https://drive.google.com/file/d/1-IZNdQw5-IatJWLh_XUBZr-9N-xrsOgT/view?usp=sharing
(日本語訳)
今日私たちがこの手にしているものは、1804年の「主の迎接祭」の日にトポーラの街の外れにあるマリーチェヴィッチ渓谷にて行われたことが無ければあり得ませんでした。あの時の祖先の勇敢さ、そして何よりも自由が大切だとの彼らの認識が、私たち、そして私たちの国の存在を可能なものとしたのです。自由の獲得、そしてセルビア人国家の復活を目指してカラジョルジェの下に蜂起者たちが集ったように、今日の私たちもセルビアの未来のために民族として団結しましょう。それこそが祖先に対する義務なのですが、これは何より子孫への義務でもあります。今日のセルビアの経済はヨーロッパでも最も急速に発展しています。私たちはセルビアに高速の交通網や力強い産業、最新技術といったものをもたらしました。停滞や後退といったものを見た歳月の後に私たちは世界に歩調を合わせ、そしてこの地域の発展の牽引役にまで成長しました。セルビアの親友の数も増大しています。かつて私たちの国家的な、民族的な利益についてあまり理解を示さなかった国々も、今では私たちに耳を傾けています。これは発展した民主主義国家としてのセルビアの成果に他なりません。「主の迎接祭」が求めているものとは、何も私たち国民が優越性を感じることではありません。しかしもちろん、近隣や、あるいは遠くの国々に対して何か私たちが劣っていると感じることでもないのです。セルビアとセルビア民族はかつてと同じように、今日でも自由を愛し、祖先と同じ希望を抱いています。それは最も発展した、文明的な社会を築き上げることなのです。それは私たちの民族が自立して成長と発展の道を歩むために、この国の基盤に命を捧げてきた数多くの同胞たちへの義務でもあります。この偉大な日に、栄光ある祖先やセルビアの存続のために命を捧げた全ての者たちに思いを馳せましょう。そしてセルビアが日を追うごとに更に良き、発展した国となるために私たちが尽くしていくことを誓うのです。今日の私たちの戦いは民主的なものでなければなりません。今日、私たちの持つ銃と剣とは知識と懸命な働きであり、弾薬とは団結と忍耐なのです。安定と平和は私たちの成功に欠かせないものです。さあ私たちのセルビアのため、「主の迎接祭」の日に集いましょう。私たちの栄えある祖先も誇りとするであろう、努力と成功の者たちが集う国とするのです。そして私たちの子供たちも愛し、彼らにとってもかけがえのない国とするのです。
建国記念日、おめでとうございます。
セルビア共和国外相 ニコラ・セラコヴィッチ