きアイオニック株式会社に必要な支援を提供していくことを約束しました。
 

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ゴルボビッチ=ドゥボカ公使の新潟県・柏崎市訪問(2022/7/26)
 
駐日セルビア共和国大使館のイヴァナ・ゴルボヴィッチ=ドゥボカ公使は、新潟県の柏崎市を訪問し、櫻井雅浩市長と会談しました。
 
ゴルボビッチ=ドゥボカ公使は櫻井市長に対し、東京オリンピックの前よりホストタウンとして柏崎市がセルビアの水球代表チームを受け入れ、選手たちがオリンピック本番にて金メダルを獲得できるような環境を作るなど、継続的な支援と熱意を注いだことに改めて謝意を表明しました。
また水球を通じて柏崎市とセルビアが結ばれたことは、両国および両国民の間に緊密な絆を築く上での質の高いモデルであると賞賛しました。
 
公使はまた、セルビアと日本の友好関係が140周年を迎える今年、スポーツや文化面での協力促進や経済関係の深化を支援する用意があることを伝えました。
 
またゴルボビッチ=ドゥボカ公使は「ぎおん柏崎まつり海の大花火大会」を訪れ、豪華絢爛な花火を堪能しました。
 

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日本セカンドライフ協会による大使館訪問(2022/7/26)
 
日本セカンドライフ協会(JASS)の協力のもと、大使館では同団体の会員の方々約20名を対象に、今回で3回目となるセルビアに関するプレゼンテーションを行いました。同協会は60歳以上の市民や年金生活者が集い、観光旅行の候補地として様々な国について学ぶなどの諸活動を行っている団体です。
当大使館の長門ティヤナは、セルビアの地理や歴史、観光地、文化財、無形文化遺産、スポーツ、著名なセルビア人の功績、伝統料理や飲み物などについて日本語で詳しく紹介しました。またプレゼンテーションの後にはセルビア観光局のプロモーション動画を上映し、関心を抱いた方々からの質問に答えました。
JAЅЅの北健二氏は、大使館を訪れセルビアをより身近に知る機会を得たことに対して、協会メンバーを代表して感謝の意を表しました。
 
 

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入札公募(駐日セルビア共和国大使館施設の改修工事の監督)

                       

               セルビア共和国
  駐日セルビア共和国大使館 
〒108-0074 東京都港区高輪4-16-12 
 
番号: 119 -11/2022 
日付: 2022年7月22日 
 
 セルビア共和国大使館及び領事館に於ける物品・役務・工事の調達案件に関する指令(番号:2712-2/16、2021年8月2日付)第15条に基づき、駐日セルビア共和国大使館は以下の通り公募する;
 
高額調達プロセスに於ける
入札公募
1)  調達対象の名称と内容: 
  駐日セルビア共和国大使館施設の改修工事の監督 
2) 調達対象が複数に区分される場合の区分数と各名称: 
  なし 
3) 選定基準:
  最も経済的な価格 
4) 入札書類の入手方法: 
  メールによる請求又は大使館内にて(秘密保持契約の上で) 
5) 提出方法: 
  郵便にて 
6)  入札審査の日時と場所、方法:
  2022年8月20日11時駐日セルビア共和国大使館にて、委員会審議 
7) 入札者による審議傍聴の為の条件
  委員会が傍聴を認めた場合、入札者に通知するものとする 
8) 連絡先: 
  三鸞グルイッチ
  電話/メール 03-3447-3571 /embassy.tokyo@mfa.rs 
 

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大使館施設の改修工事に伴う入札公募

                     

             セルビア共和国

    駐日セルビア共和国大使館 
〒108-0074 東京都港区高輪4-16-12 
 
 
番号: 119 -9/2022 
日付: 2022年7月22日 
 
 
 セルビア共和国大使館及び領事館に於ける物品・役務・工事の調達案件に関する指令(番号:2712-2/16、2021年8月2日付)第15条に基づき、駐日セルビア共和国大使館は以下の通り公募する;
 
高額調達プロセスに於ける
入札公募
 
1)  調達対象の名称と内容: 
  大使館施設の改修(フェーズ2) 
2) 調達対象が複数に区分される場合の区分数と各名称: 
  なし 
3) 選定基準:
  最も経済的な価格 
4) 入札書類の入手方法: 
  メールによる請求又は大使館内にて(秘密保持契約の上で) 
5) 提出方法: 
  郵便にて 
6)  入札審査の日時と場所、方法:
  2022年8月20日11時駐日セルビア共和国大使館にて、委員会審議 
7) 入札者による審議傍聴の為の条件
  委員会が傍聴を認めた場合、入札者に通知するものとする 
8) 連絡先: 
  三鸞グルイッチ
  電話/メール 03-3447-3571 /embassy.tokyo@mfa.rs 
 
 

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フジテレビ本社でセルビアのフェスティバル(2022/7/20)
 
コヴァチュ大使は7月20日、日本でも最も名高い民間メディア企業の一つ、フジテレビを訪問しました。同社はこの日、本社建物にて「セルビア・フェスティバル」を催しました。また社員食堂では松原食品株式会社によってレトルト食品として販売されているセルビア料理「ムチュカリッツァ」が振る舞われています。
 
コヴァチュ大使は、フジテレビのYouTubeチャンネル番組「World Buzz Cooking」にてセルビアの文化や料理が紹介されたことについて同社の経営陣に感謝の意を表しました。会談では本年セルビアと日本の友好関係が140周年を迎えるのを機に両者間の協力を深め、今後も共にセルビアのPRを行っていくことについて意見が交換されました。
 

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セルビア料理「パプリカシュ」が日本の市場にお目見え(2022/7/20)
 
福岡に本社を置く松原食品株式会社が2021年12月にセルビアの伝統料理「ムチカリッツァ」を日本のマーケットで販売し、大きな成功を収めましたが、今年7月20日にはレトルトのセルビア料理第2弾となる「パプリカシュ」の販売を開始しました。
 
コヴァチュ大使は松原食品から寄せられた信頼と、同社が日本でのセルビア料理の普及に引き続き取り組んでいることに対して謝辞を述べ、また今回登場する「パプリカシュ」についても「ムチュカリッツァ」と同様に販売の成功を祈りました。
 
「パプリカシュはセルビアでも特に北部で人気のある料理で、この地域では家庭ごとに独自のレシピを代々受け継いでいる」と大使は語っています。
 
「パプリカシュ」のパッケージには、セルビアと日本の友好140周年のロゴが描かれています。またレシピは当大使館の長門ティヤナが提供したものです。
 

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当大使館にてセルビアと日本のアート交流プロジェクト企画発表会を開催(2022/7/13)
 
8月12日にセルビアのヴォイヴォディナ州立現代美術館で開幕する日本の現代アーティストグループの作品展の企画発表会が、駐日セルビア共和国大使館にて開催されました。本展は欧州文化首都ノヴィサド及び「ドナウ・ダイアログ」プログラムの一環として、欧州文化首都に選ばれた都市と日本との文化交流に30年以上取り組んでいる非営利任意団体「EU・ジャパンフェスト日本委員会」の協力の下に実現するものです。
 
冒頭の挨拶を行ったコヴァチュ大使は出席者を歓迎し、セルビアと日本の友好関係140周年が祝われる年に、ノヴィサドで日本のアーティストによる展覧会が開催されることを嬉しく思うと語りました。またノヴィサドの欧州文化首都プロジェクトのコンセプトは「橋」にあり、普遍的な芸術表現を通じて異文化を知ることは、地理的に離れた国や人々の間に橋を築き、それを維持する最善の方法であると述べました。また“KIZUNA(絆)”助成金を通じてのEU・ジャパンフェスト日本委員会からの支援により、本展の作者とキュレーターが来日出来たことに感謝の意を表しました。
 
EU・ジャパンフェスト日本委員会のプログラムディレクターである箱田さおり氏は同委員会のプログラムについて説明し、欧州文化首都ノビサドとの間の協力関係が非常に実り豊かなものであることを強調しました。
 
展覧会の作者であるヴェスナ・ラティノヴィッチ氏とキュレーターのクセニヤ・マリンコヴィッチ氏、そして岡田智博氏は展覧会のコンセプトと内容を詳細にわたって説明し、本展がセルビアにおける日本の現代アーティストの作品を集めた最も重要で、且つ大規模な展覧会の一つであると語りました。
 
今回の企画発表会には、ギャラリストや美術史家、展示作品のアーティスト達が参加しました。
 

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コヴァチュ大使の広島公式訪問(2022/7/8)
 
欧州文化首都と日本の協力関係の発展に取り組む非営利任意団体、EU・ジャパンフェスト日本委員会の招きで、コヴァチュ大使は広島市を公式訪問しました。今年の欧州文化首都にセルビアの街ノヴィサドが選ばれており、同地での公演を来年に予定している広島の児童合唱団「千田パンフルート合唱隊」との交流を通じて広島との絆を深めることも目的でした。
 
松井一實市長への表敬訪問でコヴァチュ大使は、地域の和平と安定の為にセルビアが払っている努力や、セルビアと日本の間の政治対話と経済協力の強化を目指した取り組みの成果、そしてセルビアと広島との絆などを紹介しました。また今回の訪問の目的に触れ、「広島の中心部で活動する児童合唱団がノヴィ・サドでのイベントへの参加を通じ、今年140周年を迎えるセルビアと日本両国、及び両国民の関係強化に貢献することを期待する」と述べました。
 
松井市長との会談後に大使は広島平和記念資料館を訪れ、常設展示に関して豆谷利宏副館長から説明を受けました。その後大使は平和公園内にて献花を行っています。
 
同日夕にはコヴァチュ大使は南区民文化センターにてセルビアと日本との二国間関係に関する講演会を行いました。講演会の後には「千田パンフルート合唱隊」から大使の広島訪問への感謝の意を込めて数曲の演奏と合唱が披露され、また代表の島本裕充氏からは同合唱隊のノヴィサド公演に関しての説明がありました。
 

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安倍晋三元首相の死去を受けてのブルナビッチ首相からの弔電(2022/7/8)
 
セルビア共和国のアナ・ブルナビッチ首相は本日安倍晋三元首相死去の報を受け、弔電を送りました。
 
「安倍晋三氏は、首相在職時の様々な政治的課題に対して真摯かつ責任ある姿勢で取り組み、世界の政治情勢に特別な遺産を残されました。
 また安倍晋三氏は、セルビアと日本の二国間関係の発展に計り知れない貢献をなされており、私達も両国の平和協力と友好の発展と強化への多大なる貢献を称え、氏にセルビア共和国綬章を授与できたことは、大変光栄なことでした。
 セルビア共和国政府閣僚を代表して、また私個人の名で、友人たる日本国民の皆様と日本国政府に対して心からお悔やみ申し上げます」とブルナビッチ首相は述べています。 
 
 
 出典・写真:https://www.srbija.gov.rs
 
 

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安倍晋三元首相の死去を受け、セルビア共和国大統領より弔電が送られました(2022/7/8)
 
セルビア共和国のアレクサンダル・ヴチッチ大統領は安倍晋三元首相死去の報に接して弔電を送りました。大統領はその中で次のように述べています。
 
「安倍晋三氏の悲劇的な訃報を受け、深い悲しみを覚えると共に、未だに信じられないという気持ちです。安倍晋三氏は、類まれな政治家であり、同時代の様々な政治的課題に対し、真剣かつ責任ある姿勢で取り組み、国際政治の舞台に特別な遺産を残されました。
 
また安倍晋三氏は、セルビアと日本の関係の発展に計り知れない貢献をなされました。私たちは両国の平和協力と友好関係の発展と強化に多大な貢献をされた氏を称え、セルビア共和国綬章を授与したことを光栄に思っております。
 
セルビア共和国国民を代表し、また私個人として、日本国民の皆様と日本国政府、安倍晋三氏のご家族とご友人に深い哀悼の意を表するものです」
 

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コヴァチュ大使は青山学院大学国際センター代表者の方々と会談しました(2022/7/4)
 
コヴァチュ大使は、青山学院大学国際センター所長の小松靖彦教授と会談し、同学とセルビアの大学との協力関係や学生交換プログラムの可能性などについて話し合いました。
 
コヴァチュ大使は、本年のセルビアと日本の友好関係140周年という重要な祝賀行事は、両国の学術協力の深化について話し合う素晴らしい契機であると述べました。また大使はコロナ禍の後も、日本におけるセルビア人留学生の数、そしてセルビアへの留学を選択する日本人学生の数が増加することを希望すると語りました。
 
青山学院大学からは久保田進彦経営学部長、濱本嘉朗国際センター部長、瀧澤雄河国際交流コーディネーターも列席なされました。
 

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セルビア中部のクラグイェヴァッツ大学と和歌山大学との間で協力に関する覚書が締結されました(2022/7/1)
 
2022年7月1日、セルビア中部にある国立クラグイェヴァッツ大学と和歌山大学との間の協力に関する覚書が和歌山県和歌山市にて締結されました。
 
この締結に際してコヴァチュ大使はビデオメッセージを送り、今年友好関係140周年という重要な節目を迎えるセルビアと日本の関係強化のために、学術を通じての協力が重要であることを強調しました。また大使は「クラグイェヴァッツ大学がセルビアと特別な絆を持つ都市の大学と提携することを嬉しく思います」とも述べていますが、これは日本での初代名誉領事である上山英一郎氏や、その子孫で現在の名誉総領事を務める上山直英 大日本除虫菊社長が和歌山県の出身だからです。
 
和歌山大学の観光学部とクラグイェヴァッツ大学の観光・ホテル経営学部(在ブルニャチュカ・バーニャ)は、6月2日から4日にかけてセルビアのブルニャチュカ・バーニャにて開催された観光国際学術会議に和歌山大学観光学部がパートナーとして参加し、また同学部の著名な木川教授が講演者として参加するなど、既に協力関係が始まっています。
 

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コヴァチュ大使は仙台の東北学院大学を訪問しました(2022/6/28)
 
コヴァチュ大使は仙台で東北学院大学の大西晴樹学長と会談しました。
 
会談で両者は東北学院大学が昨年東ヨーロッパの大学としては初めてセルビアのベオグラード大学と交流協定を締結したことを歓迎しました。また両学間の学生交換プログラムの実現に向けて進められている準備に対しても評価の声が上がり、東北学院大学でのセルビア語学習の可能性についても意見が交換されました。
 
コヴァチュ大使は140年にわたる二国間の交流史の中で、セルビアと日本の関係強化にあたって学術界の交流が担ってきた役割を指摘し、その意味でも両学間の協定の締結に大きく貢献したセルビア中世文化遺産の専門家、鐸木道剛氏の役割に期待を表明しました。
 
 
 

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コヴァチュ大使はセラフィム大主教座下と会談しました(2022/6/28)

セルビア正教の聖ヴィトゥスの日(ヴィードヴダン)にコヴァチュ大使は仙台の生神女福音聖堂を訪れ、東日本主教々区のセラフィム座下と会談しました。

温かい雰囲気の中で行われた会談では、140年にわたるセルビアと日本の交流史の中で、セルビア正教会と日本正教会の友好関係が両国の友好促進にも貢献していることが確認され、また2011年に仙台を含む東北地方が東日本大震災に見舞われた際のセルビア市民からの連帯と援助が両国市民の絆を更に深める契機となったとの見解で一致しました。

コヴァチュ大使はセラフィム大主教がコソヴォ・メトヒヤで危機に晒されているセルビア人の宗教・文化遺産の保護を訴えられていることに謝意を表しました。

生神女福音聖堂ではセラフィム大主教から日本語に訳されたヴィソキ・デチャニ修道院のパンフレットやニコライ・ヴェリミーロヴィッチ主教の著作が紹介されました。

 

 
 
 

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セルビアと日本の友好関係140周年を記念してセルビア人在外居住者向けのレセプションを開催しました(2022/6/26)
 
セルビアと日本の友好関係140周年を記念して、駐日セルビア共和国大使館は日本のセルビア人在外居住者を対象にレセプションを開催し、100名以上のセルビア市民とその家族が出席しました。
 
コヴァチュ大使は、日本でセルビアという国や文化、習慣についての知識を広め、両国の絆を深めるために貢献した市民たちに感謝の意を表しました。また大使は今後も大使館が主催する活動や文化イベントに参加するよう呼びかけ、また母国との関係を深めるための在外居住者からの提案を歓迎すると語りました。コヴァチュ大使は今回の集いに集まった最年少のゲストたちや、大使館が今年1月から2週間ごとに開催している、在外居住者の子どもたち向けのオンライン・セルビア語ワークショップの参加者たちにも挨拶しています。
 
この日コヴァチュ大使は、二国間の友好関係記念行事のコンセプトロゴを手掛けたアーティストのマリヤナ・アンジェリッチ氏、長年にわたってセルビア語教師を務め、現在在外居住者の子どもたち向けのセルビア語ワークショップにボランティアとして参加している岡島アルマ氏、大使館の改築に献身的に関わった建築家のジェルジェ・ダーシッチ氏に感謝状を贈呈しました。
 
市民たちは、セルビアのブランデー「ラキヤ」やセルビア料理を楽しみながら、カジュアルな雰囲気の中でこの集いを楽しんでいました。
 
 
 

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セルビア共和国大使館にてセルビアワインの試飲会とアイヴァルの試食会が開催されました(2022/6/24)
 
駐日セルビア共和国大使館はセルビアワインの輸入業者、マコトインベストメンツとイベント企画会社、With Miiとの協力の下、セルビアワインの試飲会とアイヴァルの試食会を開催しました。
 
この日はセルビアと日本の友好関係140周年を記念してワイナリー「アレクサンドロヴィッチ」のワインに貼られる予定の、日本の有名アーティスト、岡部紫龍氏の手による特別ラベルが披露されました。
 
出席者を歓迎したアレクサンドラ・コヴァチュ大使は、二国間関係の重要な節目をこのような形で祝うことができたことを非常に嬉しく思うと語りました。またセルビアが非常に豊かなワインの伝統と文化を誇り、現在ワイン産業が急成長していること、またセルビアには受賞歴のある生産者や銘柄が沢山あることを強調しました。
 
イベントには30名以上の企業代表者や飲食業者が参加し、セルビアについての簡単なプレゼンテーションを受けた後、セルビアのワイン産地やブドウ品種、試飲したワインについてのマコトインベストメンツからの詳しい説明に耳を傾けていました。
 
 

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コヴァチュ大使は「J-Win Executiveメンタリングプログラム」のラップ・アップ・ミーティングに出席しました(2022/6/8)
 
コヴァチュ大使は6月8日、日本企業の要職にあるビジネスウーマンのための「J-Win Executiveメンタリングプログラム」のラップ・アップ・ミーティングに参加しました。
この会合で参加者たちは、プログラムを通じての数々の貴重な体験への感謝の意を表しつつ、メンターである外国大使との共同作業の中で得た経験を2つのパネルにて発表しました。参加者たちは「このプログラムに参加したことで、自分たちの周囲や地域、さらには更に広範な社会での変革に向けてより積極的な役割を果たす必要性を実感した」と語っていました。
コヴァチュ大使を含む各国大使はメンターとして、参加者の当面の進捗状況や、プログラムの将来についての感想や期待、提言などを表明しました。その中で包括的なアプローチと多様性の強化に向けて、若いスタッフや男性の代表者を含めることなどが提案されました。
J-Winの内永ゆか子理事長は2回目となる本プログラムの実現に感謝し「10月から始まる3回目のプログラムにも各国大使が継続して参加するよう期待する」と述べました。
 

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コヴァチュ大使は小池百合子東京都知事を表敬訪問しました(2022/6/21)
 
2期にわたる任期を務める初の女性都知事との今回の会談で、両者はセルビアと日本の友好関係140周年の祝賀行事が両国の関係全般を更に進展させる契機となることへの期待を表明しました。またコヴァチュ大使はこれまでの長い交流史の中で示され、また今日の私たちも受け継いでいる、両国民の間の連帯精神の遺産についても触れています。
 
更に大使は、最近のセルビアの成長ぶりを物語る経済指標と日本企業による対セルビア投資の現状を紹介し、男女平等やデジタル化、コロナへの取り組みといった分野でセルビアが達成した数々の成果を紹介しました。
 
コヴァチュ大使はセルビア代表も参加した夏季オリンピック大会を成功裏に開催した東京都と小池知事を称え、東京都およびオリンピック期間中にセルビアのオリンピック選手たちを受け入れた日本全国の都道府県との協力関係を更に発展させることを提唱しました。
 
 

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セルビア・日本友好関係140周年記念コンサート&展示会「芸術で繋ぐ両国の人びとの心」参加者を対象にレセプションを開催しました(2022/6/20)
 
2022年6月20日、駐日セルビア共和国大使館は2022年4月にセルビアと日本の友好関係140周年を記念して開催された展覧会とコンサート「芸術で繋ぐ両国の人びとの心」の参加者を対象にレセプションを開催しました。
 
このレセプションにはフルート奏者の齋藤友紀さん、チェリストの薄井信介さん、ピアニストの金益研二さん、東京外国語大学のフォークロア・アンサンブル「シランガン」のメンバーの皆さん、写真家の狩野剛史さん、そしてイベントの開催に協力したセルビア日本音楽交流推進の会、日本セルビア協会、日本写真家協会、港区役所の代表の方々、またボランティアとして参加した東洋英和女学院大学と青山学院大学の教授や学生の皆さんが出席しました。
 
コヴァチュ大使は来賓の方々に対して「芸術で繋ぐ両国の人びとの心」への参加のみならず、長年にわたる日本でセルビアの文化・芸術の普及への貢献に対して深く感謝の意を表し、今回のイベントに参画された方々の役割や才能、情熱が、今年のセルビアと日本両国での重要な祝賀行事の成功に貢献したと讃えました。
 
レセプションでは「芸術で繋ぐ両国の人びとの心」の映像が流れる中、来賓の方々はセルビア産ブランデーの「ラキヤ」やセルビアの特産品、デザートなどを試されていました。
 

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アレクサンドラ・コヴァチュ大使は、上杉謙太郎外務大臣政務官を表敬訪問しました(2022/6/14)
 
この表敬訪問の中でコヴァチュ大使は、今年のセルビアと日本の友好関係140周年に伴う記念行事が、二国間の関係をさらに前進させる契機となることへの期待を表明しました。「両国の長い友好関係の歴史の中では数々の困難な時期もあったものの、戦争や自然災害といった困難な状況下に両国の市民の間で示された連帯は両国の関係の強化に多大な影響を与えた」と語りました。
 
またコヴァチ大使はこれまでの日本からの様々な支援に対して改めて感謝の意を表し、二国間の政治対話の強化が日本の投資の増加、ひいてはセルビアの経済発展に寄与していることを指摘しました。
 
コヴァチ大使はまたセルビアが今後も欧州の道を歩み続け、地域の平和と安定の維持・促進に引き続き力強く関与していくことを強調し、セルビアの欧州統合プロセスや、対西バルカン協力イニシアチブの枠組みにおける日本の支援を高く評価しました。
 
大使はセルビアと日本が共有する普遍的価値観についても触れ、「ウクライナ危機にあたってもセルビアが様々な支援モデルを通じて国際社会における連帯の精神に大きく寄与したことを確信している」と語りました。
 
 
 
 
 

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セルビアと日本の友好関係140周年の祝賀式典が開催されました(2022/6/14)
 
本日セルビア共和国外務省にて、セルビアと日本の友好関係140周年を記念しての式典が開催されました。
 
この式典ではニコラ・セラコヴィッチ外務大臣をはじめ、「セルビア郵便」社のゾラン・ジョルジェヴィッチ社長、在セルビア日本国大使館の勝亦孝彦大使が祝辞を述べられました。
 
 
セラコヴィッチ外相は祝辞の中で、両国の友好関係は1882年にセルビアのミラン・オブレノヴィッチ国王と日本の明治天皇が初めて書簡を交わした日から始まっていると述べ、セルビアと日本が19世紀末から20世紀初頭にかけての時期に始め、今日に至るまで育んできたような交流や協力関係を誇れる国は、世界でもそう多くはないだろうと誇らしく述べました。 
 
セラコヴィッチ外相は「これまでの140年間には二つの大戦などの激動の歴史的出来事や経済危機などがありましたが、セルビアと日本はその殆どの時期において、今日私たちが誇りに出来るような交流と協力関係を育んできました」と述べ、両国を隔てる地理的な距離は、協力と友情を推し進めていくという両国の願いには全く無縁であったと付け加えました。
 
セラコヴィッチは外相はまた、今日の両国間の協力関係は、多方面にわたって成功裏に発展しており、両国の政府高官の相互訪問を通じて開かれた政治対話が行われていると述べました。一例として近年セルビアを安倍晋三首相や河野太郎外務大臣が訪問したことや、アナ・ブルナヴィッチ首相が徳仁陛下の即位式に参列したことを挙げ、セルビアが日本との協力関係の更なる強化を目指して今後も交流を密にしていくと語りました。
 
「セルビア共和国と日本が経済分野での協力においても大きな成果を上げ、また数多くの日本企業がセルビアに進出することのメリットを認識していることを大変嬉しく思います」とセラコヴィッチ外相は述べ、セルビアが日本からの新たな投資家に対し、ビジネスベンチャーに必要なあらゆる支援を提供する用意があることを強調しました。
 
またセラコヴィッチ外相は祝辞の中で、セルビアと日本がそれぞれ困難な時期にあった際も両国の市民は常に共にあったと指摘し、1999年のNATOによる侵攻があった際には日本国大使は侵攻の続いた78日間継続してセルビア市民と共にいた数少ない外国大使の一人であったこと、また2011年の東日本大震災の際はセルビア市民の間に並外れた連帯感が呼び起こされ、災難に見舞われた日本の友人たちを助ける動きが国内に広がったことを紹介しました。
 
「ベオグラードの市民は皆、日本から贈られた黄色いバスのことを知っています。この”ヤパーナッツ(日本人)”の名で親しまれるバスはこれまでの20年間における日本からの無私の寄付と援助の象徴です。これまで日本からセルビアに提供された寄付や私たちにとっても条件の良い円借款、技術支援を含む援助といったものは総額で5億800万ユーロを超える並外れた規模のものです。私はこの場をお借りして日本の皆様からの連帯と援助に感謝の意を表したいと思います。セルビア国民も決して忘れていません」とセラコヴィッチ外相は述べました。外相はまた、セルビアと日本の友好関係に貢献した数多くの個人が、両国関係の発展に対する寄与から、セルビア共和国と日本それぞれから勲章を授与されたことも付け加えました。
 
 
「セルビア郵便」社のゾラン・ジョルジェヴィッチ社長は、両国の友好関係140周年祝賀行事の一環として発行された記念切手を披露し、「私たちセルビア郵便社は今回の重要な祝賀行事にこのような形で貢献したい」と述べました。
 
「セルビアと日本の間に固い友情が存在し、これが今後も続いていくことは間違いない。私はこの友情が将来更に大きなものへと成長することを確信している」とジョルジェビッチ社長は語りました。
 
 
在セルビア日本国大使館の勝亦孝彦大使は、セルビアと日本の友好関係はこれまで順調に発展し、様々な分野で関係が育まれていると指摘し、特に近年は政治対話や外交協力、経済・ビジネス関係が向上していると強調しました。
 
「11年前に日本が大地震と津波に見舞われ2万人以上もの人々が命を落とした際に、セルビアの人々から受けた支援は決して忘れません。
 
「今回の両国の交流史に関する展示会が両国の人々と文化を更に近づけ、また会場を訪れる人々がこれまでの交流の歴史に関心を持ってこの展示を観賞されることを願っています」と大使は語りました。
 
 
式典の最後には来賓が今回の祝賀行事の一環として設けられた展示会を見学し、両国の豊かな協力関係を物語る、セルビア共和国外務省外交史料館とユーゴスラビア公文書館から提供された数々の貴重な資料を観賞しました。
 
今回の式典には来賓としてドラガン・ストイコヴィッチ・”ピクシー”氏、元外務大臣で駐日大使のイヴァン・ムルキッチ氏、ベオグラード大学言語文学学部元学長のリリヤナ・マルコヴィッチ教授など、セルビアと日本の関係強化に貢献した多くの著名人も列席しました。
 
 

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写真家の古賀亜希子氏が銀座Steps Galleryにて6月15日から25日まで個展を開催

写真家の古賀亜希子氏による個展「セルビアのおとぎ話」のご案内です。2022年6月15日(水)から25日(土)まで銀座のSteps Galleryにて開催されます。

詳しくは;https://myserbia.jp/art-20220613/


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ヴチッチ大統領が二期目の大統領就任式に臨みました(2022/5/31)
 
5月31日、セルビア共和国第11回特別議会(第12回召集)において、アレクサンダル・ヴチッチ大統領が宣誓を行い、2期目の大統領就任を果たしました。
 
 
以下はヴチッチ大統領による演説の全文です。
 
「ご列席の皆様、総主教聖下、議会議長閣下、ボスニア・ヘルツェゴビナ大統領評議会代表閣下、スルプスカ共和国大統領閣下、各宗教団体の皆様、私の親愛なる友人でもあるセルビアおよびユーゴスラビア連邦共和国時代の大統領の皆様、各国大使閣下、憲法裁判所および最高裁判所長官閣下、首相閣下、内閣閣僚閣下、ヴォイヴォディナ自治州議会議長閣下、ヴォイヴォディナ自治州政府首相閣下、ご列席の皆様、親愛なる友人の皆様、国を導くということほど大きな名誉、大きな義務、大きな誇りというものはありませんし、また誇りを持ってその国の代表を務めることほど素晴らしい義務もありません。
 
そのような義務、責務、名誉、誇りを、私は選挙で市民の皆さんから受け取りました。選挙というものは納得のいく、多数派による意思表示ですが、私や皆さんの多くは、その多数派が望むようなやり方のみならず、常にセルビアの利益となることを実行していくという責務を再び与えられたのです。
 
私は全ての市民の大統領であり、全ての市民の為に働く大統領でありたいと考えています。職務を最優先し、特権などは一番最後のものとします。自分の為に何かを求めることもなく更に働き、また私たちのセルビアの為ならば全てを、文字通り全てを求めたいのです。
 
(続きは「続きを読む」をクリックして下さい)
 
 
 

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TS4312ギャラリーでセルビア出身のアーティスト、ヴラディーミル・シュチェパノヴィッチ氏の個展が開催(2022/6/4)
 
セルビアと日本の友好関係140周年記念事業の一環としてベオグラードの応用美術学部教授であるヴラディスラヴ・シュチェパノヴィッチ氏の個展が、セルビア共和国文化情報省および駐日セルビア共和国大使館の後援を受け、東京にあるギャラリー TS4312で開幕しました。6月26日まで一般公開されています。
 
開幕セレモニーではシュチェパノヴィッチ氏が各作品の社会的・政治的なモチーフについて説明を行い、来場者に作品を紹介しました。
 
コヴァチュ大使はセレモニーに寄せたメッセージの中で、これまでの140年にわたる両国の関係は文化・芸術の交流によって特徴づけられており、その普遍的な表現によって両国民の相互理解が深まり、紐帯の強化に繋がったとしています。また大使はセルビアを代表するアーティストの作品を通じて、日本の市民にセルビアの現代美術の息吹に触れる機会を提供できることをとても嬉しく思う、とも述べています。
 
この素晴らしい展覧会にぜひお越しください。
 
 
 

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コヴァチュ大使は青山学院大学を訪問しました(2022/6/3)

 

コヴァチュ大使は東京にある名門、青山学院大学にてセルビアと日本の友好関係140周年を記念しての講演を行いました。

 

約150名の学生や他大学からの来賓を前に、コヴァチュ大使はセルビアの歴史とその文化遺産、また両国の困難な時期において見られた連帯の動きを中心に、二国間関係の樹立から今日に至るまでの交流史を紹介しました。

              

講演会の前にコヴァチュ大使は青山学院大学の阪本浩学長と会談し、同大学とセルビアの大学との提携や学術交流、セルビアを紹介する上での更なる協力などについて話し合いました。

 

また大使はセルビア大使館が松原食品株式会社、青山学院大学SBSL(経営学部学部生リーダーズ)、及びグループ My Serbiaとの協力の下、6月に青山学院大学の学生食堂でのセルビアの伝統料理「ムチュカリッツァ」の提供を実現できたことに謝意を表しました。

 

コヴァチュ大使と大使館職員は、青山学院大学の教授や学生たちと一緒に学生食堂にてこの「ムチュカリッツァ」を試食しています。

 

 

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2期目のセルビア共和国大統領に就任したヴチッチ大統領は天皇陛下から祝賀メッセージを賜りました(2022/6/2)
 
アレクサンダル・ヴチッチ大統領は、セルビア共和国大統領としての2期目の就任式にあたり、天皇陛下から祝賀のメッセージを賜りました。陛下からのお言葉には
「セルビア共和国大統領という高位な地位に再び就任されるに当たり、心からの祝意を表し、閣下のご成功とご幸福、そして貴国国民の繁栄を心から祈念いたします」
と記されていました。
 
 

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セルビア大使館は「かながわMIRAIストリート」に参加しました(2022/5/28&29)
 
セルビア大使館は横浜の東亜ガス株式会社の協力の下、テレビ神奈川が主催するイベント「かながわMIRAIストリート」に5月28日と29日の両日参加しました。
 
大使館のスタンドではマコトインベストメンツ社が輸入したワインやパプリカペーストの「アイヴァル」といったセルビアの食品や、福岡の松原食品が販売しているレトルトのセルビア料理「ムチュカリッツァ」が販売されました。
 
スタンドには大使館スタッフや輸入を行なっている企業の代表者のほか、東洋英和女学院大学の学生や町田小織講師もボランティアとして参加しました。セルビアに関する様々な情報や今年140周年を迎える日本との友好関係の歴史などが記載されたパンフレットが配布され、またセルビアの民芸品や民族衣装の展示なども行われ、数多くの来場者がセルビアという国やその文化、習慣に高い関心を寄せていました。
 
 2日目の5月29日にはコヴァチュ大使も訪れ、神奈川テレビの熊谷社長、新潟県上越市の中川幹太市長、衆議院議員の古川直季氏(自民党)と山崎誠氏(立憲民主党)、ハンガリー大使と親睦を深め、セルビアと日本との友好関係をPRしました。
 
 
 

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ヴチッチ大統領、世界経済フォーラム年次総会に出席(2022/5/25)
 
セルビア共和国のアレクサンダル・ヴチッチ大統領はスイスのダボスを訪れ、世界経済フォーラムの年次総会に出席しました。2日間の滞在中ヴチッチ大統領は西バルカン半島をテーマとした外交対話セッションをはじめ、平和の確立や成長の回復、持続可能性の達成に関する討論に参加しました。
 
 
ヴチッチ大統領は、今回のダボス会議で支配的なテーマはウクライナであり、それ以外の重要なトピックは来るべき冬に備えてのエネルギー、食糧、持続可能性の問題だったと述べました。
 
「どのような計画があるのか、基準金利をどれだけ上げるのか、成長とヨーロッパのインフレからの救済の間でどのように立ち振舞うべきなのか、平均以上の成長率を維持する為にセルビアは何ができるのか、といったことについて様々な意見に耳を貸すことが重要なのです」とヴチッチ大統領は語り、今回の会議ではウクライナ危機に関する話題が他のすべての話題を圧倒し、異論を挟む可能性も無いまま、ウクライナに対する圧倒的な支持だけが目立ったと付け加えました。
 
「以前の会議では、習近平氏やアンゲラ・メルケル氏もやって来て、異なる意見もを聞けたものですが、今やダボス会議は、欧米一辺倒の場になってしまいました。他のことは議論してもいいのですが、ただし決められた枠の中でのみしか認められません」とヴチッチ大統領は語っています。今回のダボス会議でも多くの欧州や世界の高官たちと良い会談を重ねることが出来たとのことで、様々な問題について率直かつオープンに話し会えたと語りました。
 
またヴチッチ大統領は西バルカン諸国に関する外交対話のセッション後に記者団からの質問に答えましたが、その際にセルビアはEUへの道を歩んでおり、EUから受けている支援には感謝しているが、セルビアに期待することを繰り返し述べるばかりではなく、我々の立場を理解する必要もある、と述べています。
ヴチッチ大統領は「要するに、私は諸問題について率直に、オープンに語ったのです。例えばボスニア・ヘルツェゴヴィナの状況についてはセッション参加者の大半とは異なる見解を示しましたし、またクルティ氏に対しても異なる立場を示しました」と語り、詳細は明らかにできないとした上で、会合ではバルカンの将来について全く異なるビジョンが示されたと指摘しました。またベオグラード、スコピエ、ティラナの間では経済協力が進んでおり、すべてが正しい方向に進んでいると確信していると強調しました。
 
ヴチッチ大統領は、会議のセッションの傍らで北マケドニア共和国のステヴォ・ペンダロフスキ大統領とも会談し、またクロアチア共和国のアンドレイ・プレンコヴィッチ首相とも短時間会談しました。
 
ダボス会議でヴチッチ大統領は、モンテネグロのドリタノ・アバゾビッチ首相とも会談し、オフリドで開催される「オープンバルカン」イニシアティブの会合に同首相を招待しています。
 
更にヴチッチ大統領は今年のフォーラムでも、世界の高官や金融機関、世界の主要企業の代表者たちとの会談も行なっています。
 
「今日の世界に於いて我々がどのような地位を獲得できるかについて多くを語りましたが、例えば米国輸出入銀行のトップとは、太陽光発電や水力発電プロジェクトといった大規模なエネルギープロジェクトの数々への大規模な融資について話をしました。短い時間でしたが、具体的で素晴らしい会談でした。近いうちに具体的な計画が立てられるものと信じています」とヴチッチ大統領は語りました。
 
セルビアのヴチッチ大統領はダボスでの滞在中、世界経済フォーラムの創設者で最高責任者のクラウス・シュワブ氏やギリシャのキリアコス・ミトタキス首相、アルメニアのヴァガン・ハタトゥリアン大統領とも会談し、両国関係や世界情勢について意見を交換しました。
 
 
ソース/写真:https://www.predsednik.rs

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コヴァチュ大使は民主音楽協会(民音)を訪問しました(2022/5/25)
 
2022年5月25日、コヴァチュ大使は日本最大の民間文化機関の一つである民主音楽協会(民音)を訪問し、伊藤一人代表理事とセルビアの音楽文化や伝統の広報や協力の可能性について話し合いました。この非常に名高い機関は1963年に設立され、世界でも影響力のある機関の一つとなっています。これまで、さまざまな音楽や舞踊を通じて、実に100カ国以上の国々を日本に紹介してきました。
コヴァチュは会談の中で、セルビアと日本の関係の歴史を手短に紹介し、二国間関係を強化するための文化交流の重要性、特に友好関係140周年という節目の年に文化交流を行うことの重要性を強調しました。またセルビアの「コロ」がユネスコの無形文化遺産として登録されていることに触れ、他にも現代音楽などセルビアの豊かな音楽シーンを紹介しました。
協力の可能性をめぐって今後も緊密にコンタクトを取り合うことで合意しました。
 

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港区国際交流協会の方々が当館を訪問なされました(2022/5/24)
 
2022年5月24日、駐日セルビア共和国大使館が所在する東京都・港区の港区国際交流協会の方々が当館を訪問なされました。
当館職員の長門ティヤナが140年にわたるセルビアと日本の友好関係をはじめ、セルビアの文化習慣、食生活、日本とのつながりなどについて、日本語でプレゼンを行いました。
特にセルビアの高齢者問題や少子化対策、教育制度、スポーツ、芸術、そしてセルビアで日本が最もよく知られている分野などについて、来訪者の方々の関心が集まりました。
プレゼンの後は大使館の中庭でレセプションが開催され、セルビアワインやブランデー、特産品や伝統的なお菓子が振る舞われました。
 
 
 
 
 
 

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(プレスリリース)青山学院大学の学生食堂にて6月2日より期間限定でセルビア料理が提供されることになりました。
報道関係各位                             
プレスリリース
                    セルビア共和国大使館
                    2022年5月吉日
 
 
セルビア大使館初監修:青山学院大学の学生食堂にて、セルビア料理の提供を6月2日より開始致します。
 
この度、駐日セルビア共和国大使館(所在地:東京都港区 大使:アレクサンドラ・コヴァチュ)は、青山学院大学青山キャンパス内(所在地:東京都渋谷区渋谷4-4-25)学生食堂にて、セルビア料理「ムチュカリッツァ(豚肉のパプリカ煮)」を初監修、2022年6月2日(木)、6月3日(金)6月6日(月)の3日間期間限定で発売開始することをお知らせいたします。
本企画は、青山学院大学経営学部学生リーダーズ(所在地:東京都渋谷区)との共同企画です。なお、昨今の状況を鑑みて一般公開はいたしません。
 
 
 
【ムチュカリッツァとは】
ムチュカリッツァとは、⼀番おいしいお⾁を作ることで有名な町“レスコヴァツ”の伝統料理です。この街は欧州最⼤級のBBQフェスティバルが毎年開催されるほどの“⾁ の聖地”。⾃慢の豚⾁とセルビア特産のパプリカを⽣かしたソウル フードとして愛されています。 ⻄洋と東洋の⽂化が融合して独特な⾷⽂化を形成したセルビアならではの逸品です。2021年12月には、セルビア大使館監修のもと、松原食品(所在地:福岡市東区)よりレトルトにて商品が発売されました。
 
【2022年はセルビア・日本友好140周年記念の年】
2022年は、セルビアと日本の友好関係が樹立して140周年を迎える記念の年です。日本とセルビアの友好の歴史は長く、1882年に明治天皇とミラン・オブレノヴィッチ1世が書簡を交換したことから、2国間の交流が始まりました。
 
 
 
【駐日セルビア共和国 特命全権⼤使 アレクサンドラ・コヴァチュよりコメント】
本年のセルビアと日本の友好関係140周年にあたり、セルビアの伝統的な料理を名声高き青山学院大学の学生食堂にてお披露目できることを大変嬉しく思います。日本の大学の学食のメニューにセルビアの一品が現れるのは初めてのことです。
松原食品株式会社様のご理解を得て、セルビア料理「ムチュカリッツァ」のレトルト食品がスーパーマーケットにお目見えしたのは2021年の12月のことでしたが、パプリカで知られるセルビア南部のこの有名な料理を紹介する上で今回も素晴らしい機会となりました。青山学院大学にてセルビアの食に留まらず、その文化や伝統の持つ価値観も紹介なされているSBSL(経営学部学部生リーダーズ)の方々にここに御礼を申し上げます。この料理が学生の皆様のお口に合い、いつか皆様をセルビアへと誘うことを願って止みません。
Пријатно! いただきます!
 
共同企画した青山学院大学経営学部学生リーダーズのメンバーとアレクサンドラ・コヴァチュ大使(中央)
 
 
 
 
 
【大使アシスタント・長門ティヤナがレシピを考案】
日本在住20年以上となる大使アシスタント・長門ティヤナが考案したレシピを元に、学生食堂にて味の指導を行い現地の味に近づけました。ティヤナはこれまでに「えいごであそぼ」「ニュース シブ5時」「ワタシが日本に住む理由」「ヒルナンデス」雑誌「dancyu」「婦人公論」などメディア多数出演。
 
 
青山学院大学経営学部学生リーダーズのメンバーと長門ティヤナ(右から二番目)
 
【青山学院大学によるプレス発表】
<本件に関するお問い合わせ・取材申し込み>※日本語対応
セルビア共和国大使館
TEL: 03-3447-3571
 

 


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セルビア南西部の世界遺産、ジュルジェヴィ・ストゥポヴィ修道院の壁画修復プロジェクトに関する講演会を開催しました(2022/5/19)
 
セルビアと日本の友好関係140周年を記念する事業の一環として、セルビア南西部にあるユネスコ世界遺産「スターリ・ラスとソポチャニ」を構成するジュルジェヴィ・ストゥポヴィ(聖ゲオルギイの塔)修道院内のドラグティン王の礼拝堂のフレスコ画修復プロジェクトに関する講演会を駐日セルビア共和国大使館にて開催しました。
 
このプロジェクトは、住友財団、そして在阪セルビア共和国名誉総領事の上山直英氏が代表取締役社長を務められる大日本除虫菊(金鳥)からの資金援助を得て、昨年実施されたものです。講演は本プロジェクトの立案者である美術史家の嶋田紗千氏と、セルビアの中世文化遺産に詳しい東北学院大学の鐸木道剛教授によって行われました。
大使館が主催した今回の講演会とレセプションには、上山名誉総領事や住友財団代表者の方々のほか、日本セルビア協会や千代田ユネスコ協会の代表者の方々、またセルビアの文化遺産を愛する学術関係者の方々などが参加しました。
アレクサンドラ・コヴァチュ大使は挨拶の中で、嶋田紗千氏が、セルビアと世界にとってのみならず、セルビアと日本の文化交流と協力にとっても非常に重要なプロジェクトを企画・実施したことに感謝しました。また、このプロジェクトの持つ意義を認識し、資金面で支援を行った住友財団と金鳥にも感謝の意を述べています。
 
大使は「文化遺産とは、私達が過去から受け取ったものであり、現在においてはそれを楽しみ、またそこから学び、将来の世代に対してはこれを保存し、受け継がせるためのものなのです」と続け、このような重要な任務をセルビアに与えたプロジェクトに参画する全ての人々に対して感謝の意を表し、挨拶を終えました。
 
 
 
 
 

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コヴァチュ大使は新たにJICAバルカン事務所長に着任される植木雅浩氏と会談しました(2022/5/9)
 
ベオグラードにあるJICAバルカン事務所の新所長に就任された植木雅浩氏が駐日セルビア共和国大使館を訪問されました。
 
アレクサンドラ・コヴァチュ大使は植木氏との会談の中で、コロナ禍により数々のプロジェクトが中断されたことを念頭に、JICAがセルビアで現行プロジェクトを継続することの意義を強調しました。また大使はJICAが環境保護、輸送、開かれた市場に基づいた経済改革といった分野にてセルビアへの支援を続けていくことへの期待を表明しました。
 
会談では大使館とJICAとの間の緊密な協力と情報交換に向けての用意も確認されました。
 
 
 

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セルビアのセラコヴィッチ外相は対ISILグローバル連合の閣僚会議に参加しました。外相「セルビアはテロリズム、急進主義、過激派との闘いに積極的に関与している」(2022/5/11)
 
セルビアのニコラ・セラコヴィッチ外務大臣は11日、モロッコのマラケシュで開催された対ISILグローバル連合の閣僚会議に参加しました。
 
この会議の中でセラコヴィッチ外相は「セルビアはテロとの戦いにおける多国間主義的な要素を重視しており、国連はこの分野での国際協力で重要な地位を占めるべきだ」と述べました。
 
外相は、セルビアが数々の国連安全保障理事会決議、特に非国家主体やテロ組織、および関係する個人への武器禁輸措置の施行に関連する全ての国際的義務を果たしていると述べ、またセルビアがテロに対する15の国際条約の調印国であることを指摘しました。
 
「国連やEUによる多国籍平和維持活動に参加することで、セルビアは地域と世界の安全保障の維持に具体的な形で貢献している」とセラコビッチ外相は述べ、3月29日に国連によるコンゴ民主共和国でのミッションにて悲劇的に命を落としたセルビア軍隊員、デヤン・スタノイェヴィッチ中佐と彼の同僚に敬意を表しました。
 
「セルビアは、他の国際的枠組みの意義を軽視することもしない。だからこそ、発足当初からこの対ISILグローバル連合に参加し、ISILと戦うための国際的な取り組みに無私の奉仕を続けてきた。主に軍事機器や弾薬の寄付、イラク治安部隊の訓練といったような形での貢献だ」と外相は語り、またセルビアはEU加盟候補国として欧州での対テロ政策にも積極的に参加し、EUROPOLとも発展した戦略的協力関係を保っていることを強調しました。
 
セラコヴィッチ外相は、セルビアには外国での戦争や紛争への自国市民の参加、および参加を奨励・組織した者に対する罰則規定が刑法にあることを指摘し、またセルビアの司法当局が外国の戦闘行為に参加した7人に対する手続きを完了し、テロ活動関連の人物に対する複数の捜査が進行中であることを報告しました。
 
外相は、テロリズム、急進主義、過激派との戦いは優先課題であり、セルビアは国内、周辺地域、国際レベルでこれらの課題や脅威と戦うために今後も積極的に関与していくと約束しました。
 

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セルビアはウクライナ支援の為の国際援助会議に参加し、300万ユーロ相当の人道支援の提供を表明しました(2022/5/5)
 
セルビアのアナ・ブルナビッチ首相は5月5日、ポーランドのワルシャワで開催されたウクライナ向け国際援助会議にビデオ参加しました。
セルビア共和国は、自国の領土に多数の難民や国内避難民(IDP)を抱え、残念ながらその多くが今も国内避難民であるという独自の経験から、戦争や紛争に巻き込まれた民間人、中でも特に弱い立場にある子どもたちに人道支援を送ることの重要性と必要性を認識しています。
セルビア共和国は今回の会議にて、ウクライナ国内外の子どもたちや避難民に300万ユーロ相当の人道支援を行う予定であり、そのうちの150万ユーロは国連国際児童基金(UNICEF)を通じて、残る150万ユーロは国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)を通じて行われる予定であると表明しました。
ブルナビッチ首相は、ウクライナでの紛争が始まって以来、セルビアはまず第一に市民が受けた被害や困難な人道的状況、難民・国内避難民の増加に特別な関心を持って情勢を追っているとし、人道支援提供のための条件を整え、紛争停止を目指すあらゆる努力を支援することが必要であると語りました。
ブルナビッチ氏はまた、3月24日にセルビア共和国が国連総会にて、ウクライナに対する侵略の人道的影響に関する決議に賛成票を投じたことを強調しました。
またセルビア政府は2月27日、危機的状況下にあるウクライナの人々に人道援助を送ることを決定し、同国からの避難民に向けた暫定的保護メカニズムを初めて発動しています。
「セルビア国民は、ウクライナ国民が戦争の恐れのない普通の生活に戻ることを望んでいることに非常に共感しています」とブルナビッチ首相はスピーチを締めくくりました。
このウクライナ向け国際援助会議は、ポーランドのマテウシュ・モラヴィエツキ首相とスウェーデンのマグダレナ・アンデルソン首相が、シャルル・ミシェル欧州理事会議長およびウルスラ・フォン・デア・ライエン欧州委員会委員長の協力を得て開催したものです。
 
 
 

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コヴァチュ大使は城西国際大学を訪問しました(2022/4/27)
 
コヴァチュ大使は城西国際大学を訪問し、同大学の杉林堅次学長と会談しました。
会談の中でコヴァチュ大使は、城西国際大学との協力関係やセルビアの諸大学との学術交流プログラムなどの構築に関心を示しました。またセルビアと日本の友好関係が140周年を迎える本年における協力についての具体的な提案についても話し合われました。
コヴァチュ大使は、両国の交流初期に於いても学術界が両国間の関係強化に貢献しており、また両国の市民も学術に携わる者たちによる重要で献身的な活動により、この長く豊かな両国関係史について学ぶ機会があったと語りました。
 

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セルビアと日本の友好関係140周年を記念した展覧会とコンサート「芸術で繋ぐ両国の人びとの心」を開催しました(2022/4/22)
 
駐日セルビア共和国大使館はセルビアと日本の友好関係140周年を記念し、港区の赤坂区民センターにて展覧会とコンサート「芸術で繋ぐ両国の人びとの心」を開催しました。
東京外国語大学民族舞踊団「スィランガン」がセルビア中央部シュマディヤ地方の民族舞踊を披露し、また有名なフルーティストの齋藤友紀氏、チェリストの薄井信介氏、ピアニストの金益研二氏がセルビアの作曲家の作品や伝統曲、および日本の著名なメロディーの数々を演奏しました。
 
会場を訪れた200人以上の方々が現代の作曲家アレクサンダル・ヴーイッチ氏による「ワルツ」と「セルビアのコロ」に聴き入り、また「ベオグラードの4月」、「あの彼方に」、「愛の苦しみ」、「山麓をさまよう娘」、「ひばり」、「ドリナ川行進曲」といった有名な曲の数々を満喫しましたが、セルビア語と日本語で歌われた日本の童謡「たなばたさま」は特に関心を引いていました。
コンサートのほかにロビーでは日本写真協会正会員の写真家、狩野剛史氏がセルビアを訪問された際に撮られた写真の数々が展示されました。同氏は2019年に欧州文化首都NoviSad2021/2022の国際交流プログラム、“Artists in Residence”を通じてノヴィ・サドに滞在され、同市でも写真展を開催されています。
 
アレクサンドラ・コヴァチュ駐日セルビア共和国特命全権大使はそのスピーチの中で来賓の方々を歓迎し、これまで140年間続いたセルビアと日本の関係は、連帯感と文化・芸術分野での交流という2つの特徴に根付いていると指摘しました。特に後者については人類がこの世に現れてから存在する、普遍の感情と価値観とを基盤とした交流だと評価しました。大使はまた本イベントにて素晴らしいパフォーマンスと作品を披露し、それらを通じて来賓の方々に更なる紐帯と相互理解を訴えたアーティストたちに対して感謝の意を述べました。
 
駐日セルビア共和国大使館が主催したこのイベントには港区、セルビア日本音楽交流推進の会、日本セルビア協会、日本写真協会、東京外国語大学、そして東洋英和女学院大学や青山学院大学の学生の皆さんなど大使館の友人の方々にご支援をいただきました。
 

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コヴァチュ大使は日本セルビア協会の年次総会に出席しました(2022/4/19)
 
アレクサンドラ・コヴァチュ駐日セルビア共和国特命全権大使は日本セルビア協会理事会が主催し、およそ60人が出席した同協会の年次総会に出席しました。
 
総会では埼玉県富士見市の文化・スポーツ振興課の鈴木誠課長から、セルビアと日本の関係や富士見市とシャバッツ市の姉妹都市関係史、東京オリンピック前のセルビアのプロモーション活動などに関する講演が行われました。
 
コヴァチュ大使はその挨拶の中で、数々の分野におけるセルビアと日本の二国間関係促進での日本セルビア協会のメンバーの方々による重要な役割と貢献に対して謝辞を述べました。
「今年140周年を迎えた私達両国の友情は、歴史上の様々な挑戦をくぐり抜けてきましたが、皆様のご支援を賜りながら、何十年もの文化、教育、およびビジネスの交流を通じて、相互理解を築いてきました。」と述べています。また「今日セルビアと日本は、特に戦争のもたらす苦痛や自然災害といった困難の時期に証明された、連帯の精神に基づいた恒久の深い絆で結ばれています」と続け、「私達のパートナーシップには 実に多くの可能性があり、これは近年セルビアに対する日本からの投資が増加していることにも伺えます。」と結んでいます。
 

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コヴァチュ大使はパラオ共和国で開催されたアワ・オーシャン会合にて数々の会談を行いました(2022/4/12〜2022/4/14)
 
パラオ共和国のコロールにてパラオ共和国とアメリカ合衆国の共催により開催された第7回アワ・オーシャン会合で、非駐在の対パラオ共和国特命全権大使であるアレクサンドラ・コヴァチュは同国の政府首脳や高官と数々の会談を行いました。非常に温かい雰囲気の中で行われたこれらの会談では両国間関係の現状や関係発展の可能性について意見が交換されました。コヴァチュ大使はスランゲル・S・ウィップス・Jr・パラオ共和国大統領をはじめ、トーマス・エサン・レメンゲサウ・ジュニア前大統領、サビーノ・アナスタシオ パラオ共和国代議院議長、グスタフ・N・アイタロー国務大臣、ガファー・J・ウエルベラウ保健福祉大臣、元老院議員のマンソン・ウィップス外交委員会委員長とカズキ・L・トップス・スギノ文化・青年・スポーツ担当委員会委員長、パラオ共和国オリンピック委員会のフランク・キヨタ会長とバクライ・テメニル事務総長と会談しています。
 
コヴァチュ大使はコロナ禍により延期されていた会合の実現にあたってのパラオ共和国の尽力を称え、また温かいもてなしに感謝の意を表しました。またコソヴォ・メトヒヤ州に関する問題でのパラオ共和国の立場に対して謝辞を述べ、教育や研究、青年交流やスポーツの分野をはじめとする現在の両国間の関係や友情を更に強化・発展させる旨のセルビアの意思を伝えました。環境保護や気候変動への取り組み、そして島嶼国の存続にあたっての優先的諸問題においても国連などの国際機関にて両国が建設的な協力を進めていく可能性が確認されました。
 
 

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アレクサンダル・ヴチッチ大統領は岸田文雄首相をはじめ、パキスタン大統領、ジョージア大統領より大統領選での再選の祝辞を頂戴しました(2022/4/15)

 

アレクサンダル・ヴチッチ大統領は日本の岸田文雄首相、パキスタン・イスラム共和国のアリフ・アルヴィ大統領、及びジョージアのサロメ・ズラビシュヴィリ大統領より大統領選での再選の祝辞を頂戴しました。

 

岸田首相は祝辞の中で「閣下の重要で、責任あるお仕事での更なるご成功をお祈り申し上げます。日本は欧州の強固な統一を支持し、また西バルカン諸国との協力イニシアチブを通じてEU加盟を目指してのセルビアの諸改革を引き続き支援しています。地域の安定の要となるセルビアが今後も西バルカン諸国の平和と安定において建設的役割を果たすことを期待しています。本年は日本とセルビアの友好関係が140周年を迎えます。更なる両国友好の発展に向け、閣下と幅広く協力する契機となることを心から願っています」と述べられています。

 

またジョージアのズラビシュヴィリ大統領はヴチッチ大統領の再選を祝う温かい祝辞の中で「新たな任期においても引き続き平和で安全な、且つ発展した貴国の将来の為に情熱を傾けられることと信じています。ここに改めてセルビアの主権と領土保全に対するジョージアの支持を表明します。また国際的に承認された国境線内でのジョージアの領土保全に対してセルビアが躊躇することなく支持を表明していることにも御礼申し上げます」と述べられています。

 

パキスタンのアルヴィ大統領はヴチッチ大統領の再選を祝う温かい祝辞の中で、ヴチッチ大統領の大統領選での勝利は国を発展と安定へと導く中での大統領の努力と貢献の証左であり、パキスタンとセルビア両国が今後も友好関係を育んで行くことを期待する、と述べられています。

 

https://www.predsednik.rs/pres-centar/saopstenja/cestitke-premijera-japana-predsednika-islamske-republike-pakistan-i-predsednice-gruzije

 

 

 

 

 

 

 

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コヴァチュ大使は埼玉県・富士見市の市政施行50周年記念式典に出席しました(2022/4/10)
 
セルビア西部の街、シャバッツ市と姉妹都市関係にある埼玉県・富士見市が市政施行50周年記念式典を開催し、同市の星野光弘市長のお招きによりにアレクサンドラ・コヴァチュ大使が出席しました。
 
 コヴァチュ大使は挨拶の中で、本年が富士見市の市政施行50周年にあたると同時に、セルビアと日本の友好関係140周年、また富士見市とシャバッツ市の姉妹都市関係40周年でもあることに触れ、星野市長をはじめ富士見市役所の関係者の方々によるシャバッツ市、及びその市民との友好関係の発展に対する長年の貢献に感謝の意を表明しました。
 
 コロナ禍による日本国内での対策によりシャバッツ市の代表団の式典への出席が叶わなかったことを残念としながらも、大使は両市の長きにわたる友好関係の中で、2011年の東日本大震災や2014年にシャバッツ市をはじめセルビア各地を襲った大洪水のような困難があった際に、両国間に大きな連帯の動きがあったことに触れました。
 
 またコヴァチュ大使は東京オリンピック・パラリンピックの際にホストタウンだった富士見市でセルビアのレスリング代表が体験した素晴らしい準備の為の環境や人々の温かさ、おもてなしなどを挙げ、これらがメダル獲得に貢献したと改めて感謝しました。
 
 富士見市市政施行50周年記念式典では埼玉県の大野元裕知事、埼玉県議会の中屋敷慎一議長、富士見市議会の斉藤隆浩議長、富士見市の浅井義明副市長、川越市の川合善明市長が挨拶し、また数多くの国会議員や埼玉県下の市長が出席しています。
 また式典では姉妹都市シャバッツ市のアレクサンダル・パーイッチ市長からのビデオによるお祝いのメッセージも紹介されています。
 
 
 

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コヴァチュ大使は非営利任意団体「EU・ジャパンフェスト日本委員会」の年次総会に出席しました(2022/4/6)
 
非営利任意団体「EU・ジャパンフェスト日本委員会」は欧州文化首都との関係強化や、この映えあるタイトルに輝いた欧州各都市の紹介といった活動内容の報告を目的に、在京アイルランド大使公邸にて年次総会を開催しました。年次総会には委員会のメンバーである、欧州文化首都の置かれる各国の大使、また「EU・ジャパンフェスト日本委員会」の活動を支援する日本企業の代表者たちが出席しました。
 
 各代表者によるスピーチでは日本とヨーロッパの文化的紐帯と交流を深める上で「EU・ジャパンフェスト日本委員会」が担う建設的で、重要な役割が強調されました。またこれまでの30年間にわたる欧州文化首都と「EU・ジャパンフェスト日本委員会」との間の協力と共同作業に数万人もの芸術家が参画してきたことに対して賞賛の声が相次ぎました。特にコロナ禍にある現在こそ文化や芸術に対する関心を高め、これらの分野での共同作業を通じて世界規模の様々な課題を克服する必要がある、との見解で一致しています。本年の欧州文化首都であるセルビアのノヴィサドとの協力関係も高く評価され、特に日本の代表者からは現地訪問を希望する声が聞かれました。
 
コヴァチュ大使はEU加盟候補国からの初の欧州文化首都としてセルビアのノヴィサドが選出されたことに触れ、ノヴィサドが掲げる欧州文化首都関連のコンセプトやプロジェクトの数々、またノヴィサドがこれまでにヨーロッパで受けた賞の数々を紹介しました。ノヴィサドでの開催には遅れが伴ったものの、開催年となった2022年がセルビアと日本の友好関係140周年、及び「EU・ジャパンフェスト日本委員会」発足30周年と重なる年となったことの喜びを表明しました。
 
総会には欧州文化首都ノヴィサドのNoviSad2022チームからプロモーションビデオとメッセージも寄せられています。
 
 
©Brian Scott Peterson
 
 
 
 

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コヴァチュ大使は住友財団の住友吉左衞門理事長と会談しました(2022/4/7)
 
コヴァチュ大使は住友財団の住友吉左衞門理事長と会談し、セルビアの文化遺産の修復と保全の分野での協力の可能性について話し合いました。
 
コヴァチュ大使は住友吉左衞門理事長に対し、セルビア南西部にあるユネスコ世界遺産「スターリ・ラスとソポチャニ」を構成するジュルジェヴィ・ストゥポヴィ(聖ゲオルギイの塔)修道院内のドラグティン王の礼拝堂のフレスコ画修復プロジェクトを実施するにあたり住友財団が行なった支援に感謝の意を表明しました。同プロジェクトには日本から美術史研究家の嶋田紗千氏が参画しています。コヴァチュ大使はコソヴォ・メトヒヤ州にある修道院や文化財に関連し、セルビアの文化遺産の歴史や文化的アイデンティティの醸成に於けるその重要な役割について説明しました。
 
セルビア共和国政府及びその関連機関が文化遺産の保存を重視していることを指摘しつつ、大使はセルビアにとって重要な新たな保存修復プロジェクトに協力していただけるよう住友財団の代表者の方々に呼びかけました。この分野での協力が本年140周年を迎えるセルビアと日本の友好関係の発展に大いに寄与する、とも語っています。
 
1991年に設立された住友財団は、未来の世代にとって特に重要な文化・芸術遺産の保護、保存、及び修復をその活動目的とし、日本、並びに諸外国での数多くのプロジェクトを支援しています。
 
 
 

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(お知らせ)4月24日から5月8日まで滋賀県大津市のピアザ淡海にて国際芸術交流協会「シロカ・スターザ(広い道)」による国際水彩画交流展、MEMORIAL MBDJ13が開かれます
 
2008年に亡くなられたセルビア人水彩画家のミロシュ・ジュリチコヴィッチ氏を偲んで息子のボシュコさんがベオグラード市ゼムン区に設立した国際芸術交流協会「シロカ・スターザ(広い道)」による国際水彩画交流展、MEMORIAL MBDJ13が滋賀県大津市のピアザ淡海にて、4月24日より5月8日まで開催されます。
 

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コヴァチュ大使は日本・セルビア友好議員連盟総会に招かれ、スピーチを行いました(2022/4/5)
 
セルビアと日本の友好関係140周年に伴って開催された日本・セルビア友好議員連盟総会に招かれたコヴァチュ大使は、逢沢一郎会長、城内実事務局長、同連盟内外の議員の方々をはじめ外務省、日本・セルビア協会、そしてセルビアに展開する各企業代表者の方々を前にスピーチを行いました。
 
スピーチの中でコヴァチュ大使は、各国の二国間関係の中でも非常に長く続くセルビアと日本の友好関係は歴史上の様々な挑戦を見たものの、戦争や自然災害といった困難な時に両国民が見せた連帯が地理的に離れた両国を更に近づけた、と語りました。特に2018年1月の安倍晋三首相によるセルビア訪問の後に両国間の政治対話が強化されたことを挙げ、セルビア各地に進出し、各地域の経済成長に貢献している数々の日本企業に対して謝辞を述べました。
 
本年の両国間の友好関係140周年の祝賀を相応しいものとする為の友好議員連盟による積極的な参画や、両国首脳の相互訪問、日本の国家機関や地方自治体、民間部門などとの関係の強化、そして文化や教育、スポーツといった分野での共同プロジェクトの実現への貢献についても期待を表明しています。
 
コヴァチュ大使はまた、セルビアが欧州統合の道を継続し、地域和平と安定の維持と進展に寄与することを強調しました。
 
 
 
 
 

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コヴァチュ大使は國學院大學久我山中学高等学校の「グローバル・リーダーシップ・ワークショップ」に参加しました(2022/4/4)
 
國學院大學久我山中学高等学校の川本ゆり子先生のお招きによりコヴァチュ大使は4月4日、同校のグローバル・リーダーシップ・ワークショップにオンラインで参加し、「グローバルリーダーになる為に必要なものは?」をテーマに講演しました。
 
その中でコヴァチュ大使は、グローバリゼーションがもたらす様々な挑戦や持続可能な成長との関係、国連事務総長が取りまとめた「私たちの共通の課題」、世界のグローバルリーダー達の役割、パンデミック発生に伴って世界が直面する課題の数々、そして若者に与えられた使命や社会の様々な場面での若者による活動の意義などについて話しました。
 
国立オリンピック記念青少年総合センターにて開かれた今回のワークショップではコヴァチュ大使による講演の前に、駐日セルビア共和国大使館の長門ティヤナがセルビアの文化やスポーツ、偉人、そして日本との関係などについて語っています。またワークショップ参加者からはセルビアの教育制度やセルビアの若者の選挙への関心度、若者の生活ぶりや学外活動などについても質問がありました。
 
 
 
 

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セルビアと日本の友好関係140周年を記念しての展示とコンサート「芸術で繋ぐ両国の人びとの心」開催のお知らせ

 

セルビアと日本の友好関係140周年を記念して2022年4月22日(金)午後6時、赤坂区民センター区民ホールにてコンサート「芸術で繋ぐ両国の人びとの心」が開催されます。

 

 

東京外国語大学民族舞踊団がセルビアの民族舞踊の数々を披露し、その後にはフルーティストの齋藤友紀さん、チェリストの薄井信介さん、ピアニストの金益研二さんがセルビアの作曲家による曲や日本の有名な曲を演奏する予定です。

 

入場は無料で開場は午後5時半。予約席は無く、先着300名様まで入場可となっております。

 

 

また赤坂区民センターのロビーでは日本写真協会正会員の写真家、狩野剛史さんがセルビアを訪問された際に撮られた写真の数々が展示されます。狩野さんは2019年に欧州文化首都NoviSad2021/2022の国際交流プログラム、“Artists in Residence”を通じてノヴィ・サドに滞在、同市で写真展を開催されています。

 

狩野剛史さんの作品は4月19日から22日まで展示されます。入場は無料です。

また展示の時間は以下の通りです:

4月19日:午後1時から夜9時30分まで 

4月20日と21日:朝9時から夜9時まで

4月22日:朝9時から夜8時まで

 

 

今回のイベントは港区、セルビア日本音楽交流推進の会、日本セルビア協会、日本写真協会の協力の下、駐日セルビア共和国大使館が主催するもので、コンサートの開催については東洋英和女学院大学の学生の皆さんや大使館の友人の方々にもご支援をいただきました。

 

 

会場へのアクセスはこちらをご参照ください↓

https://www.city.minato.tokyo.jp/shisetsu/kumincenter/kumincenter/04.html

 

 

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東京・銀座のステップスギャラリーにてセルビアと日本のアーティスト達による作品の展覧会が開催されます(2022年4月5日〜16日)
 
セルビアと日本の友好関係140周年を記念して、両国出身のアーティスト達による作品の展覧会が4月5日から16日まで東京・銀座のステップスギャラリーにて展示されます。駐日セルビア共和国大使館後援のこの展覧会ではミラン・トゥーツォヴィッチ、サーシャ・マルヤノヴィッチ、ミーリッツァ・ニコリッチ、マリヤナ・アンジェリッチ、高橋ブランカ、ドラガン・バーボヴィッチ、ヨヴァナ・トゥーツォヴィッチといったセルビア人アーティストの作品をご覧いただけます。詳しくは同ギャラリーのサイト、http://www.stepsgallery.orgをご覧ください。
 

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港区大使館等周遊スタンプラリーで港区民の方々が当館を訪問なされました(17&24/3/2022)
 
港区が実施している大使館等周遊スタンプラリーで同区区民の方々がセルビア共和国大使館を訪問なされました。この行事は毎年3月に港区が旅行会社のJTBと行なっているもので、港区民の方々が同区内にある各国大使館を訪れ、その国の文化や習慣などを知る絶好の機会を提供しています。当館には3月17日と24日の2回、合わせて20人の区民の方々がご来館され、セルビアと日本の友好関係が今年140年を迎えることをはじめ、セルビアの習慣や文化、食、日本との関係などについての日本語でのプレゼンに耳を傾けられました。特にセルビアの習慣「スラーヴァ」や降誕祭(クリスマス)での行事、スポーツやナイーブアートに関する話では高い関心を得ることができました。当館のこのスタンプラリー参加では東洋英和女学院大学の町田小織講師と学生の皆さんにお手伝いいただきました。
 
 
 
 
 
 

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コヴァチュ大使はベオグラード大学で開催されたJICAチェアの講義開講セレモニーに参加しました(2022/3/22)
 
コヴァチュ大使はJICAチェア(日本研究講座設立支援事業)の一環としてベオグラード大学の学生達に向けて行われる日本の近代化に関する講義の開講セレモニーにオンラインで参加しました。この講義は本年2022年にセルビアと日本の友好関係が140周年を迎えることを記念して実施される事業です。
 
この開講セレモニーに日本側からは在セルビア日本国大使館の坪田哲哉参事官、JICAバルカン事務所の武市二郎所長、JICA緒方貞子平和開発研究所の高原明生研究所長、セルビア側からはベオグラード大学のヴラダン・ジョーキッチ総長をはじめ言語文学学部日本語・日本文学学科の各教員、そしてその他の大学代表者達が出席しました。
 
コヴァチュ大使は開講に寄せての挨拶の中で、セルビアと日本の友好関係が節目を迎える年での本事業開始を歓迎しました。またJICAが20年に渡り様々な分野での各プロジェクトを通じて両国の協力関係の発展に寄与し、セルビア市民の生活向上にも貢献したと評価しました。大使はまた日本の近代化の歴史に触れ、セルビアとの二国間関係が樹立された当時に推進されていた近代化のプロセスは新たな産業と技術革新のための環境を醸成したと指摘しました。大使は変革と成長を支える基盤としての公共教育に力を注いだ当時の哲学が現在にも受け継がれていると語り、世界の教育システムの発展と改善に貢献するJICAの継続的な努力に感謝の意を表明しました。
 
 
 
 

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コヴァチュ大使は鈴木貴子外務副大臣と会談しました(2022/3/18)

本年のセルビアと日本両国の友好関係140周年に際して、コヴァチュ大使は鈴木貴子外務副大臣を表敬訪問しました。この実りある会談の中では様々な分野での両国間の協力の強化について意見が交換されています。

 

 

 

 

 

 


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コヴァチュ大使は J-Win Executive ネットワークメンターとしてメンティーの方々を大使館に迎えました(2022/3/18)
 
コヴァチュ大使はNGO法人「ジャパン・ウィメンズ・イノベイティブ・ネットワーク(J-Win)」が実施している駐日女性大使による「J-Win Executive ネットワーク メンタリング プログラム」での最終講義として3人のメンティーの方々を大使館に迎えました。
 
今回はそれぞれが勤務される各企業での男女平等に関する経験や企業内の規定、現場での運用などについて話し合われました。またコロナ禍がもたらした影響や幹部ポストの女性の数の少なさ、商習慣を変える必要なども指摘されました。メンティーの方々はビジネス界での女性の地位向上を社会に働きかけていく為に今後も職場外での活動を続けていくと決意を新たにしていました。
 
 
 
 
 
 

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コヴァチュ大使は「性と生殖に関する健康と権利」についてのディスカッションに参加しました(2022/3/16)
 
アレクサンドラ・コヴァチュ駐日特命全権大使は駐日EU代表部と日本の国際協力NGO、ジョイセフの共催の下に衆議院第1議員会館にて開かれた「性と生殖に関する健康と権利」についてのディスカッションに参加しました。
 
この会合では鈴木貴子外務副大臣をはじめ、与野党各党やNGO、各国外交団(EU代表部、ノルウェー、フランス、アイルランド、パラグアイ、モロッコ、セルビア)の代表者が発言しています。
 
コヴァチュ大使は男女平等に関するセルビアの法的枠組みや国際的にも認められた成果の数々、今後の課題、喧伝活動や公共衛生の改善を目指してのイニシアチブ(ロマ人女性の調停者の登用やHPVワクチンの無料化)などについて語りました。また保健省などの関連機関と協力し、国の政策改善に貢献する市民社会組織の役割の重要性や、性暴力とジェンダーに基づく暴力の排除と被害者支援を目的としたキャンペーン活動の成功例にも触れました。
 
 
 
 

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コヴァチュ大使はJICA中東・欧州部欧州課の土屋海太課長と会談しました(2022/3/11)
 
コヴァチュ大使はJICA中東・欧州部欧州課の土屋海太課長と会談し、JICAチェア(日本研究講座設立支援事業)の一環としてベオグラード大学の学生達に向けて行われる予定の日本の近代化に関する講義について話し合いました。
 
この講義は本年2022年にセルビアと日本の友好関係が140周年を迎えることに合わせて行われます。
 
 
 

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入札公募のお知らせ3(2022/3/11)

駐日セルビア共和国大使館は館内のエレベーター(日立製)定期点検業務に関し、下記の通り入札を公示します。

    

セルビア共和国

駐日セルビア共和国大使館

〒108−0074 東京都港区高輪4−16−12

番号:68−2/2022

日付:2022年3月11日

 

 セルビア共和国の大使館及び領事館における資産、サービス、工事の計画と調達手続きに関する指令(番号:2712-2/16、2021年8月2日付)第15条に基づき、駐日セルビア共和国大使館は以下の通り公募する。

 

                 発注を通じての調達手続きに於ける

                       入札公募

1. 調達案件の名称と内容: エレベーター定期点検業務。エレベーター、カードキー・システム、電話回線の点検と管理、24時間の遠隔監視とサポート。エレベーターは日立製

2. 入札業者が複数となった際の抽選に於ける番号と業者名称について: 無し

3. 落札業者選定基準:最低の価格をもって入札をした業者

4. 入札方法: 電子入札。2022年3月21日午前零時まで

5. 担当者: ティボル・マティチェヴィッチ

     電話 03 3447 3571・メール embassy.tokyo@mfa.rs 


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入札公募のお知らせ2(2022/3/11)

駐日セルビア共和国大使館は館内の空調設備定期点検業務に関し、下記の通り入札を公示します。

    

セルビア共和国

駐日セルビア共和国大使館

〒108−0074 東京都港区高輪4−16−12

番号:67−2/2022

日付:2022年3月11日

 

 セルビア共和国の大使館及び領事館における資産、サービス、工事の計画と調達手続きに関する指令(番号:2712-2/16、2021年8月2日付)第15条に基づき、駐日セルビア共和国大使館は以下の通り公募する。

 

                 発注を通じての調達手続きに於ける

                       入札公募

1. 調達案件の名称と内容: 空調設備定期点検業務。冷暖房を用いる時期前の点検、毎月一回の点検、フィルター清掃。空調設備はダイキン製

2. 入札業者が複数となった際の抽選に於ける番号と業者名称について: 無し

3. 落札業者選定基準:最低の価格をもって入札をした業者

4. 入札方法: 電子入札。2022年3月21日午前零時まで

5. 担当者: ティボル・マティチェヴィッチ

     電話 03 3447 3571・メール embassy.tokyo@mfa.rs     


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入札公募のお知らせ1(2022/3/11)

駐日セルビア共和国大使館は館内のディスポーザー処理槽定期点検業務に関し、下記の通り入札を公示します。

    

セルビア共和国

駐日セルビア共和国大使館

〒108−0074 東京都港区高輪4−16−12

番号:69−2/2022

日付:2022年3月11日

 

 セルビア共和国の大使館及び領事館における資産、サービス、工事の計画と調達手続きに関する指令(番号:2712-2/16、2021年8月2日付)第15条に基づき、駐日セルビア共和国大使館は以下の通り公募する。

 

                 発注を通じての調達手続きに於ける

                       入札公募

1. 調達案件の名称と内容: ポンプ付きディスポーザー処理槽と湧水ポンプの定期点検と管理業務

2. 入札業者が複数となった際の抽選に於ける番号と業者名称について: 無し

3. 落札業者選定基準:最低の価格をもって入札をした業者

4. 入札方法: 電子入札。2022年3月21日午前零時まで

5. 担当者: ティボル・マティチェヴィッチ

     電話 03 3447 3571・メール embassy.tokyo@mfa.rs     

 

 


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コヴァチュ大使は科学技術振興機構の白木澤佳子理事と会談しました(2022/3/7)

 

コヴァチュ大使は科学技術振興機構の白木澤佳子理事を訪問し、科学技術分野での二国間協力の深化をテーマに会談しました。

 

会談ではITAI、環境科学、生物医学、エネルギーといった分野でのセルビアと日本の科学者間の人的交流や共同研究の可能性に関する提案について意見が交換されました。

 

また科学技術振興機構が行なっている「さくらサイエンスプログラム」を通じての、セルビアの若い科学者の日本への招聘の可能性についても話し合われました。

 


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アイオニック株式会社(千葉県流山市)との間で続く協力関係 —コヴァチュ大使が西川満社長と会談しました(2022/3/4)
 
コヴァチュ大使はアイオニック株式会社(千葉県・流山市)の西川満社長と会談しました。会談の中では西川社長から同社がオーラルケア製品に関してセルビアで事業拡大を検討中であるとの報告があり、コヴァチュ大使も「プロジェクトの成功に向けてこれまでのように必要な援助を行っていく」と応じました。
 
西川社長はアイオニック社のヨーロッパ総代理店であるセルビアのVisHealth社との協力によって築かれた素晴らしい業績を振り返りながら、セルビアのビジネス界がイノベーション製品に対して行う市場分析の緻密さや対応能力の高さを評価しました。
 
 
 

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コヴァチュ大使はMINTH Group Ltd. 並びにMINTH Japan 株式会社代表者の方々と会談しました(2022/3/3)
 
コヴァチュ大使はMINTH Group Ltd.のウィリアム秦氏、MINTH Japan株式会社代表取締役社長の山田智之氏、そして同社顧問を務められる元防衛副大臣の中山泰秀氏と会談し、投資先としてセルビアが持つポテンシャルについて意見を交換しました。同社は今年春にセルビア西部の街ローズニッツァにて新工場を稼働させる予定です。
 
会談では日本におけるセルビア経済の喧伝活動やセルビアへの投資誘致について両者が今後も協力していくことへの用意が表明されました。
 
 
 

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コヴァチュ大使は松原食品の奈良原一平専務、そして青山学院大学経営学部のSBSLの皆さんと話し合いました(2022/3/1)
 
アレクサンドラ・コヴァチュ大使は松原食品の奈良原一平専務、そして青山学院大学経営学部のSBSL(経営学部学部生リーダーズ)の皆さんと青山学院大学でのセルビアの文化や食のPRプロジェクトについて話し合いました。話し合いの中ではセルビアと日本の友好関係140周年を記念して松原食品より発売されたレトルトのセルビア料理「ムチュカリッツァ」の認知度や販売が上がっていることも触れられました。
 
コヴァチュ大使はセルビア料理のレトルト食品を開発し、宣伝している松原食品とプロジェクトに参画している青山学院大学の学生達に対して謝辞を述べました。
 
 
 
 
 

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コヴァチュ大使は女性活躍担当の森雅子内閣総理大臣補佐官を囲んでの駐日女性大使グループの会合に出席しました(2022/2/24)

コヴァチュ大使は女性活躍担当の森雅子内閣総理大臣補佐官を囲んでの駐日女性大使グループの会合に出席し、男女平等を目指しての日本や各国の取り組みについて意見を交換しました。


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コヴァチュ大使はPodcastラジオ番組「センスアップラジオ」のインタビューに答えました(2022/2/24)

コヴァチュ大使は古原治奈さんがナビゲーターを務めるPodcastラジオ番組「センスアップラジオ」のインタビューに応じ、〝セルビアと日本の掛け橋〟として日々心掛けていることやセルビアの魅力、日本の生活での体験談や社会観、日本の女性の社会進出などについて語りました。


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コヴァチュ大使はスランゲル・S・ウィップス・Jr・パラオ共和国大統領に信任状を提出しました(2022/2/22)
 
アレクサンドラ・コヴァチュ駐日セルビア共和国大使は本日、スランゲル・S・ウィップス・Jr・パラオ共和国大統領にオンラインで信任状を提出しました。東京からの非駐在大使ではあるものの、パラオへの初の女性セルビア大使となります。
 
コヴァチュ大使はコソヴォ・メトヒヤに関してセルビアの立場を支持するパラオに対し、深い尊敬の念と感謝の意を表明しました。また相互の尊敬や友好、連帯を基軸とした政治対話や広範な分野にわたっての協力を深化させ、セルビアとパラオ両国、両国民の関係強化に尽くしていくことを約束しました。
 
信任状の提出式にては経済協力と二国間貿易の強化、IT分野でのノウハウ提供、人的交流の拡大などに向けた両国の意思も確認されました。
 
 
 
 
 
 
 
 

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(2022年2月15日のセルビア建国記念日に伴う叙勲式)ヴチッチ大統領「主の迎接祭を祝うことは、私達が自由、そして強大で発展したセルビアを望んでいるとのメッセージを発すること」
 
アレクサンダル・ヴチッチ セルビア共和国大統領は本日のセルビア建国記念日にあたって貢献のあった個人や団体への叙勲を行いました。この際にヴチッチ大統領は「主の迎接祭を祝うことは私達の偉大な祖先に対して思いを馳せることであり、また私達が自由、そして強大で発展したセルビアを望んでいるとのメッセージを発することでもあるのです」と述べました。
 
 
ヴチッチ大統領は1835年の主の迎接祭にセルビア公国が採択した憲法が農民の所有権を謳っていることを挙げ、これはセルビアが自由な農民による国家であるとするカラジョルジェとミロシュ・オブレノヴィッチの教義を確認するものであった、と語っています。
 
 
「私達が彼ら祖先の足跡に思いを馳せる時、当時はまだ世界の強国が奴隷所有や農奴制、過酷な植民地主義といった何世紀にもわたる悪習を継承していたことを忘れてはいけません。また今日の私達がヨーロッパでも最大の成長の速度と度合いを誇り、建設と投資の国となったことは偶然でもないのです。洪水やパンデミックといった様々なチャレンジにも打ち勝ってきたことも偶然ではありません。自分たちの運命を自らの手で決めることが出来る、独立した国であることも決して偶然などではないのです。これらは全て、あの1835年2月15日に私達の自由と未来を決めることとなった渓谷に集った祖先達への義務なのです」
 
 
ヴチッチ大統領は今日のセルビアが2つの出来事を基盤として成り立っていると指摘しました。その2つの出来事は年こそ異なるものの同じ日付に行われており、私達が国の発展と強化を目指して日々の努力を続けることが、カラジョルジェ、チャラピッチ、ヴェリコ、グラヴァシュ、スィンジェリッチといった蜂起者達の功績に報いることになると語りました。
 
 
「1つ目の出来事は歴史家によると私達の国の近代史で最も重要なものとされています。自由、独立、統一を目指しての戦いの開始を告げるものであったからです。あの1804年の2月15日、オラシャッツのマリーチェヴィッチ渓谷では人々の選んだ指導者が立ち上がり、バルカンで最初の自由を求めての蜂起が始まりました。独立したセルビアを築き、また私達にとって最も価値ある修辞であり、義務、誓約でもある聖なる言葉、”自由”がこの地域で初めて戴冠する出来事でもあったのです。彼らの貢献によりセルビアは何百年にもわたる自由と独立の戦いに勝利することができたばかりか、他の民族にも自由と独立ももたらすことができました。今日のセルビアは自由と独立の砦であり、またこの地域における平和の保証者でもあるのです」とヴチッチ大統領は述べています。
 
 
「私達が新たに建設した道路、病院、線路、工場といったものはどれも、誰から何らかの見返りを求めることもせずに自由を求めての険しい、しかし美しい道を辿っていった蜂起者達の夢と犠牲に対する報いでもあるのです。蜂起の最終的な運命は失敗に終わりましたが、第一次セルビア蜂起はセルビアが自らの手によってのみ自由を獲得でき、国家として完全に機能することが出来ることを証明しています。”セルビア管理委員会”を創設するとの蜂起者達の希望はその後のセルビア人国家創設を暗喩するものだったのです」と大統領は述べました。
 
 
ヴチッチ大統領はまた今から丁度187年前、セルビアは主の迎接祭に最初の憲法を得ただけではなく、その憲法のために国家として誕生することにもなった、としています。
 
「それまでの歴史の中でも最大の議会がクラグイェヴァッツのプリドゥヴォル教会の中庭で開かれ、この憲法が採択されました。この大空の下にある野原で、セルビアはその国旗、国章、機関を手にし、公に自由を獲得したのです。誇り高い、農民を中心とする忍耐強い民衆が何世紀にもわたる隷属の時を経て、法の名の下にあらゆる枷を廃止し、奴隷のなき、万人が平等で、権利と自由を手にし、政権には必ず制限が伴うという近代的国家をこの野原で築いたのです」と大統領は強調し、この日付をもってセルビアはその国家体制からフランスやベルギーと肩を並べ、ヨーロッパでも最も近代的な国家になったと語りました。
 
大統領は演説の中で、勇敢な祖先の功績により今日のセルビアは自由と独立、安定、威厳、そしてあらゆる国との和平を獲得した国となった、とも付け加えました。そして、そのセルビアに様々な業績によって貢献した者全てに感謝の印として勲章を贈呈する、と語りました。
 
「受賞者達の名は永遠に記憶され、私達の祖先が言葉ではなく、明確な思想によって書き始めた、偉大で素晴らしい本のページに記載されることになります。今日に生きる私達はその本が決して終わることがないことを念頭に、懸命に書き続けていくのです」とアレクサンダル・ヴチッチ セルビア共和国大統領は締め括りました。
 
 
出典/写真: https://www.predsednik.rs

 


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2月15日、セルビア共和国の建国記念日にあたってのニコラ・セラコヴィッチ セルビア共和国外相のビデオメッセージ

https://drive.google.com/file/d/1-IZNdQw5-IatJWLh_XUBZr-9N-xrsOgT/view?usp=sharing

(日本語訳)

 今日私たちがこの手にしているものは、1804年の「主の迎接祭」の日にトポーラの街の外れにあるマリーチェヴィッチ渓谷にて行われたことが無ければあり得ませんでした。あの時の祖先の勇敢さ、そして何よりも自由が大切だとの彼らの認識が、私たち、そして私たちの国の存在を可能なものとしたのです。自由の獲得、そしてセルビア人国家の復活を目指してカラジョルジェの下に蜂起者たちが集ったように、今日の私たちもセルビアの未来のために民族として団結しましょう。それこそが祖先に対する義務なのですが、これは何より子孫への義務でもあります。今日のセルビアの経済はヨーロッパでも最も急速に発展しています。私たちはセルビアに高速の交通網や力強い産業、最新技術といったものをもたらしました。停滞や後退といったものを見た歳月の後に私たちは世界に歩調を合わせ、そしてこの地域の発展の牽引役にまで成長しました。セルビアの親友の数も増大しています。かつて私たちの国家的な、民族的な利益についてあまり理解を示さなかった国々も、今では私たちに耳を傾けています。これは発展した民主主義国家としてのセルビアの成果に他なりません。「主の迎接祭」が求めているものとは、何も私たち国民が優越性を感じることではありません。しかしもちろん、近隣や、あるいは遠くの国々に対して何か私たちが劣っていると感じることでもないのです。セルビアとセルビア民族はかつてと同じように、今日でも自由を愛し、祖先と同じ希望を抱いています。それは最も発展した、文明的な社会を築き上げることなのです。それは私たちの民族が自立して成長と発展の道を歩むために、この国の基盤に命を捧げてきた数多くの同胞たちへの義務でもあります。この偉大な日に、栄光ある祖先やセルビアの存続のために命を捧げた全ての者たちに思いを馳せましょう。そしてセルビアが日を追うごとに更に良き、発展した国となるために私たちが尽くしていくことを誓うのです。今日の私たちの戦いは民主的なものでなければなりません。今日、私たちの持つ銃と剣とは知識と懸命な働きであり、弾薬とは団結と忍耐なのです。安定と平和は私たちの成功に欠かせないものです。さあ私たちのセルビアのため、「主の迎接祭」の日に集いましょう。私たちの栄えある祖先も誇りとするであろう、努力と成功の者たちが集う国とするのです。そして私たちの子供たちも愛し、彼らにとってもかけがえのない国とするのです。

 

 建国記念日、おめでとうございます。       

 セルビア共和国外相 ニコラ・セラコヴィッチ

 


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コヴァチュ大使は2025年日本国際博覧会協会国際局審議役の藤墳稔氏と会談しました(2022/2/10)

コヴァチュ大使は2025年日本国際博覧会協会国際局審議役の藤墳稔氏と会談しました。大使とのキックオフミーティングにて同氏は2025年に開催される大阪万博での素晴らしい協力とセルビアの参加に向けた準備について熱心に説明なされました。

 


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コヴァチュ大使は外務省欧州局参事官でアジア欧州会合、西バルカン、「V4+日本」担当大使の北川克郎氏と会談しました(2022/2/9)
 
コヴァチュ大使は外務省欧州局参事官でアジア欧州会合、西バルカン、「V4+日本」担当大使の北川克郎氏を表敬訪問しました。同氏との会談ではセルビアと日本の友好関係140周年にあたっての両国間の協力と交流の強化に向けた双方の理解と用意が表明されました。
コヴァチュ大使は北川氏に特別担当大使への就任をお祝いし、セルビアと日本両国、および両国民のより深い紐帯に向かって、両国間の関係全体が今後も進展していくことを信じていると伝えています。
 

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セルビア人アーティストも参加する東京・銀座のステップスギャラリーでの展覧会のお知らせ

東京・銀座のステップスギャラリーにてセルビア出身のソフィヤ・ルージッチさんを含む複数のアーティストによるギャラリーコレクション「Pearls」が開催されます。概要は以下の通りです;

□展覧会概要
ギャラリーコレクション2022「Pearls」
2022年2月9日(水)ー19日(土)
12時ー19時(日曜休廊/土曜日17時まで)
金在寛、金正喜、中村ミナト、中澤小智子、ソフィヤ・ルージッチ他

□ソフィヤ・ルージッチ氏プロフィール
1990年生まれ。
ベオグラード芸術大学芸術学部で修士号を取得。
現在ベオグラードに在住。国内外にて作品発表を続ける。
2019年には、X Vitamin ギャラリー(ベオグラード)にて日本人アーティスト田崎亮平と二人展「セルビア日本文化交流展覧会」に参加

ギャラリーへのアクセス:https://www.stepsgallery.org/map2.html


 


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コヴァチュ大使は齋藤健衆議院議員と会談しました(2022/2/7)
 
コヴァチュ大使は安倍内閣の農林水産大臣でもあった齋藤健衆議院議員を表敬訪問しました。会談では日本でのセルビアの経済関連広報活動にあたっての協力や、セルビアへの新たな投資誘致への関与について双方の意思が表明されました。
 
コヴァチュ大使は、セルビアと日本の二国間関係樹立140周年を機とした両国の経済関係の深化と、セルビアのPR活動拡大をテーマに齋藤議員と実りある意見交換を行いました。「日本からの投資はセルビアの経済を直接的に強化するだけに留まらず、セルビアの立場を本質的に変えるもので、セルビアはそのような投資において信頼できるパートナーです」と大使は語っています。
 
一方、齋藤議員は両国間のビジネス部門のネットワーク構築という大使館のイニシアチブを歓迎しつつ、30年にわたる政府の経済部門での経験に基づき、既にセルビアに進出している日本企業のこれまでのポジティブな経験を伝えていくことは両国の中小企業の間のパートナーシップ確立をはじめ、様々な可能性を開く「声」となり得る、と指摘しました。
 
 

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2022年2月7日のタンユグ通信社電:ベオグラードに第4次産業革命センター開設へ
 
2月7日セルビア共和国のアナ・ブルナビッチ首相はスイスのジュネーブを訪問し、西バルカンでは初めてとなる、セルビアでの世界経済フォーラム第4次産業革命センターの設立に関する協定の署名式に出席しました。
 
同協定の署名式は世界経済フォーラムの本部で行われ、協定にはセルビア政府を代表して情報技術および電子行政担当局のミハイロ・ヨヴァノヴィッチ局長が、また世界経済フォーラムを代表して世界経済フォーラム第4次産業革命センター担当のジェレミー・ユーゲンス常務理事がそれぞれ署名しました。
 
セルビアに開設されるセンターは、世界各地に存在する世界経済フォーラムの同センターの16番目のものとなり、西バルカン地域では初のセンターとなります。
 
セルビアの新センターは3月1日に稼働を開始しますが、主に人工知能とバイオエンジニアリングに焦点を当てつつ、第4次産業革命のための官民パートナーシップと協力のための非営利組織およびプラットフォームとして機能することになります。
 
署名式には世界経済フォーラムの創設者および会長のクラウス・シュワブ氏とボルゲ・ブレンデ総裁も出席しましたが、ブルナビッチ首相も両者と会談しています。
 
ブルナビッチ首相は会見で、今回の協定はセルビア政府と世界経済フォーラム(WEF)との長年にわたる共同作業の結果であると指摘しました。
 
「私たちは2018年に交渉を開始し、基本合意書に署名しました。その後の2020年に動きが少し停滞することもありましたが、2021年にはプランを練り続け、今日の署名に繋がったのです」と首相は語りました。
 
首相によると、同センターは人工知能、生物医学、バイオテクノロジーの開発、そしてデジタル化による企業と経済全体の生産性向上に焦点を当てる予定です。
 
「これは引き続き私達を、より高い給与やより良い生活水準、そして何よりも知識、創造性、イノベーションに基づく経済の醸成へとつなげるものなのです」とブルナビッチ首相は強調しました。
 
首相はまた「今日私達セルビアが行ってきたデジタル化、ハイテクの開発、パラダイムシフトの分野での成果の数々に対して高い評価が与えられたのです-これは労働集約的な投資に基づいた経済からデジタル開発への転換です」
 
その意味でもこの協定はセルビアがここ6年間、経済およびIT分野のリーダーたる国の一つとして認識されていることを意味しているのです」と語り、セルビアと世界経済フォーラムの間の協力関係が更に緊密なものとなるとしています。
 
 
また首相は世界にある16の世界経済フォーラム第4次産業革命センターがそれぞれ異なった分野に焦点を当てていることを踏まえ、各センターの活動内容について協議するための合同会議が1カ月ごとに開催されることも発表しています。
 
「この毎月の会議ではそれぞれが他のセンターの活動について知り、また互いに学び合える機会となるものですが、ベオグラードに置かれるセンターが最高のセンターの1つになると確信しています」と首相は語りました。
 
首相はまた、今回ӗ