アレクサンダル・ヴチッチ大統領は12月28日、2021年の政策について会見を開きました。以下は抜粋。
平和、健康、より良い生活水準を維持するために、政府が一体となって政策に取り組みたい。セルビアは国際的にも地域的にも複雑な状況下にあるが、国と地域の平和と安定のために最大限の努力をする。欧州統合の道を歩みながらも、引き続きロシアや中国との友好関係を強化する。
今後2年間で国の成長率を欧州トップ3にする。犯罪組織を取り締まり、警察と軍隊に大きく投資する。セルビアは2020年ヨーロッパで最も高い成長率を記録した国である。2021年までにIMFと新たな取り決めを締結する。今後も外国投資家の誘致活動を継続する。農業、食品産業、機械産業への投資を進める。
医療従事者、公的機関で働く者たちの給与を増やす。新型コロナウィルス感染症対策に関しては、新たに2つの専用病院が開設された。現在も医療施設の改修と建設を進めている。国民10万人あたりの入院者数は周辺諸国の中では群を抜いて最少である。死亡率も低く、実施されたPCR検査の数も地域の中で上位3か国に入る。
観光については、アパティンからクラドヴォまでのドナウ川流域の開発、オブチャル・カブラル渓谷の開発などに取り組む。
文化については、スボティツァ国立劇場の再建、美術館への投資、聖サヴァ教会の床暖房の設置などに取り組む。
コソヴォ・メトヒヤ自治州の住民に対するケアを続ける。セルビアはいかなる時も彼らに寄り添っていく。同州在住のアルバニア人にもワクチンを送る準備ができている。
今後も近隣諸国と連携を取り、地域の平和と安定を目指す。