ベオグラード大学言語学部日本語学科教授で詩人の山崎佳代子さんが9月3日、第29回「紫式部文学賞」を受賞しました。
受賞作品は2018年5月に刊行された『パンと野いちご 戦火のセルビア、食物の記憶』(勁草書房)で、ユーゴスラビア内戦下を生き抜いた人たちの戦争体験や食べ物の記憶を綴ったものです。同賞は京都府宇治市と同市教育委員会が主催。女性作家を対象に毎年1名が選考されます。
山崎さんは今秋に来日予定で、講演会が11月9日、宇治市の源氏物語ミュージアムで開催されます。
『パンと野いちご 戦火のセルビア、食物の記憶』(勁草書房)
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山崎佳代子(やまさき かよこ)
詩人・翻訳家。1981年、ベオグラードに移り住む。ベオグラード大学文学部にて博士号取得(アバンギャルド詩、比較文学)。詩集に『みをはやみ』(書肆山田)など、翻訳書にダニロ・キシュ『若き日の哀しみ』(世界文学全集、河出書房新社)など、エッセイ集に『ベオグラード日誌』(読売文学賞、書肆山田)、共著に『ろうそくの炎がささやく言葉』など。