ニコラ・セラコヴィッチ外相は、セルビア代表団がニューヨークでの第77回国連総会にて非常に集中的な外交活動を行い、同総会の傍らで計100件にも上る会合をこなし、会談を行った各国代表との間で12の協定、議定書、覚書に署名したと述べました。
セラコヴィッチ外相によると国連総会はその傍らで各国の外相や米政府及び議会の代表者、また米国ユダヤ人委員会、文明の同盟、世界経済フォーラムの代表者と会談を重ねる絶好の機会となった、とのことです。
「私はここに胸を張って、今年の国連総会にて重ねた会合は合わせて100にも上ると申し上げます。そのうちの95は各国外相との会談で、残る5つは米国ユダヤ人委員会、文明の同盟、世界経済フォーラムの代表とのものでした」とセルビア外相は明らかにしました。
セラコヴィッチ外相はまた、それらの会談がセルビアの政策に対する認知を広げる上でも素晴らしい機会になったと強調し、また各国の外相からは国連総会でのアレクサンダル・ヴチッチ大統領による素晴らしい演説に感銘を受けたとの感想を耳にしたと語りました。
「各国外相はヴチッチ大統領の演説を評価していましたが、それは正にセルビアが国際法や国連の役割、国連安保理の有効な決議といったものを一貫して尊重していることを確認した演説でした。セルビアは面積や人口から見ると大国ではありませんが、国際法の遵守に対する小国や中堅国の関与は、私達の重要な国家的、民族的利益を守っていく闘いにて最強の味方だと固く信じています」とセラコヴィッチ外相は強調しました。
外相によると、コソボによる一方的な独立宣言を承認する国と承認しない国双方の代表者達との間で素晴らしい会談を持てたとのことで、特に後者の国々は国際的に承認された国連加盟国諸国の領土保全と主権の不可侵という重要な原則の遵守について改めてその支持と関与を表明したとのことです。
「今年は国連にとって非常に厳しい年でした。多国間主義は一種の危機にあり、セルビアにとっては多国間主義と強化された国連の役割が国際社会に戻ってくることが重要になります。コソボ・メトヒヤにおける私達の国家と民族の利益を守るための闘いは、国際法の適用、つまり国連安保理決議第1244号などの国連の諸決定の適用を求めての闘いに合致したものであり、セルビアは今後もそのために活動していきます。国連の役割を再確認することこそが、この闘いの成功を保証するものなのです」とセラコヴィッチ外相は述べました。
セルビア外相はまた、国連総会の傍らで行われた数々の会談が、各国代表との間で一連の合意や議定書、覚書を締結する絶好の機会になったとも語りました。
「私達は合計で12の協定や覚書、議定書を締結しましたが、最終日の今日はセネガルとの間で公用・外交旅券の査証廃止に関する協定に署名して、この非常に集中した一連の外交活動を終了しました」とセラコヴィッチ外相は締めくくりました。