セルビアの映画『オン・ザ・ミルキー・ロード』、『鉄道運転士の花束』が10月17日~23日、東京の目黒シネマで上映されます。
「ディープ・ヨーロッパ~セルビアに魅せられて~」
期 間:10月17日(土)~23日(金)
上映時間、入場券、作品等の詳細は下記をご覧ください。
目黒シネマ公式ホームページアドレス
※入場券の販売は劇場受付で当日券販売のみ(事前予約販売なし)
※『オン・ザ・ミルキー・ロード』『鉄道運転士の花束』2本立て上映です。1枚のチケットで2作品鑑賞できるシステムです。
上映作品:
『オン・ザ・ミルキー・ロード』
監督:エミール・クストリッツァ
出演:エミール・クストリッツァ、モニカ・ベルッチほか
制作:2016年
隣国と戦争中のとある国で、コスタ(エミール・クストリッツァ)は右肩にハヤブサを乗せ、村から戦争に行った兵士たちにミルクを届けるため、毎日ロバに乗って銃弾をかわしながら前線を渡っている。国境を隔てただけの近所で続く戦争がいつ終わるのか、誰にも分からなかった。それでも村には呑気な暮らしがあり、おんぼろの時計に手を焼く母親と一緒に住んでいるミルク売りの娘ミレナは美しく活発で、村の男たちはミレナ目当てでこの家のミルクを注文する。そのミルクの配達係に雇われているのがコスタで、ミレナはコスタに想いを寄せていた。戦争が終わったら兵士である兄ジャガが帰ってきて、この家に花嫁として迎える女性と結婚する。その同じ日に自分もコスタと結婚するという計画をミレナは思い描く。しかしコスタはミレナの求愛に気のない素振りで話をそらすばかりだった。そんな折、家に花嫁(モニカ・ベルッチ)がやってくる。ローマからセルビア人の父を捜しに来て戦争に巻き込まれたという絶世の美女である彼女とコスタは、お互いに人生を一変させるほどの重い過去の影があり、初めて会った瞬間から惹かれ合うものを感じる。まもなく、敵国と休戦協定を結んだという報せが舞い込む。久々に訪れた平和に村人たちはどんちゃん騒ぎを繰り広げる。やがて戦争が終結し、ジャガが帰還する。コスタの気持ちはさて置き、ダブル結婚式の準備は着々と進む。しかし、過去に花嫁を愛した多国籍軍の英国将校が、彼女を連れ去ろうと特殊部隊を村に送り込む。残忍な兵士たちによって村は焼き払われ、村人たちはみんな死んでしまう。村に帰る途中で蛇に引き留められたコスタは運よく生き残り、花嫁を連れて決死の逃避行を開始する。二人きりとなった彼らの愛は燃え上がるが、追手から逃げ切り、幸せをつかむことはできるだろうか……。
『鉄道運転士の花束』
監督:ミロシュ・ラドヴィッチ
出演:ラザル・リストフスキー 、 ペータル・コラッチほか
制作:2016年
60歳のイリヤ(ラザル・リストフスキー)は定年間近の鉄道運転士。だが長い現役期間中、事故で28名を死なせてしまったという不名誉な記録を持っていた。そんな彼には19歳になる養子シーマ(ペータル・コラッチ)がいる。イリヤに憧れるシーマは、鉄道運転士を志し訓練中。イリヤは息子に、事故は避けて通れないものだと折に触れて話すが、シーマは人殺しにはなりたくないという恐怖を日々抱き続けていた。一方、イリヤと心理カウンセラーのヤゴダ(ミリャナ・カラノヴィッチ)は、限りなく愛情に近い友情と信頼関係で結ばれているが、それは恋愛とは違ったもので一線を越えることはなかった。イリヤには決して記憶から消せない過去があったのだ……。