2023年12月5日、国際協力機構(JICA)はアフリカおよび南欧諸国に特化した海外ビジネス・投資セミナーを開催しました。このセミナーでは、エチオピア、マラウイ、ザンビア、ボツワナ、ガーナ、ナイジェリア、セルビアの代表者がプレゼンテーションを行いました。これら各国の代表者は、投資促進を担当する外国政府高官を対象としたJICAプロジェクト「投資促進・ビジネス環境改革」の一環として来日しています。
ハイブリッド形式で開催されたこのセミナーには、コンサルティング会社や商事会社、企業の代表者たちが多数参加しました。セルビアからはズラティボル・イノベーション・ビジネスセンターの投資・ビジネス開発マネージャーであるイヴァナ・スタマトヴィッチ氏が参加しました。セルビアの持つ戦略的立地条件、貿易協定網、諸外国との間に締結したFTAによるメリット、高度に熟練した労働力などを強調し、セルビアへの投資の比較優位性について詳細なプレゼンテーションを行いました。また、投資件数が最も多い地域の概要、工業団地や技術パークなどについても説明し、近年のセルビアにおける日本の投資件数の増加に触れながら、出席者にセルビアへの投資の優位性や可能性を検討するよう呼び掛けました。
またマリヤ・ペリシッチ一等参事官が大使館を代表してセミナー参加者に挨拶し、セルビアに対する日本の投資額がこれまでの開発援助額を上回っていることを紹介しました。加えて両国間のビジネス・経済関係のさらなる強化を目指し、日本で「セルビア・日本ビジネスクラブ」が12月に設立される予定であることを参加者に伝えました。
プレゼンテーションの後に、セミナー参加者はセルビアのブースを訪れ、ズラティボル地域の食品やセルビア開発庁の広報資料などを手に取っていました。
2023年12月6日にはイヴァナ・スタマトヴィッチ氏は大使館でコヴァチュ大使と会談し、大使はセルビアのJICAプログラムへの参加とセミナーが非常に有益であったと評価しました。